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069:メルトダウン・夕立・タイムカプセル

 その匿名での依頼はいつの間にかWINGへ舞い込んできていた。

 普段現場を駆けずり回っている羽黒や紫はともかく、経営事務を担っている真奈やもみじすら依頼人を把握していなかった。

 誰もが不審に思い首を傾げ、最初はいつの間にか収受印が押されて未処理案件のファイルに綴じられていたそれを破棄しようとした。しかし念のためにと真奈が振り込み履歴を確認したところ、依頼内容にしてはやや過剰な依頼額と同額の金額が前払いで振り込まれていたため、手っ取り早く無視する道も断たれた。


 依頼内容は、月波学園中等部のグラウンドの隅に埋めたタイムカプセルの回収。


 最初は紫辺りに任せようとしたが、折り悪く指名の依頼が入っていたため長期不在。帰ってきてから頼もうとも考えたが、学園に確認をしたところ劣化したグラウンドの地盤改良の為に大規模な工事が予定されており、それが始まるとしばらく立ち入ることができないと返答があった。

 まあ紫も学園を卒業してだいぶ経つため誰が対応しても変わらないかと考えを改め、たまたま予定のなかった羽黒が出張ることとなった。


「……しくったなあ」


 タイムカプセルの捜索を始めて一時間。羽黒は早くも軽く後悔をしていた。

 依頼文書に記されていたのは中等部第一グラウンドの西側のエリア。この辺りは桜が植えられているのだが、その周囲には背の低い雑草が根深く繁茂していた。学園から借りたボロスコップでは全く歯が入っていかず、困惑した。

 しかもエリアが指定されているとは言え、具体的な場所までは記されていなかった。事前に真奈に探知魔術でそれらしい物が埋まっている場所をピックアップさせたが、意外と数が多く、搾り切ることは出来なかった。

 もういっそ龍の膂力に任せて辺り一帯掘り返そうとも思ったが、そもそも依頼のタイムカプセルとやらがどんな入れ物なのか不明であるし、物によっては劣化している可能性も高い。そもそも依頼の趣旨としては、グラウンド工事が始まると壊れてしまうかもしれないから回収してほしいということであることが読み解けたため、それを配慮すれば完全な手作業での探索が求められた。

「……なぁにやってんだろうなあ」

 時期は夏休み真っ盛り。

 今年の夏はメルトダウンでも起きたのかというレベルの猛暑が続き、工事前ということを踏まえてもグラウンドに人影は皆無。そこへ顔に傷をこしらえた中年男がスコップ片手に穴掘りに興じているという絵面のシュールさに、羽黒はどうしようもなくため息が零れた。


 身体強化の応用で暑さ対策をし、さらにスコップに微弱の魔力を纏わせて掘り続けること三時間ほどが経過した頃合い。


「お」

 スコップの先にカツンと何か硬いものがぶつかった感触があった。

 既に穴は六個目であり、五個目まではデカい石だったり謎の金属片だったりと空振りが続いたが、今回こそ当たりだ。周りの土を除けると、両手で抱えられるほどの大きさの金属の箱が顔を覗かせた。

「金庫か?」

 随分と慎重だな、と嘆息する。

 小型とは言え金庫をタイムカプセルにするとはなかなかに贅沢な使い方だ。持ち上げると結構な重量があり、構造としてはしっかりとしたもののようだ。

「流石に扉は……開かねえな」

 穴の外に出してノブに触れるがびくともしない。金庫全体が錆びついているというのもあるだろうが、そもそも鍵がかかっているような感触だった。

 だがダイヤルは完全に腐食してしまい、回らないどころか芯を残してほとんどとれてしまっている。

「とりあえず、持ち帰るか」

 近くの水道を借りて土を洗い落とした後、羽黒は金庫を車に積んでWINGへと持ち帰った。



          * * *



「うーん……流石にこれは無理じゃねえか?」

 作業部屋に運び込んで改めて金庫の状況を確認すると、その状態の悪さに羽黒は諸手を上げた。

 一応、依頼としてはタイムカプセルの回収が完了した時点で達成なのだが、未だに依頼者すら分かっていない。真奈たちが追跡調査を続けてはいるものの、あまり期待はできないようだ。

 そのため、金庫の中から依頼人を割り出そうかとも思ったが、そもそも開けられる状態になかった。鍵というか扉そのものが錆で一体化してしまっており、真っ当な方法でこじ開けるにはガス切断くらいしか思いつかない。しかしそれも中身が何なのか分からない以上、とてもではないが選択肢になりえなかった。

「仕方ねえな……回収が目的である以上、傷つけたくはなかったんだが」

 手のひらに練り上げた魔力を凝縮させる。

 すると深い深い水底のような闇色の刃が具現化した。

「そい」

 それを軽く振り下ろす。

 刃は豆腐でも切るかのように金庫の側面に吸い込まれ、作業台にぶつかって止まった。

「さーて中身は……あ?」

 がこんと音を立てて切り落とされた金庫の側面から覗き込むと、やけに厳重な箱物にしては中には封筒が一枚入っているだけだった。

「せめて依頼人が分かる物ならいいんだが」

 頑強な金庫の中に入っていたとは言え多少は劣化しくたびれた封筒を慎重に取り出す。そして口を下にし逆さにすると、ぱさりと何かが滑り出てきた。

「……ネガ?」

 中から出てきたのは、昨今では全くと言っていいほど見かけることのなくなったネガフィルムだった。防湿の為かビニールの密閉パックに二重にして入れられている。

 パックからネガを取り出し、作業室の照明に照らす。小さく、色彩が反転しているため見えにくいはずだが――ある一枚に、「あ」と声が零れた。


 幼き日――まだ月波学園中等部に通っていた頃の学友と肩を組んで笑みを浮かべた、自分自身が映っていた。



          * * *



「……ここか」

 月波市内のとある住宅地……と言っても、WINGからバスと徒歩で一時間弱ほどもかかった住所。遠くの入道雲を背景にジワジワとセミがやかましく鳴き叫ぶ路地を抜け、事前の調査通りの地番と表札を確認し、羽黒はチャイムを鳴らす。今時インターホンもないとは珍しいなと旧い日本家屋の軒先を眺めながら、家の奥からパタパタとスリッパをはいた足を戸が近付いてくるのに耳を澄ます。

「はい、どちらさまで――」

 カラリとガラス扉が遠慮がちに開き、隙間から顔を覗かせた中年の女性が羽黒を見てぎょっとする。それを見て羽黒も「しまったな」と頭の後ろを気まずげに掻いた。

 一応事前に連絡はしてあるとは言え、上背のある顔面傷だらけの大男が尋ねてきたら、そりゃ驚かれる。

「すみません、先日ご連絡いたしました瀧宮羽黒と申す者です」

 久しく使っていなかった表情筋を動かし、対外用の柔和な笑みを浮かべながら名刺を差し出す。今日の訪問を思い出したらしい女性は「あ、ああ!」としどろもどろながらに玄関を開け放つ。

「伺っております。私は介護士の小向です」

「どうも。これ、お口に合えばいいのですが」

 玄関を潜り、小向へ持参した紙袋を手渡す。

「生菓子ですので、冷蔵庫へどうぞ」

「まあまあ! ご丁寧にどうも! あら、このお店、噂になったところじゃない! 食べてみたかったのよー」

 知っている、と途端に機嫌を良くしてころころと笑う小向に内心肩を竦める。この家に通っている介護士の好みの店など、羽黒が少し調べればすぐに掴めた。

「どうぞお上がりくださいな。案内しますね」

「失礼します」

 軽く会釈し靴を揃えて来客用のスリッパに履き替える。

 そして小向の後に続くと、縁側に面した障子の部屋の前で立ち止まった。中から若い男性の声が聞こえてきて羽黒は少し首を傾げたが、それが何かの小説の読み上げ音声であるとあまり間を置かずに気付く。

「松尾さん! お客様がいらしましたよー」

 返事を待たずに小向が障子戸を開く。

 部屋の中は和式の畳の部屋にカーペットを敷きその上に介護ベッドが置かれ、その上にちょこんと、体の小さな老婆が上品に腰かけていた。

 彼女は薄紫色のフレームの老眼鏡をかけ、枕元に置いたCDプレイヤーの読み上げ音声に耳を傾けながら手元の本のページを捲っていた。

「松尾さーん、瀧宮さんいらしましたよー」

「……あら」

 二度目の小向の呼びかけに、老婆は顔を上げる。そしてプレイヤーに手を伸ばして一時停止させると本に栞を挟み、眼鏡を外して羽黒へと視線を向けた。

「あらあら、こんな格好でごめんなさいね。お久しぶり、羽黒くん」

「……ああ。本当に久しぶりだな、委員長」

「ふふ……その呼ばれ方、もう何十年ぶりかしらね」

 照れくさそうに、老婆――松尾静夏は静かに笑った。



          * * *



「ほい、現像してきたぞ」

「あら、本当に見つけてきてくれたのね」

「そういう依頼だったからな」

 小向が入れてくれた良く冷えた麦茶で口の中を潤わせながら、ネガフィルムから現像した写真を手渡す。もう何十年と地中に埋まっていたため現像は諦めかけていたが、何枚かは現像に成功した。

 静夏は写真に写る懐かしい顔ぶれを微笑みながら一枚一枚丁寧に捲っていく。

「本当に懐かしいわ……何年前なのかしら」

「中等部卒業の時に撮ったから――75年前だ。もう俺たちも90だぞ」

「もうそんな歳になったのねえ。あら?」

 静夏の手が最後の一枚で止まる。

「良かったわあ。集合写真のフィルムは残ってたのね」

「ああ。半分はダメになってたが、この一枚のおかげで全員漏れなく映ってる」

「本当に、懐かしい」

 言葉を重ね、静夏は目を細める。

「仲が良かったわねえ、月中3年C組は」

「仲良すぎだ。高等部までならまだしも、大学行ってまで男女関係なくクラス一人も欠けずにつるんでたって、ちょっと異常だぞ」

「……そうね。だから……」

 と、静夏が言葉に詰まる。

 ちらりと羽黒を見るも――思い当たるものがないのか、小首をかしげている。

 ふうと静夏は溜息をつく。

「だから、羽黒くんが街を出て行ってからは……みんな離れ離れになっちゃったのよね……」

「……は?」

「ふふ、知らなかったでしょ。羽黒くんはクラスの中心だったもの。君がいなくなったら、そりゃ、バラバラになっちゃうわよ」

「……取りまとめてたのは委員長だろ」

「そうかもしれないけど、それでもいつも真ん中にいたのは羽黒くんよ」

 静夏は困ったように苦笑を浮かべ、集合写真を指で撫でる。

「最初は、高畑くんだったかしら。学費を稼ぐために飲食店でアルバイトしてて、そっちが忙しくて疎遠になっちゃった。その次は確か、三木さんかな? 彼女、昔から海外に興味があったらしくて、気付いたら学生のうちから世界中を回って写真を撮っていたの。お仕事もそっちの方面についたんじゃなかったかしら。井上くんは……アマチュア相撲の選手で、角界入りも噂されてたけど、膝を壊しちゃってね。落ち込んで留年もしちゃったけど、誰もなんて声をかけてあげればいいか分からなくて……」

「…………」

「高杉さんは……ああ、そうだ、彼女は学生結婚したのよ。在学中に妊娠が発覚して、昔で言うデキ婚ってやつで、退学しちゃったの。でもその後は私もたまに街で会うことがあったけど、とっても楽しそうに笑ってたわ。それで言うと思い出すのは太田くんね。彼は通訳の仕事について海外に行って、あっちで家庭を持ったらしいわ。彼と特に仲が良かった男子グループの蝦名くんが言ってたわ。太田くんに片思いしてた内山さんは複雑そうな顔をしてたけど……彼女も結婚して県外に行ったきり、月波市には戻ってこなかったわねえ」

「…………」

 集合写真に写っている一人一人を愛おし気に撫でながら、静夏は羽黒の知らなかった「その後」を語る。それを聞きながら、手の甲に鈍い痛みが奔った。見ると、握りしめた指先がじわりとめり込んでいた。

 その後も静夏はかつてのクラスメイトの思い出を一人一人語っていく。

 そのほとんどを、羽黒は相打ちを挟むことができずに、聞き逃すこともできずに、溜め込んでいく。

 そして羽黒を除く最後の一人――三つ編み眼鏡姿の若かりし頃の静夏自身に辿り着く。

「私は……私だけは、バラバラになったクラスの皆から近況報告を受けてたの。良いニュースも悪いニュースも、全部。でも、歳ねえ。流石に何人か記憶がおぼろげだわ。名字が変わった子たちなんて、どっちがどっちだか分からなくなってたわ」

「……それで」

 ようやく、羽黒は言葉を挟む。

 自分が想定していたよりも険のある声音で、自分自身でも驚いた。

「俺に何が言いたい。俺がこの街で、あの家でやらかして出て行ったせいでバラバラになった仲良しグループの恨み辛みでも言いたかったのか、委員長」

「まさか」

 静夏は小さく微笑む。

「羽黒くんは切っ掛けよ。原因じゃない。そもそも君も言ってたけど、中学のクラスが大学生になってまで男女の垣根を越えてずっと一緒にいたのが、少しおかしな話なのよ。まあそっちの原因は……もしかしたら、羽黒くんにあるかもしれないけれど」

「……俺?」

「羽黒くんはクラスの中でも飛び抜けて大人びていたじゃない? 初等部の頃、妹さんが生まれた頃からかしら。同い年なのに、頼れるお兄ちゃんみたいな感じで。だから、みんな羽黒くんを慕っていたし、頼っていたし――依存してしまった」

「…………」

「単に子供だったのよ、私たち。頼れるクラスのお兄ちゃんにおんぶに抱っこで大学までズルズルと体だけ大きくなって、しかも羽黒くんはそれに耐えられるだけの『お兄ちゃん』でい続けられて。それがあの日、羽黒くんがいなくなったことで、私たちは頼れるお兄ちゃんを無くして、突然大人にならないといけなくなった。自分の足で歩かなければならなくなった。その結果、みんなそれぞれの方向を向いて歩きだしたから、バラバラになった」

「…………」

「それだけの話。私たちは少しだけ歩き出すのが遅かっただけなの。そこに恨みもなければ感謝もない。ごくごく自然のことでしかないの。そうして少しずつ昔のことを忘れていって、大人になって、それぞれの『今』を大切に生きたの。羽黒くんも、そうでしょう? この街に戻ってきてもう何十年と経つけど、クラスの誰かと会って話したことないでしょう?」

「……それは……」

 言われて、気付く。

 昌太郎や美郷といった「家」と繋がりのある旧友や、学園関係者となってもみじや紫が世話になった一部の知人たちとは街に戻ってからは交友は復活した。しかしそれ以外の、何者でもないかつてのクラスメイトに会った記憶は、ない。

「だから」

 気負うことも気遣う必要もないと静夏は続けたが、頷くこともできず、羽黒は俯く。


 それならば――それならば、かつてのクラスメイト全員の近況を集め続けた静夏は、大人になれたのだろうか。


 しばし、無言が続く。静夏は改めて手元の写真を眺め、それにしても、と笑う。

「この写真を見ることができて良かったわあ」

「……そういやあのタイムカプセル、誰が埋めたんだ」

 少なくとも羽黒は関与していない。いくら羽黒が中等部時代の友人を失念していたと言っても、あんな大層な物を埋めたのであれば流石に覚えているはずだ。

 訊ねると、静夏は「ああ」と頷いた。

「クラスの女子たちで埋めたのよ。本当は成人式の日にサプライズで掘り起こそうって話だったんだけど……忘れちゃてたの」

「…………」

 言葉にはしなかったが、静夏の心遣いに気付いてしまった。

 羽黒がこの街を出たのは、二十歳になる夏の終わりの頃だ。恐らく成人式を迎える頃には既に旧友たちは気まずくなり、タイムカプセルを掘り返すどころではなかったのだろう。

 こぼれかけた謝罪の言葉を強引に呑み込み、苦し紛れに再び問いかける。

「でもなんで今なんだ? グラウンドの整備工事の話が聞こえたからか?」

「それもあるんだけど、でもそれだけだったら私も忘れていたと思うわ。……そうね」

 皺の深い目じりをくしゃりと下げた。

「この前、飯田さんが亡くなったのよ。私と一緒にタイムカプセルを埋めた一人なんだけど。……彼女が、私と羽黒くん以外で存命だった月中3年C組の最後の一人だったの」

「……は」

「もう、90だもの。そういうこともあるわ。それで、思い出して、掘り出したいなって。学園の方に相談したら、鍋島さんが色々手を回してくれたのよ」

「…………」

「サプライズ、成功かしら?」

 言って――静夏は、子供のように笑った。



          * * *



 帰り道――羽黒は停留所で帰りのバスを待ちながら、道中のコンビニエンスストアで購入した煙草の封を切り、久しく触れなかったジッポライターを取り出した。

 元々煙草は気紛れに一本嗜む程度であったし、紫が生まれてからは全く吸わなくなった。梓の喉の傷に合う魔法薬の配合を見つけてからは、調合した薬煙草と共に彼女に譲った。しかしそれもかつての話であり、今は回り回って羽黒の手元に戻ってきていた。

「…………」

 一本煙草を咥え、ジッポライターのホイールをこする。その昔、それこそ、羽黒が街を出て行く際に土地神のホムラから餞別として押し付けられた品だ。金色の狐火を操る神獣のご加護とやらでこれまで羽黒の身が危険に晒されると何度となく守護してくれたが、一方で不要な時には絶対に火がつかないという曰く付きでもあった。

 それが今――ぽしゅ、と、情けない音とともに火がついた。

「……余計なお世話だっつーの」

 一度は近付けた火を離し、シャツのポケットに再びしまう。

 徒に咥えた煙草を唇で弄びながらしばしぼうとしていると、ぽたり、と地面に一滴雨粒が堕ちた。

 見上げると、来る時は遠くの方に見えていた入道雲が頭上に覆いかぶさるように広がっていた。そしてそこからバケツをひっくり返すような夕立になるまで、時間はかからなかった。

「クソ」

 煙草ごと全身ずぶ濡れになるのをただただどうしようもなく眺め、悪態を吐く。

 このままではとてもじゃないがバスに乗れそうもない。

 雨水で滑る指先で携帯端末を操作して帰りの車の手配をもみじに頼むと、羽黒は車が停めやすい道を目指し、一人静かに歩きだす。


 夕立は、車が到着するまで続いた。

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