幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.19 首都・テトクリス
ガリア帝国の中央に魔法大陸最大の都市がある。遥か昔から人族が多種族と争い勝ち取った広大な土地に切り開いき、開拓してきた大都市。
それがガリア帝国最大規模を誇り、首都人口数百万万を軽く越える魔法世界でも有数の都が首都・テトクリス。
豪華な色とりどりの建物。魔法大陸中から集められた食料。ありとあらゆる人族の才能が集まる学術機関。軍事貴族御用達の上位学校。
そして、この大都市には数多くの闇も抱えており、私はそちらの方がこの都市に訪れた時に目に写った。孤児、貧困外、闇市、地下水路の魔獣などの問題を放置し、楽しげに暮らす首都の住民達。素晴らしく完成された首都の闇の大きさが私には歪に感じてしまった。
できれば今後の未来では皆が平等の扱いを受ける事を心から願う。
〖魔法世界の都市の評〗より。
著者・〖魔法新聞記者オーガー・バーテル〗
現在、俺は凄まじい赤の女王の〖力〗によりガリア帝国の最西〖不思議の森〗のスリアの地から東側に移動させられ、〖首都・テトクリス〗へと強制的で移動させられている。〖白梟と獣達の狩遊場〗の中は凄まじく揺れている。そんな中、俺はふと此方の世界で一年半前くらいに読んだ魔法新聞者の記事を思い出していた。
「首都・テトクリスねぇ‥‥‥‥あんな都市にまた行く事になるとは思ってもみなかったが、どうなる事やら、赤の女王が移動で夢中になっている今のうちに俺の居場所を皆に伝えとくか‥‥‥〖契約の首輪〗に意思を乗せる‥‥‥言の葉‥‥‥」
その時だった。俺の目の前に銀髪の美女が突っ込んで来たのは。
「ぬわあぁぁ!!!私を受け止めろっ!!愛弟子!!」
「は?‥‥‥‥マーリン先生?‥‥へい。黒衣装束〖掴黒正〗」
「のわあぁぁ!!何だい?その魔法はあぁ?!私ですら見たことないよおぉ!!」
バフンッ!!
俺が広げた〖黒衣〗に吹き飛ばされた衝撃を吸収され、マーリン先生が俺の近くで止まった。
どうやら白劍の騎士・ウェルキンの剣圧で此処まで吹き飛ばされたらしい。そのウェルキンは何故か、赤の女王の近くで俺達の方を警戒しながら見ている。
「ガリア皇帝の右腕とも言われてた。ウェルキン元帥が何で〖赤の女王〗に付いてんだ‥‥‥てっ言うまでもないか洗脳魔法か?はたまた契約か?‥‥‥どちらにしても厄介な相手‥‥‥‥」
ガシッ!‥‥‥そんな独り言を呟いていると。何者かが俺の右腕を強く掴んだ。
「ぷはぁあ!!助かったよ。愛弟子っ!そして、やっと捕まえたよ。さぁ、一緒に〖魔術院〗へ帰るよ。それと各国からちょろまかした財宝と魔道具を返するんだ。後、その〖黒〗は何だい?後はその珍しい武器は?何処で手に入れたんだい?今まで何処で何をしていたか洗いざらい吐いてもらうからね。愛弟子セツナ君」
「‥‥‥‥‥うわぁ。相変わらずですね。先生」
俺はマーリン先生のその早口と要求の多さに、一瞬ドン引きする。この状況だぞ?先ずは目の前のあれを解決しないといけないんじゃないのか?
「な、何だい?そのヤバい子を見る様な目は?さぁさぁ、色々と質問させてもらうよ‥‥‥‥いや、先ずはあの赤い強獣は何?」
「ベヒーモスです。仲間です」
「仲間‥‥‥‥?じゃ、じゃあ、その〖黒〗は何だい?そんな力、昔は持っていなかっただろう?ていうか、君、聖魔法しか使えないとか言っていなかったかい?確か、縛りの契約でそうしたって言ったよね?それで力を底上げしたとか‥‥‥‥」
「そんなの嘘に決まったるでしょう。バリバリ使えますよ‥‥‥こんな風に天雷魔法〖雷晴〗」
俺はマーリン先生との久しぶりの再開に少し嬉しくなり、新しく使える様になった天雷魔法を披露した。勿論、赤の女王に向けて放つ。
「フフフフフフフフフフフフ‥‥‥‥何か飛んでくるは防ぎなさい。私の新しい騎士」
「‥‥‥‥‥はっ!ガリ‥‥‥スリア様‥‥‥ガリア白劍術〖白扇〗」
ズバアァァンン!!!
「フフフフフフフフフフフフ!!!素晴らしい力よ。私の騎士。〖ウェルキン〗!!!」
「‥‥‥‥‥マジか天雷魔法がこんな簡単に防がれるなんて‥‥‥強敵だな」
「だから私とセシリアを〖異界〗に無理やり転移させたのかい?こうなる事が分かっていて、あんなガリア帝国最強と闘わせる為に喚んだのかい?答えろバカ弟子」
マーリン先生はそう言うと俺の身体を両手で抑えた。何だ?これで捕まえたつもりか?‥‥‥胸当たってるから離れてほしいんだが
「いや。まさかウェルキン元帥が敵に回るなんで思ったもみなかったですよ。それとそろそろ離れてくれません?先生」
「嫌だ。そう言ってまた逃げるんだろう?もう逃がさないよ。君を捕まえる為にどれだけの時間と労力と楽しい旅をしたと‥‥‥」
「いや、そろそろ首都に着くんで衝撃に備えるた為に離して下さい‥‥‥衝撃がきますよ。〖黒衣装束・纒の層〗」
俺は首都に落下する時の衝撃に備える為に〖黒衣〗を展開した。そして、何故かそこにマーリン先生も入って来た。いや、離れろよ。
「おぉ、これは魔力を糸状にしてるのかい?珍しい」
「‥‥‥‥邪魔‥‥‥‥そして、着いたか。懐かしき首都・テトクリスに‥‥‥」
ドゴオオオオオンン!!!!
煌びやかな人族の‥‥‥いや人族の頂点ガリア人が造った理想の都市にしてこの捜索の旅を最後の戦いの地。ガリア帝国首都・テトクリスに‥‥‥‥




