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輝星決戦・〖星は煌々たる主を思い、土は地上の民を思い願う〗No.3 天と地へとの邂逅


「キャアアア!!!!蛮族よ!侵入者よ!紛争の民を中へ居れるなんてっ!警備の信徒達は何をしていたのよ!!」


「は、早く!!あの小汚ないフードの男を捕まえろーっ!!此方は高い会員費を出して、お前達を潤してやっているんだぞ!!」


「そうだ!そうだ!何とかしろ!!」


「は、早く此処から逃げましょう!!」


俺が天上の上から颯爽と現れ、マダムの顔面に向かってダイブした瞬間を見た金持ち貴族達が一斉に右往左往している。


中にはこの大館の部屋から脱出しようと部屋の扉から逃げ出そうとする貴族もいるが‥‥‥‥‥‥‥


「新国家の軍資金になる奴等を逃がすわけ無いだろう!転移魔法『隔利転移(かくりてんい)』」


「ヒ、ヒィィ!!この様な場所に穢らわしい『ヘル・デア』の民が!!くそっ!早く安全な場所へ逃げねば!!」


ガチャッ!シュン!


「よ、よしっ!此処を出れば外‥‥‥‥‥に?‥‥‥‥へ?何故、さっきと同じ場所に戻っとるんだ?」


「わ、私もさっきはあの扉から出たのにこの大部屋に戻されてるは!!ちょっと!!警備の信徒達!!どうなってるのよおぉぉ!!」


「は、はい!それにつきましては現在、対応を‥‥‥‥‥」



『隔利転移』・此処へと乗り込む前に、数ヵ所の部屋の四方に転移魔法札を張って。部屋から脱出しようとする者を強制的に簡易転移させ元いた場所に戻す転移技だ。


「な、何であの貴族達は部屋から出れないんだ?神成 刹那」


赤面しながら、布切れを一枚を纒い。威風堂々と立ち尽くす。エウロペ大陸最大の国『ガリア帝国』の第三王子改め、第二王女セシルス王女が素っ裸で俺に聞いてくる。


「‥‥‥‥‥‥相変わらずの痩せ細った体‥‥‥‥いや、違うか女の子だったんだよな。本当は‥‥‥‥スレンダーなボディーラインだな。セシルス」


「な、何だと?!私をバカにしているのか?神成 刹那!!!お父様に言い付けてがリアの牢獄にぶち込むぞお!!!」


滅茶苦茶切れてしまった。


此処で一つ雑学を語ろう‥‥‥‥‥‥魔法世界『アリーナ』で最も多い種族は〖人族〗だ。寿命はそれ程長くはないが、他の大陸や地方によって人族でも微細な特徴がある。


人族『ガリア人』は男性は太りにくい体質で、長身で身体能力に優れている。女性はというと、此方も男性と同じで太りにくく、痩せている人が多く顔立ちが幼い人が多い。ガリア帝国の王女〖アリス王女〗もスレンダーで幼げな顔をしている。


‥‥‥‥‥‥そして、その弟?いや、妹さんか。その妹さんであり、目の前でふんぞり返っているセシルスもまた‥‥‥‥‥貧そ‥‥‥‥いや、スレンダーで幼げな可愛らしい顔をしている。


「‥‥‥‥‥神成 刹那。お前!今、物凄い失礼な事を考えているだろう?」


「‥‥‥‥いえ、別に!」


「嘘つき!私の身体を見てイヤらしい気持ちに‥‥‥」


「ならねえよ!なる分けねえだろう!そんな貧相なボディーラインなんかに!」


「ボディーライン?な、なんだそれは?いや、それよりも貧相とは何足る言い掛かりを!」


「五月蝿い!今は忙しいんだ!それに男装女子はもうアルディスでやったからお腹一杯なんだよ!」


「アルディス?!誰だそれは?!お前には姉様という相手がちゃんと居るだろう!」


「いねえよ!だいち、そんなのあんたら王族が勝手に決めた事だし、アリス姫とは此処、最近は会ってすらないわ」


「な、何?ならば‥‥‥‥‥何でお前は此処に居るんだ?もしかして私を助けにわざわざ来てくれたのか?」


‥‥‥‥‥おいおい。何でそこで顔を赤らめる?これ以上、女性関係をややこしくしたくないんだが?何故、そこで顔を赤らめる?


「いや!セシルスを助けに来ようなんて一切思ってなかったし、此処に来たのはたまたま‥‥‥‥‥」


ブチンッ!

「‥‥‥‥‥‥‥だろうと思ったわ!お前、死んじゃえ!!神成 刹那!!!」


バチンッ!


「おぉ!痛えぇ!!何だ?昨日から叩かれてばっかりなんだが?!俺」


「‥‥‥‥‥‥‥自業自得では無いでしょうか?ナルカミさん。そんな事よりも、先程、頂いたこの『転移雷針てんいらいしん』と魔封の札ですか?これを貴族達と信徒に張り付けていけばいいんですよね?」


「この!私と姉様がどんな気持ちか理解しているのか?そもそも、神成 刹那!どうして、貴様はいきなりガリア帝国からいなくなったのだ!!」


「ちょっ!止めろ!セシルス!!離せっ!んっ?あぁ、そうしてくれ!此処に居る奴等は全て捕まえて、各地方に居るコイツら関係者から金を搾る取る交渉材料にするからな」


「‥‥‥‥‥‥流石、金の亡者とアヤネさんに言われるお方。容赦ありませんね。分かりました。では、遠慮なく!!白狼槍『神槍』!!」


パーシヴァル卿がそう唱えると、転移雷針が槍の如く逃げ惑う人々や俺達を捕まえよと向かってくる奴等に刺さっていき、


「ウゲェ?!」「痺れ?!」「バリバリ?!」

「くそっ!逃げられ?!」「あぁぁ!!」


何かを叫んだ後、転移魔法で次々とその場から消えていくのだった。


「セシルス!怒ってないで、さっさと鎖で繋がってる連中を解放してやれ!!それとちゃんとした服を着ろ!」


俺はそう言うと此処に飛び込む前に監視部屋から盗んできた手錠や足枷を開ける為の鍵をセシルスに渡した。


「か、解放?‥‥‥‥‥‥わ、分かった!‥‥‥‥それよりも私の裸を見たんだ。この責任は‥‥‥‥」


「いや、そういうのはもう、間に合ってるから良い。早く行ってくれ!それで好きに暴れまわれ」


「き、貴様!!覚えてろよ!!ローラ、ギルス、今、解放してやるぞ!」


「セシルス君?」


「セシルス?大丈夫だったのか?」


どうやら、一緒に商品として並んでいたエルフと鬼族の子供はセシルスの仲間だったんだな。


エルフの方がローラで鬼族がギルスか‥‥‥‥‥どっちもなかなか強そうじゃないか。


そんな事を考えている時であった。


ピシッ!


ピキッ‥‥‥ピシッ‥‥‥‥‥パキンッ!!!


俺が造った転移結界が破れる音が大部屋内に響いた。


「これは獲物が掛かったということなのか?土星(パイノーン)よ」


『ラグナログ(神々の黄昏)』・〖大アルカナ〗No.17

シリウス・クラウディウス


「‥‥‥‥‥‥そう願うばかりです‥‥‥‥‥〖星〗のシリウス様‥‥‥‥‥‥」


五芒星(ペタルファ)土星(パイノーン)


サータ・エンケラドス


「来たか、本命!」


「あれが大アルカナと、五芒星(ペタルファ)木星(パイノーン)ですか‥‥‥‥‥‥なんて、魔力濃度を‥‥‥‥‥‥」



相対するは聖と星なり‥‥‥‥‥‥。

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