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これからは此方(こなた)が君(金星)を導くよ


「フゥー、終わったー!後はクソガキ君の呪印を取り除くだけだね!今なら気絶しているし。抵抗もできないからさっさとヤっちゃおうかな」


ビリビリビリビリ‥‥‥‥‥‥ブスリッ!


「がぁ?ギギギ、ギイヤアアアアアア」


飢饉兵・収容所に金星(ポースポロス)の叫び声が響いた。


金星‥‥‥墜つ。




数時間後。ホスフィンを縄で縛り付けた状態で担いで現れたエゴルがドン引きした顔で此方(こなた)を眺めてきた。


「‥‥‥‥‥金星(ポース)の服何て破って何をしていたんだ?フローレンス」


「ひ、ひくっひくっ‥‥‥‥‥‥ぼ、僕の貞操が‥‥‥‥‥僕のお尻がぁ!!!」


「エゴル!そっちの方が早く終わったんだね。イヤー、まさかこんな場所でエゴルと会うことになるなんて思いもしなかったよ。嬉しいなぁ」


「いや、そんな事より。さっさとソイツを拘束しろよ。逃げられて、『ロマ・テレシア』にでも行かれたらどうする?ナルカミ氏の作戦に支障がでるだろう」


「心配しすぎだよ。エゴル。第一この子はもう偽物の金星魔法は使えないしね。それにこのままこの子を放っておいたら『シルテア』の子達に殺される。だから、この子が新しい力を手に入れる迄は此方(こなた)がクソガキ君を‥‥‥‥‥いや、ラダ・テラ君を見張っておくよ」


「うぅぅ、か、勝手に決めるな。セルビアの騎士‥‥‥‥僕にはまだ闘う力が!」


「もう、そういうのは良いんだよ。ラダ・テラ君。ほらほら、さっさと起きて!せっかくあの気持ち悪い呪印も無理やり取り除いてあげたんだからさぁ」


「何?フローレンス!お前まさか、コイツの『契約刻印』を消したのか?」


「ん?うん。そうだけど。何をそんなに驚いているの?エゴル」


「いや、お前なぁ、『契約刻印』は契約者同士での絶対遵守の誓いだぞ。それを無理やりとは‥‥‥‥‥オーディンの血筋が成せる許された行為と言うことなのか?さっきもこの『シルテア』の地に降り立つ前に会った時もおかしな事をしていたしな」



『シルテア』突入、一日前。飢餓の森


(ん?何の音だ?)


ガサガサガサガサ!!


(ん?誰かな?此方(こなた)は今、魔獣狩りで忙しくてね‥‥‥‥‥)


(何者だ?お前‥‥‥‥‥てっ!フローレンス?)


(‥‥‥‥‥あれ?エゴル?何で君がここにいるの?久しぶりー!キャメロットのお城以来だね)


(いや、それはこっちの台詞だが‥‥‥‥何故、全身血塗れなんだ?フローレンス)


(あぁ、これ?ちょっと間違えて死の大地付近まで間違えて飛び出しちゃってね。その時に付いてきちゃったキラーウルフの群れを狩ってたんだけど‥‥‥‥‥夢中になっちゃってね。テヘッ!)


(いや、テヘッ!って‥‥‥‥‥それに死の大地は間違えて飛び出すような場所じゃないんだがな)



‥‥‥‥‥‥‥。


「神話、神代、現代までを生きているフローレンスには何かしら特別な力があるんだろうか?はたまた大英雄の血か?‥‥‥‥‥‥どっちにしても凄い援軍を送ってくれたな。ナルカミ氏は」


「ほらほら、ラダ・テラ君。そもそも、君は魔力の使い方が下手すぎるよ。金星の力を授けてもらう前に現代魔法の修行をやり直さないとね」


「いや、何で師匠面しているだよ!僕とお前は敵対してるんだ‥‥‥‥‥」

ブスリッ!


「ギャああアア!!!」


「つべこべ言わないの!ラダ・テラ君。どうやら君と君の契約者の魔力パスを切ったペナルティなんだろうね。君がちゃんと一人するまでの間。此方(こなた)が君を導く事になったみたいだね」


「導く?何だそりゃあ!!!」


「ほう、それは随分軽いペナルティだな。普通、契約者同士の魔力パスを勝手に切れば、死すら与えられる可能性だってあっただろうに」


「今回は『シルテア』の解放のお礼だって‥‥‥‥‥‥そう言われたよ。まぁ、これ以上は話せないけどね。ほらほら、さっさと立ちなよ。ラダ・テラ君。君にはこの後、色々とヤってもらうことや修行もあるんだから、時間が無いんだよ!」


「ギャアアアアアアア!!!分かった!分かったよ!メリュジーヌ師匠!!だから、尻に変な物を指すのを止めてくれ!!」


「哀れだな。ラダ・テラ‥‥‥‥‥これで五芒星(ペタルファ)のうち水星と金星が此方に墜ちた。『シルテア』の件もホスフィン・アウェンティヌスとラダ・テラを上手く利用すれば『ロマ・テレシア』に伝わるまで暫くは時間が稼げるだろう」


「だねっ!えーっと予定だと残りの二つある紛争地帯を解放したら、足並み揃えて戦争を起こすんだっけ?エゴル」


「ん?あぁ、予定ではな。だが、今回の進行に伴って、こちら側の戦力が少なすぎる。『ヘル・デア』に向かったナルカミ氏達はともかく、西の紛争地帯『ゲルオラ』に行かせた奴がナルカミ氏の使い魔である『鵺』とか言う神獣だけとは疑問を抱くんだ」


ガタガタ「‥‥‥‥‥『鵺』?今、『鵺』って言った?エゴル」


「言ったが‥‥‥‥‥‥どうした?フローレンス。いきなり身体を震えさせて」


「‥‥‥‥‥‥その『ゲルオラ』に行かせた子が『鵺』って子なら問題ないと思うよ。なんたってあの子は龍化した此方を追い詰めた神獣なんだからね」




西の紛争地帯・貧困と格差の国『ゲルオラ』上空


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


「ふぅ、ようやく着いたぜ!!カミナリ様には着いたら、先ず猫族の娘と白い獣を探せとか言われたが。何の事だか分かるかい?カーリーお嬢ちゃん」


「ヒィィ!高い!怖い!下ろして下さい!!!鵺さん!下ろして!!」


「‥‥‥‥‥‥はぁー、先ずは誰にも見つからずに下に降りるかね」


神獣『鵺』&魔術院生・カーリー


『ゲルオラ』に到着。

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