29.ぱふⅩⅩぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふ
ぱふぱふ(。´・ω-)bネッ
吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。
「そう言えば二日酔いにカレーライスが効くって話を聞いた事があるなぁ」
「ぱふぱふ?」
カレーライスですか?
「そう、特に激辛の奴。激辛カレーを食べと大量の汗をかくから効果抜群だって。それにカレーを食べる事で栄養も補給できるらしいよ」
それ二日酔いの人には別の地獄じゃないんですか?
二日酔いが治った次の日、精霊の湖の事は伏せておいて私は五十鈴さんの所へお礼を言いに来ました。
因みにケルトお婆ちゃんの所にも行きましたが、「あたしゃ、お礼を言われるようなことはしておらんよ」と言われ追い返されました。
でもまぁ、それはツンデレだと思うんで喜んでいると思われます。
それで五十鈴さんの所へ来たんですが、ウルスさんがまだ二日酔いで(三日酔い?)で体調がすぐれないそうです。
ウルスさんはケルトお婆ちゃんのところに行ったのに何で自分の分の薬を貰ってきてくれなかったのかと五十鈴さんに文句を言ってたそうです。
それでケルトお婆ちゃんの薬の他に二日酔いに利く方法が無いか話し合っていたのですが、その中で出てきたのが勇者さんのカレー治療法でした。
「カレーライス? 聞いた事ない食べ物だべ」
「おいしぃの~それ~?」
「いや待って。激辛って言ったよね? なんかすごく嫌な予感がするんだけど」
五十鈴さんと又子さんはカレーに興味が出たようで、今にも作ろうと俄然張り切り出しました。
ウルスさんは激辛の言葉からしてもう既に冷や汗で大量の汗を流してました。
「確か作るのはそう難しくないが、スパイスを揃えるのが面倒くさいと思うぞ? この世界にはルゥなんてものは無いし」
だけど勇者さんがカレーライスを作るのは難しいと頭を悩ませてます。
現代社会ならカレールゥで簡単に作れますからね。
でもそうするとどうしましょう。
「話は聞かせてもらった! スパイスなら十分にある!」
突然ケンタさんが割り込んできました。
どうやら話を聞いていたみたいで、ケンタさんもカレーライスを食べてみたいそうです。
「あ~、材料があるなら作ってみるかぁ・・・
とは言ってもスパイスから作るなんて俺も初めてだから失敗しても文句は言うなよ?」
そう言って勇者さんはケンタさんから各種スパイスの他にカレーライスの材料を貰って造り始めました。
因みにカレーの具材の野菜は次のようになります。
品種:ジャガーじゃが
詳細:ジャガーの様に力強いジャガイモ。食べると脚が早くなるかも?
品種:ユニコーンキャロット
詳細:癒しの効果を持つ一本角のニンジン。清らかな乙女以外が触ると腐る。
品種:プリントンの肉
詳細:プリンのように甘くトロける豚肉。
品種:リンリンゴ
詳細:鈴の音の様に軽快な味がするリンゴ。
名称:キラービーの蜜
詳細:とても濃厚で甘い。甘さで殺せそうなほどの甘さ。だけど殺すことは出来ない。甘いから。
具材からして豪勢です。
これは出来上がるのが楽しみですね。
そして勇者さんが試行錯誤の上出来たカレーライスがこちらです。
名称:華麗なるカレーライス
詳細:豪勢な野菜と林檎と蜂蜜を使った究極と至高のカレーライス。食すると振る舞いが貴族の様に華麗になる。
何故かとんでもないカレーライスが出来上がりました。
ですが漂う食欲をそそる匂いが堪りません。
「さぁ、俺の会心の一食を食べてくれ」
勇者さんに差し出されたカレーライスを皆で頂きます。
「ぱふ」
う―――――ま―――――い―――――ぞ―――――!!
でも
か―――――ら―――――い―――――ぞ―――――!!
「ぱふ・・・ぱふ・・・」
だけど食べ方は優雅に華麗に貴族の様に食します。
「いや~これは美味いべ。これまでで一番の食べ物だべな」
「うんうん~。すっごく美味しかったよ~」
「これは売りもんになるな! よし、勇者。レシピを教えろ。無論お前にもレシピ料の他にも分け前をやるぜ」
ケンタさんは早速商売っ気に走りました。
まぁ、このカレーライスは究極で至高ですからね。仕方ありません。
で、肝心の二日酔いのウルスさんですが。
「辛いよー。でも美味いよー。でも辛いよー」
涙と共に大量の汗を流しながら一生懸命ウルスさん用の激辛カレーライスを食べてました。
名称:激カラーなカレーライス
詳細: 7種の激辛スパイスを用いたカレーライス。辛さに於いての究極と至高を併せ持つ。
うん、これは食べたくありませんね。
究極と至高の辛さって何ですか!
・・・良かったです。昨日のうちに二日酔いが治って。
ぱふぱふ。
ぱふぱふ|ョω☆)。oO




