魔都決戦・『殺人鬼は苦悩し狂喜する』No.3 人格移動
「ハハハ!刺さってやがるぜ!俺の腹によう!ハハハ!」
「‥‥‥‥な、何故、そんなに笑っていられるんですか?貴方は今、深傷を追っているんですよ!なのに何でそんな嬉しそうな顔をしているの?」
「槍使い女。何をそんなに驚いている?俺は『隠者』。痛い、痛みも何かに隠すのさ!表の俺に痛みを送りつけてな」
「送りつける?」
「そうだ!こんな風にな‥‥‥‥‥ガクンッ!」
『殺人鬼』は一瞬、意識を失い倒れ込んだが、直ぐに立ち上がり。自身の腹部の状態を見ると叫びだす。
「な、何だよ!これ?!痛い!!!僕は何で怪我ををを!!!毎日、毎日何たなんだよ!?!あぁぁ!!気が狂いそうになるううぅ!!!それにお腹も痛い!!!」
大時計塔広場
「ちょっ!何だアイツ?いきなり叫びだしたと思ったら、腹を抑えて暴れ始めたぞ!いや、そんな事より、今はパーシヴァルと合流しないと」
「‥‥‥‥‥ジャック」
‥‥‥‥‥‥‥大時計塔
「あ、あの、貴方はいったい?だ、大丈夫ですか?」
パーシヴァルが心配そうに『殺人鬼』へと近づいた瞬間。
「うぅぅ!あ、あ、ありが‥‥‥‥‥とうと!でも言うと思ったか?槍使い女!!油断したな!!死ねよ!!ハハハ!!!」
「はぁ?また、人が変わったように?‥‥‥‥くっ!」
『殺人鬼』は隠し持っていた短剣をパーシヴァルの顔面目掛けて力強く振り上げた。
「させねえよ!雷光鞭『拘束雷』」
俺は高速のしなる鞭を『殺人鬼』がパーシヴァルに振り下ろそうとし右腕に絡み付かせ身動きを封じた。
「ハハハ‥‥‥‥何だ?このビリビリする紐はよう!『担い手』!!それにその隣はジジイか?!おいっ!」
「雷の鞭。『雷光鞭』だ!『殺人鬼』。大丈夫ですか?パーシヴァル卿」
「貴方は、ナルカミさん?貴方が私をこんな何処かも分からない場所に喚び出したんですか?」
少しキレ気味に聞いてくる。パーシヴァル。
「いや‥‥‥‥俺じゃなくて、パーシヴァル卿が今、手に握りしめている『ロンギヌス』が勝手にパーシヴァル卿をここに喚んだんでけど?」
「『ロンギヌス』が私を?」
「パーシヴァルの一族は代々、このロンギヌス(私)に使われる奴‥‥‥‥‥ではなく、仲間なのです。その為、急時の際は、彼等彼女等を召喚することが、かの方に許可されています」
今、コイツ(ロンギヌス)の奴。○隷とか言おうとしなかったか?気のせいだろうか?
「かの方?何方てすか?」
パーシヴァル卿が質問する。おいおい、良くこの状況で質問できるな。流石、円卓。
「我が管理者。ヘファイストス様だ。あの方の許可があれば、魔力濃度が濃い場所ならば君を喚ぶことができる。君の趣味を楽しんでいる時なども」
「な、何ですか?それ?私にプライベートは無いんですか?」
あぁ、そういえばこの人脱ぎ魔だったな。思い出した。
「ハハハ!話しは終わったか?なら、死ねや!!!槍使い女!!シャッハーッ!」
何やら無言でルドルフさんと向き合い、目を合わせていた『殺人鬼』が再び動き出した。
「だから、好きにさせねえよ!!『殺人鬼』!いや、ジャック!!!『雷新盤』」
「うおっ!何だ?紐が生き物みてえに動き出しただとっ?」
雷光鞭はしなり、動き、『殺人鬼』を夜空へと打ち上げた。
「ハハハ!いいなぁ!その鞭!!俺に寄越せ!!『担い手』。殺しの道具に使ってやるよ!」
「誰もお前にやるか!!これは特殊な神煌具。お前みたいな『殺人鬼』には使いこなせねぇよ!穿て!!雷光鞭!!『雷突』」
『雷光鞭』の先端に雷の魔力が集中し、その先端の矛先を『殺人鬼』の腹部へと向ける。
「ハハハ!変幻自在の鞭かよ!ますます、気に入った!てめぇを殺して必ずもらうぜ。それに残念だったな。さっきの傷と痛みは相方にやっちまったから、俺の傷は治ってんだぜ!『担い手』!神●魔法『キラー・ジャンク(壊れた殺し)』」
ガキンッ!
「なっ?雷光鞭の『雷突』が大きな鉈に弾かれた?」
「ハハハ!殺人といえば鉈だろう?処刑人の道具としても使われてるだが‥‥‥‥あぁ、鎌野郎はもう居ねえのか?」
「鎌野郎?」
「『死神』の事か?」
「あんだ?知り合いかよ。担い手!五月蝿え奴だったろう?No.は低いくせに。無駄な殺生はするなとか、会う度に言ってきてよう。くそウザかったぜぇ。アイツはよう!」
「『死神』ゼロがそんな事を言っていたのか?」
「まぁ、油断したのか。何処ぞの変な野郎に足元をすくわれて、逝っちまったがな。良い気味だぜ!全くよう!ハハハ!」
「‥‥‥‥そうか、良い気味か」
「あぁ、良い気味だ!!ハハハ!ッ!痛えな?何だ?」
「なら、お前もその良い気味にならしてやるよ!『殺人鬼』!!『雷光・五月雨』」
「い、いきなり、何しやがる?!大量のしなる鞭だと?グッ!ぐおおおおお!!!」
様々な大きさに枝分かれした『雷光鞭』が『殺人鬼』ジャックの身体へと一斉に撃ち込まれた。




