ヘラ地方の案内人
『ゲイボルグ城外』
「出発……ではお父様。ソロモン山脈に行って来ます」
「ああ……我等、影の国の軍を編成し終えたら、ソロモン山脈へと向かうとする。」
「はい……お待ちしております。お父様」
スカサハとレオンさんが別れの挨拶をしている。昨日はゲイボルグ城に一泊させてもらい。旅の疲れを癒す事が出来た。
そして、朝の現在。空は暗黒に覆われ。雷鳴が鳴り響き始めた。レオンさん曰く、終末の時がもう直ぐ始まるとの事だ。
猶予にして残り二~三日らしい……九条先生が俺達を急いで魔法世界に急いで向かわせた事が理由がやっと理解できた。
確かに時間がない……終末が始まり終わってしまえば。始まるのは白い世界だ。未来の世界にはソフィア以外誰も居なかった。皆、死んでしまう。そんな未来がもうすぐ近付いているのだ。
「セツナ。ルアとアナスタシア様はどうするのじゃ? こんな時に単独で行動させるなど……」
「そう言ってもな。アイツ等勝手に出で行ったんだぞ……まあ、テレシアはルアが治める国だから危険はないと思うし、アナスタシアめ付いているだから大丈夫だろう」
「……まあ、確かにアナスタシア様は神様じゃからな。あれ程に頼りになる御方はおらんな。それに私達と居るよりもヘスティア地方に避難させていた方が安全まであるか」
「ああ、これからスカサハに案内してもらって行く場所……ソロモン山脈は今の魔法大陸で一番危険な場所だろからな」
「うむ……黄金の宝物庫や最果ての孤島には、頼りになる仲間達が待機してくれているとはいえ。向かうのは敵の本拠地……何が起こるか分からぬ」
「不安かい? エスフィール」
「……いや、お主が一緒なら何の不安もないぞ。最後にはお主が何とかしてくれると私は信じておるからのう」
「ハハハ! 俺も随分と信用される様になったな。嬉しいよ」
俺はエスフィールとそんな会話をしながら、二台目の魔機車を収納魔道具から取り出した。
「良し! 皆、行こうか。ソロモン山脈へ……神々の黄昏が居る居城にな」
◇
〖ソロモン山脈〗
「愚者よ。首尾はどうだ?」
「……上々だ。ギアートル。魔法大陸で有名な実力者達は貴方が放った七死霊達に足止めを喰らっている」
「そうか。ならばこのまま急ぎ北進するとしよう。天空大陸へと繋がる天界門を破壊する為にな」
「そして、その後に幻想大陸と暗黒大陸を落とすと?」
「計画ではその予定だ。その後は白の世界へと姿を変えていく……全てはこの魔法世界を救う為の必要な事なのだからな」




