幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.9 恩を返す者
少し前の〖黄金の宝物庫〗内
「あー、これは、完全にヤられてますねぇ。ガリア帝国国内だけ〖神秘〗の力が全く感じられませんわな。完全に〖魔力〗しか勝たん世界が構築されてますなぁ。しかも外に拡がる謎パワーで中に入る私達はガリア帝国内にも出る事叶わずですなぁ」
「それで?もし、仮にガブリエル殿の様な〖神秘〗持ちがガリア帝国内に入った瞬間どうなるので?」
「そうだね‥‥‥‥地上で生きる為の肉体は消されて、思念体のまま魔法世界をさ迷う感じかな~、嫌だな~」
「そ、そんな‥‥‥‥俺は貴女にそんな悲し思いをしてほしくない。貴女は献身的になって私を治療してくれた。恩人なのですから」
「まぁ、主君に治せ!てっ言われたからねー‥‥‥でも私、まだ地上に居たいなぁ、消えたくないなー、(チラチラ)」
「も、勿論。カミナリ殿にも感謝している。失った筈の両腕もこの様に治して頂きましたし」
「だよね。だよね。大恩あるよね。それでアルケルは魔武器がないと魔力が使えない。ガリア人だよね‥‥‥しかも一度〖異界〗に入ってるってカウントされてると思うから、今のガリア帝国内に居ても何の影響も受けない筈だよね」
「はっ!た、確かにそうです。俺ならば外に行けるかもしれない」
「とういう訳でミカエルが謎パワーで〖神秘〗が無い人限定の外行き片道の穴を開けてくれたから、ボクの地上ライフの為に頑張ってきてよ。アルケル」
「アハハハッ!はい、これがアルケルさんの新しい武器ですよ。どうぞ」
「あ、ありがとうございます‥‥‥‥は?俺が行くのですか?ガブリエル殿」
「うん。行ってきてよ。あれだけ熱心に治療してあげたよね?それと‥‥‥‥もしアルケルが外で頑張ってガリア帝国を平和にしてくれたらさ、ご褒美にデート♡してあげるからさぁ。頑張ってよ。ボクのアルケル」
「それはっ!ハッ!このアルケル。我が命を救って頂いたガブリエル殿の為に戦ってきます。ではっ!」シュンッ!
「‥‥‥‥‥うしっ!戦力投入完了&やっと〖黄金の宝物庫〗から追い出せたわ~、良かった。居なくなってせいせいだわぁ」
「アハハハ‥‥‥でもアルケル君が寝込んでいる時に、ずっと心配そうな顔でガブリ‥‥‥‥あ、痛!な、何で叩くんですか?」
「ウルサイ、ウルサイ、黙りな。ミカエル‥‥‥‥まぁ、頑張って来なよ。アルケル。それでまたボクに会いに来てよ‥‥‥‥」
〖ガリア帝国空中〗
シュンッ!
「ん?何だ?魔法の袋(黄金の宝物庫)が光出した?」
ズズズ‥‥‥‥シュンッ!
「カミナリ殿っ!長い間。お世話になりました。奴の気配を感じ取ったので行ってまいる。御免。ガリア剣術〖零陰〗」
アルケル・サイローはそう告げるとガリア帝国南部へと急いで飛んだ。
「‥‥‥‥‥アルケルさんが何で音信不通の〖黄金の宝物庫〗から出てきたんだ?」
「フフフフフフフフフフフフフフフ!!!余所見はいけないわね。迷いの少年!!死ぬわよ!!!」
「‥‥‥‥‥五月蝿い奴だな」
ドガアアアアンン!!!!
〖ガリア帝国南部・ブルーグラス〗
「アルケル殿?!」
「戦死した筈の貴方が何故、此処に?」
「話は後にせよ。軍団長ランスロットは敵の策により、身体を乗っ取られた。ランスロットの相手は俺がする故、側近の貴殿等は異形の者達の殲滅にはいれ」
「で、ですが‥‥」
「そ、そうです。私達はランスロット様の‥‥‥」
「これは副軍団長・アルケルとしての命令である。従わないのならば、後の軍法会議にかけることになるが宜しいか?!」
「軍法‥‥‥分かりました。サイラ・イラ。敵の左翼の殲滅に入ります」
「同じくライアン・ルラ。右翼の敵、殲滅に入ります」
サイラとライアンはそう言うと軍を二つに分け、〖異界〗より来た〖赤の女王〗の軍に攻撃を仕掛け始めた。
「イヒヒヒ!!!上手いねぇ!僕チンの近くに居られらと人質に取られらから、彼等を遠ざけるとわね。感心感心」
「‥‥‥‥そうやって余裕ぶっているが、貴様の魔力回路は既にボロボロだな。カミナリ殿に相当ヤられたとみえる」
「?!お前っ!あの少年の仲間かぁい?!僕チンは何もしてないというのに、アイツは僕チンの身体をっ!!!」
「貴様の戦闘は黄金の宝物庫内で観ていたが、貴様がカミナリ殿に挑発したのが悪いのだろう。逆恨みも甚だしいな‥‥‥カミナリ殿に代わり、この俺、アルケルが貴様を滅ぼそう。我がライバル、ランスロットに取り憑いた〖魔の者〗よ」
「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!やれるかい?君に?この新しい身体に負け続けた。敗北の騎士の君にアルケルくーん。君はこの身体に一度も勝った事が無いんだろう?さっきこの身体の記憶を少し覗いて分かっちゃったんだよねぇ!!イヒヒヒ!!!」
「‥‥‥‥‥ならば今日、その記念すべき勝利の日としよう。俺が得た新たな力も使ってな」
「‥‥‥‥つまんねえ回答しやがって、切り刻んだあげるよ。知将のアルケル君!!」
〖ブルーグラス・酒樽市場〗
「ブルルル!!!!‥‥‥‥‥不気味猫様は生きておられたのか。なんという生命力か‥‥‥‥しかし、何故、完全にガリア人共の身体を乗っ取っていない?‥‥‥‥もしや、〖赤の女王〗様の力が弱体化し始めているのか?」
「戦闘中の考え事はしを招きますよ。馬面の方。〖洸弾〗」
「ぐああぁぁ?!!!お前は‥‥‥片目の騎士。チッ!もう追い付いて来たのか」
「当たり前です‥‥‥‥それに私は貴女達の様な無法者かなり頭にきているのですよ。我が故郷を汚した事にね。責任を取りなさい。〖異界〗の怪物達よ」
「ブルルル!!!!‥‥‥‥それを言うのならば、貴様、ガリア人も我々の領土を奪った責任をちゃんと取れ。呪いのガリア人共があぁ!!」




