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ガチャ040回目:貫禄の最弱

「ショウタくん。疑いたくはないんだけど、本当にこれをダンジョンで発見したのね?」

「本当ですよ。2部屋目でジェネラルとホブとかもろもろ相手にして、3部屋目では何もいなかったんですが地面が変な感じがして掘り返したら、コレがありました」

「「……」」


 2人は俺を黙って見つめ、その後互いに視線を交わして頷き合った。信じてくれたのか、それとももしかして本当に嘘発見器的なスキルや道具を持ってるのか。

 それは分からないが、この感じからして信じてくれたっぽいのは間違いないな。


「それでショウタくんは、この情報をもとにどう動くつもりなの?」

「そうですね、俺ができるダンジョンの調査はコレで終わったので、あとは明日にでも連中が集まっているとされる集落に襲撃をかけて、上位系は目についた先から倒そうかと思います」

「え、明日?」

「はい。流石に今日は疲れたので」

「いえ、そうじゃなくて……。ショウタくん初日から働き詰めでしょ? 休まないの?」

「休みですか? まあ、それをできるくらい稼げはしましたし、アリかなと思いますけど……。ただ、ダンジョンが機能しなくなった事が連中にバレたら、集落から離れるんじゃないかと思ってて、それが嫌なんですよね。せっかく集まってるんですから、一網打尽にはしたいじゃないですか」

「「……」」


 お姉さん2人がぽかんとしている。今日はよくこんな反応をされちゃうなぁ。そんなに変な事言ったわけでもないのに。


「あとは、そうだな……。元々調査が目的だったのに、追加で俺が色々とやっちゃったから、事実確認のためにも裏を取るために誰か確認に向かわせるんですよね?」

「え、ええ。そのつもりよ」

「じゃあ気をつける様に言っておいてくださいね。あの辺、今はゴブリンの死体の山が出来上がってますから、様子を見に来た連中が怒り狂ってると思いますので。なので調査依頼の報酬に関しては、明日以降でいいですよ」


 2人はまた互いに目を合わせあった後、こっちを見てうんうん頷いた。


「分かったわ。ショウタくんがそう言うなら……」

「それにしてもショウタさんって、不思議な人ですね。普通、調査の依頼の報酬が遅れることになると、難色を示される方が多いのに……」

「まあ理由が分かりやすいですしね。俺、街に来たばかりの余所者……流れ者ですし。信頼関係の構築の為にも調査の依頼が渡って来た感じがしますし。あと依頼内容を拡大解釈した自覚はありますし……」


 依頼料の支払いが滞っても、それは俺が勝手に招いた事でもあるのだ。それに、今割と懐には余裕があるしな。


「本当よ! 昨日と比べて武器や防具はきちんとした物を用意しているみたいだけど、それでもたった1人で挑むなんて……。無茶はしないでほしいわ」

「でも、本当に無事で良かったです。……あの、確認も兼ねてなんですけど、冒険者カードを更新してみませんか?」

「あー。お願いしていいですか?」


 そういやそろそろ、レベルもステータスも上がって来たし、FFF脱却してるかもな。

 そうして用意してもらった『冒険者証発行装置』に、冒険者証と手を乗せる。その状態でしばらく待つと、冒険者証が輝き出し内容が更新された。


*****

名前:ショウタ

腕力:FFF

器用:FFF

頑丈:FFF

俊敏:FFF

魔力:FFF

知力:FFF

スキル:体術Lv1、剣の心得Lv1、暗視、投擲Lv1

*****


「あー……」


 一応今の俺のステータスは、上4つが16、下2つが14あるんだけど……。それでもまだ、FFFなのか。どうやら俺のステータスは相当にこの世界の基準から見て低いようだ。


「うそ……。コレだけの成果を上げて、まだFFFなの……!?」

「スキルは覚えてるみたいですけど、こんなステータスで戦えるなんて、よっぽど立ち回りが上手なんですね」


 実は俺の時だけFFFの意味合いが違ったりなんてことは……流石にないよな? うん、無いと思いたい。その場合、俺がこの世界の人間じゃないからエラーコードを吐き出してるだけってなるしな。スキルは反映されてるんだし、それは無いはずだ。


「まあいいか」

「良いんですか!?」

「俺が何年最弱やってると思ってるんです? このくらいどうって事ないですよ」

「あはは、年季入ってますねー」

「それはさておき、そろそろ清算をお願いしてもいいですか?」

「あ、そうね。そうだったわ。ゴブリンの清算を始めるわね」

「では私は昨日と同様に薬草類のチェックをしますねー」

「はい、お願いします」


 そうして薬草はちょっと時間がかかる為、先にゴブリンの方から会計してもらったのだが、結果としては以下の通りだった。


 ゴブリンLv2:2体×15G=30G

 ゴブリンLv3:5体×20G=100G

 ゴブリンLv4:3体×25G=75G

 レンジャーゴブリンLv5:1体 45G

 レンジャーゴブリンLv6:1体 50G

 ファイターゴブリンLv4:1体 50G

 ファイターゴブリンLv5:2体×60G=120G

 ファイターゴブリンLv6:1体 70G

 スピアゴブリンLv5:2体×50G=100G

 スピアゴブリンLv7:1体 80G

 ナイトゴブリンLv6:1体 100G

 ホブゴブリンLv8:1体 1000G

 ジェネラルゴブリンLv12:1体 2500G

 ジェネラル特別報酬:5000G


 合計9320Gと。

 ……うん、特別報酬とレア枠が美味し過ぎて、雑魚ゴブリンはほぼ雀の涙だな。

読者の皆様へ


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