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虚脱の天界人と神代魔法 No.1 処罰人・プロキオン


〖西の地・エンケラ地区〗・郊外


やぁ、皆の円卓の美少女妖精。メリュジーヌ・フローレンスだよ!『シルテア』解放後、勢いだけでこのロマ・テレシア国内のエンケラ地区まで進行して、暴れてる最中なんだ。


でも、それを良しとしないロマ・テレシア軍と混戦中なんだけど‥‥‥‥どうも、相手側のリーダーの様子が可笑しいんだ。


「首都・テレシアへ進め!彼方のロマ・テレシア軍の指揮系統は混乱している。妖精竜を先頭にし、無力化していくんだ」


「はっ!ラインバッハ隊長」


「隊長?‥‥‥まぁいい。フローレンス!俺は先に首都に向かうからな。お前は此処に残って各都市や地区の信徒兵を‥‥‥‥」


「うん!逆らう子達は鏖殺していくから。安心して行っていいよ。エゴル」


「鏖殺‥‥‥‥歯向かって来る信徒兵は良いとしても、都市や地区に住む住民達は殺すなよ。後々、ルア信〖法王〗が統治が難しくなるからな」


「むっ!了、了解。頑張ってみるよ」


「それから、ヘスティア地方の西方は‥‥‥‥‥龍族の国は味方として。『女帝』の国は無干渉‥‥‥‥後は〖西海の学園〗とその周辺の国々には警戒しとかなければな」


「警戒?何で?エゴル」


「フローレンス。今のヘスティア地方東側は、無統治の様なものだ。紛争地帯・『ヘル・デア』は解放され、大国『ロマ・テレシア』は滅亡の危機にある」


「滅亡?‥‥‥‥それにしてはあのプロキオンって子は焦って無い感じだけど?エスピナや飢饉兵の子達を止めてないだよね‥‥」


「それは知らんが‥‥‥‥いや。あっちの決着が着いたのか?後で伝達の者に探らせよう‥‥‥‥さっきの話に戻すぞ」


「あっ!ごめんなさい。続けて、続けて!」


「‥‥‥‥それを良い事にヘスティア地方西側の連中が仕掛けない道理はないだろう。幸いロマ・テレシアの直ぐ西は無法地方だ。西側勢力がこの東側に来るのには一週程はかかるだろうがな」


「じゃあ、その間にロマ・テレシアを滅ぼして、ロマ・テレシアとヘル・デア諸国を統合した新国家〖ルアカトリク〗って国を起こすんでしょう?凄いよね。ご主人様の考えは」


「その本人はロマ【教皇】を妥当したら、元の世界へ戻るらしいがな。全く、残る側の事ももう少し考えてほしいものだな」


「まぁ、ご主人様は此方(こっち)の世界の人じゃないしね。仕方ないよ‥‥‥‥でも、あのご主人様の事だから、アリーナから帰る前に何かしらの対策はするよ。絶体にね」


「対策か‥‥‥‥確かに『オアシス』。ヘファイストス地方でもアフロディーテ様の加護を付与していた。此方でも何か残すつもりなのか?ナルカミ氏は」


「かもね!それよりも、早く首都に向かった方がいいかもね。明日の決戦に間に合わなくなっちょうよ」


「‥‥‥‥分かった。西側勢力の事はまた、後で対象すれば良いか‥‥‥‥ではな、フローレンス‥‥‥あまり好き放題暴れて殺し過ぎるなよ」


「むー、分かってるよー!そっちも気をつけてね。エゴル!」


「あぁ、また。陥落したテレシアで会おう」


エゴルはそう言い残すと首都・テレシアの方向へと向かって行ったんだ。相変わらず忙しない友達だよ。


「お、おい!話を終わったのか?終わったんなら此方を‥‥‥‥」


「‥‥‥‥戦闘中の余所見は禁物だそ。ラダ・テラよ。光星魔法・『仔犬双混(こけんそうこん)』」


プロキオンはヘスティア地方独自系統の聖魔法。〖光星魔法〗で光の棍棒を生成して、ラーダ君に振り上げた。


「うおぉぉ!フローレンス!!どうすれば良い?俺はもう、金星魔法は使えないだぞ!!」


「此処に来る間の数日で神代魔法の基本は指導してあげたんだけどなー!もうっ!ラーダ君。此方(こなた)が言うことを復唱して」


「復唱?うわぁぁ!!止めろ!プロキオン!」


「神代魔法 (黄)」

「し、神代魔法 (黄)」


「『雷忉乱発(らいとうらんぱ)』」

「ら、『雷忉乱発』!!!」


「‥‥‥‥こ、これは?!」


ビリッ!


バリバリバリバリ!!!!

ドガアァァンン!!!


「‥‥‥‥ぐぅ!何足る威力だ!」


「わぁ、やっぱり(黄)の適正が正解だったね。ラーダ君!」

「へ?な、何が起きたんだ?何で、プロキオンがぶっ飛んで?」


「‥‥‥‥流石、五芒星(ペタルファ)の一星・ラダ・テラ。君は神代時代から生きてるんだったな」


「そ、それがなんだよ?別にそんなのこの国じゃ普通だろう。サータさんやディエースだって神代から生きてんだからさ」


「‥‥‥‥そんな奴らに無理やり現代の魔法系統を使わせていたとは‥‥‥‥‥あの【教皇】は本当に性格が悪いな。ラダ・テラの適正〖七大色素〗は〖黄〗。雷や金属を扱う力に長けているのか」


「〖七大色素〗?何だそれ?」


「神代魔法の七色の系統だよ。ラーダ君。うんうん。いいね!君の力。やっぱり凄いよ‥‥‥‥神代から生きてる子に合いもしない現代魔法をつかせるなんてね‥‥‥‥それも偽物の力を与えてまで。どうやら、【教皇】君は五芒星(ペタルファ)の子達を凄く恐れているようだね。ねぇ?この軍のリーダー君」


「‥‥‥‥‥知らん。知らんがこの一撃を喰らって理解した。ラダ・テラ‥‥‥‥俺は今、虚脱の状態だが‥‥‥‥‥吹っ切れて、気を晴らしたいんだ!全力でかかって来い!金星(ポースポロス)!」


「気を晴らしたいとか意味が分からないけどな‥‥‥‥倒してやるよ。神代魔法‥‥‥(黄)だよな?‥‥‥‥『金行雷』」


ラーダ君は神代魔法を唱え、プロキオンに向かって力任せに魔法を放った。


「あっ!こら、何を勝手に‥‥‥‥‥」


「‥‥‥‥‥威力は凄いが‥‥‥‥まだまだ甘いようだ」


プロキオンはそう言って不適に笑うのだった。




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