魔都決戦・『殺人鬼は苦悩し狂喜する』No.10 最高美神の神明魔法
『神話創成期』
(ほおぅ!では‥‥‥‥ヘファイストスに着いていかずにお前だけ此方に残るということか?アフロディーテ)
(はい!主神‥‥‥‥‥いえ、養父様(お父様)。私は此方に残り、アレスを助けます)
(‥‥‥‥‥色々と思うところがあるが。神は気まぐれ、仕方あるまい‥‥‥‥‥では、これをお前にやろう!アフロディーテよ)
アフロディーテの父は雷光に光る宝帯を彼女に差し出した。
(養父様(お父様)。これは何でしょうか?)
(それは万能の『魔法の宝帯』と言うのだ。アフロディーテよ)
(魔法の宝帯ですか?)
(それは創造神の宝の1つ。使い手次第で何にでもなるだろうよ。家、牢、結、束、果ては『鞭』にもなり、その中で悠久を過ごすこともできる)
(『鞭』?)
(そういう私は腰帯に使っていた‥‥‥‥そのせいで、私の力の一端を吸わせてしまったが。まぁ、良い!上手く使ってくれ。アース(地球)の女神殿。さすれば、上手く事を運べるだろう)
(はい、養父様(お父様)。ありがとうございます)
‥‥‥‥‥‥‥。
現代・『オアシス・中央特区』
「俺の胃酸が防がれただと?魔法干渉が効かない悪霊の液だぞ?」
「‥‥‥‥‥咄嗟だったが。防げたのか?」
「あの『悪魔種』の権能でしょう。ベルフェゴールの能力「怠惰」は半径数百mにいる人間や動物のもつ無気力を増大して、至近距離では呼吸すら出来なくさせるの」
そんな説明を優雅にしてくれるのは、愛と美と性を司る神・『アフロディーテ』だ。
「‥‥‥‥‥奴の権能?だから、アイツの姿が変わった後、思考が働くなってたのか?」
「そんな感じね‥‥‥‥‥今、治してあげます。マスター!!『マリス・ステラ』・『アプロディーテー・ウーラニアー(純粋な愛情を象徴する天上)』」
神明魔法の最上位魔法。固有魔法。
それは全能の神達の魔法。あらゆる者達が当たり前のように知る彼ら彼女らの存在と崇拝される力はその言葉の長さによっても威力、効果、影響等も変わっていく。
アフロディーテが発動した。『アプロディーテー・ウーラニアー(純粋な愛情を象徴する天上)』はヘファイストス地方、ヘスティア地方、フレイヤ地方の三地方に股がり効果を与えるのだった。
「おぉ、頭の中の靄が無くなっていく」
「それは良かった。マスターに死なれると色々と困るもの」
「あぁ、ごめん助かった。アフロディーテ」
「‥‥‥お、おかしいだろうが!!!おいおい!ハハハ!」
突然、騒ぎ始める、ベルフェゴール。
「ハハハ!何でだ?何で!神話時代の‥‥‥‥‥女神がいきなり現れやがる?!何故、何故、そんなみすぼらしい武器から?ハハハ!ウケるぜ!!訳分かんーねよ!『担い手』!!!!!」
ベルフェゴールは狼狽し、慌てている。
「可笑しいこはなくてよ。悪魔『ベルフェゴール』。貴方はヘファイストス地方をヘファイストスの地を汚したの‥‥‥‥‥それにマスターにも危害を与えてしまった」
「危害だと?!ハハハ!首を突っ込んで来たのは『担い手』本人だ!俺は悪くないんだよ!!美人の女神様よう。つうか、一回◯かせろ!!興奮してきたぜ!!ハハハ!」
「下品な悪霊‥‥‥‥‥『好色』。これが性愛の星とされる金星の悪魔。同じ属性を持つ者の姿ですか?なんとも醜い醜態をさらす」
「おいおい!さっきから何を言ってんだよ」
ベルフェゴールはアフロディーテへと近寄ろうとする。すると‥‥‥‥‥
「本体の私に触れて良いのはマスターだけと決めているの『マリス・ステラ』・『アフロディーテ・ヘファイストス(我が最愛の一人よ)』」
アフロディーテが唱える。
すると天から遠来の剣が高速で降って来る。
「ハハハ!何も起きないぞ!女神女!!何だ?何をしたんだ!!ハハハ!!さぁ、観念してヤろうぜ!!ハハハ!!!」
「‥‥‥‥‥『スラッシュ』」
ザスンッ!‥‥‥‥‥天から降り注ぐ重たい一撃が放心と欲望に満ち溢れたベルフェゴールの右手目に深く、深く、突き刺さった。
「ハハハ!‥‥‥‥ハァ?俺の視界が‥‥‥右目が見えな‥‥‥‥‥いいい?!痛ええええ!!!」
(今まで俺が攻撃してもびくともしなかったベルフェゴールの身体に攻撃して傷をつけるとか‥‥‥‥どうなってんだ神話の神様は‥‥‥‥)
「マスター!追撃を!早くしないとあれの傷が治ってしまいます」
アフロディーテは俺へと指示する。
「了解だ!聖雷魔法『雷聖の打鞭』」
聖魔法の魔を払う力と雷魔法の雷撃を鞭の形にして放つ混合魔法。それをベルフェゴールの顔面に向けて勢い良く振りかざした。
「くっ!右目が見えねえ!!今、何が起きてやが‥‥‥‥」
シュンッ!
「私の力。雷光鞭の力も乗せます。『アフロディーテ・ディモス』」
聖雷の鞭にアフロディーテの力が合わさり、ベルフェゴールの左側の目に命中するのだった。
ドゴオオオオオンンン!!!!!
「‥‥‥‥すげえ威力だ‥‥‥‥」
「貴方と‥‥‥‥あの二人の少女のおかげですよ。3人の若い方の性を貰うことで最盛期とほぼ変わらぬ力になりましたから」
「そ、それは良かったよ‥‥‥‥うん。良かった」
俺はベルフェゴールの酷い状態を見ながらそう答えた。




