王妃フローラの花・後
今回人が死ぬ描写があります。苦手な方はご注意ください。
クラストロの私兵を率いて屋敷を出たルードヴィッヒは歓迎の声で迎えられた。暴徒と化した最貧民たちから王都を救う、国内最強の指揮官とその軍である。これで助かったと安堵の息を吐いた民は多い。
一方のマクラウドは、20年も表舞台に出ていなかったため、国民議員の候補を引き連れて門をくぐっても不審な目を向けられるだけだった。誰だあれは、という呟きの後で、あれが宰相だと誰かが言った。
「あれが?」
「あの宰相マクラウド?」
「死人のような顔色だな」
「髪が女のように長いぞ」
ぼそぼそとした呟きに取り巻かれながら、マクラウドは悠然と歩いていた。22名の議員候補はいつ彼らが牙を剝くか恐々としている。宰相マクラウドの不在で被った損害を思えばいつ爆発してもおかしくなかった。
「いまさら何をしに来やがった!」
誰かが叫んだ。それが呼び水になったのか、次々と罵倒が飛び出してくる。
「そうだ! いまさら何の用だ!」
「お前が寝ている間に王都はこの有り様だぞ!」
「子供に食べさせてやるパンもない!」
男も、女も、老人も、子供でさえ小さな手に礫を持って叫んでいる。それぞれに持った薪や包丁を彼に向けないのは、さすがに公爵相手に傷をつければどんな罰が下るかわからないからだ。
熱しやすく冷めやすい、流されやすい彼らの一部は暴徒と共謀して貴族の屋敷を襲う者もいた。手に持っていた物を手当たり次第に投げつけ、火を点けることすらしていた。警官や守備兵に囚われても抵抗を止めず、それを見た親しい者たちがまた襲い掛かる。悪循環が広がっていた。彼らの中には本気でアルベールが国を正すと信じている者さえいる。その一部は王宮目指して怒濤のように押し寄せていた。
煽動する者がいるはずだ。マクラウドは冷静に見回し、人一倍大声でがなりたてている男を見つけた。着ている服こそ民衆と変わりないが、彼らがくたびれはて痩せた体つきなのに対し、彼だけは気力に満ちた顔色をしている。おそらくアルベールが連れてきた賊の頭目か、王都にいる市民活動家だ。エドゥアールを退位させ、自分の思い通りに動く王を作り上げるつもりだ。
「人は簡単に死ぬ。君たちが持った包丁や棍棒で、貧しさの末の飢えで、幼子の投げた礫でさえ当たり所が悪ければあっけなく死んでしまう」
声を張り上げる必要はなかった。マクラウド・アストライア・クラストロの声は、理想の君主とはこういう声だと誰もが思うような、穏やかでやわらかな響きでもって彼らの耳にやさしく届いた。
「20年前、私は王家によって生きたまま墓に埋められた」
彼はそっと胸に手を当て祈るように一度目を閉じた。黙祷に似たそれに一瞬で場の空気が塗り替えられる。
「真の死とはなんだろうか。心臓が止まり、魂が天に召されても、誰かが彼を覚えていれば思い出を語ってくれるだろう。人には想いを伝える手段がある。志を継いでくれる誰かがいる限り、魂は生きているといえる」
だが、彼の愛はなかったことにされた。20年前のあの悪夢を王家は隠蔽し、マクラウドを埋葬した。不在の宰相の真実は人の口に上ることなく忘れることを望まれた。
「声が聞き届けられることはなく、想いが伝わることもない。これほど心殺すことはない。堰き止められた想いは溢れ、いずれ決壊し渦となって流れていく」
マクラウドは両手を広げ、連れてきた男たちを彼らに見せた。
「私は目覚めた。鬨の声が太陽を連れてこの国は夜明けを迎える。諸君らの声を届ける時が来たのだ」
男たちが力強くうなずいた。マクラウドの全身黒ずくめの衣装もそうだが彼らも異色を放っている。その姿は国民が夢見ていた、輝かしい議員の地位を示すコートを着ていた。彼らこそが自分たちの代弁者であると、一目でわかる姿であった。
そこでマクラウドの表情が変わった。笑ったのである。白皙に蕩けるような笑みを乗せ、彼は言った。
「さあ、行こう! 今こそ長き眠りから目覚める時だ!」
一歩、踏み出した彼に続き、民衆が怒濤になって流れて行った。議員候補たちが尊敬の眼差しをマクラウドに向ける。高潔を絵に描いたようなマクラウドは、しかし内心に湧き上がる愉悦を必死になって堪えていた。大した役者だな、マクラウド。君は世紀の悪役になれるぞ。先程とは打って変わってマクラウドを守る集団になった民衆を引き連れて、彼は議会堂を目指した。
***
議会は現れた男と彼が連れてきた男たちを見て硬直した。エドゥアールは目を見開いてかつての親友を食い入るように見つめ、義父になるはずであった老人はひくりと頬を引き攣らせる。広い議会堂になだれ込んで来たのは宰相と国民議員候補だけではなく、ひしめくようにやって来た民衆が大理石の床を踏み鳴らした。
この流れに乗って国民議会を設立させるだろうことは、チャールズにもわかっていた。あのマクラウドならこんな絶好の機会を逃すはずがない。わずか20年で有無を言わさず事を成し遂げようとする彼の強引さに呆れながらも、チャールズは議長としての繋がりを利用して根回しを済ませていた。法案設立に必要な過半数の議員は国民議会に賛成だ。重要なのは他国を介入させずに反乱を収めることであり、それに必要なのであればやむなしと説得をしたのである。特にエドゥアールの生母の国からは王の亡命を受け入れるという打診が来ており、外戚として政治に干渉する気満々であった。ここで下手なことをすればこの国は属国に成り果ててしまう。そうなれば貴族の身分などあってなきがごとしだ。そんなことになるくらいなら国民議会を設立させたほうがよほどましであった。チャールズは帝国を例に出して国民を操ればいいと訴えた。議会の半数は賛成し、残りの半数はそれぞれ支持する王弟の子供たちから新たに王を選出するべきと反論していた。アルベールの婚約破棄騒動から、エドゥアールとフローラの子に対する信頼は貴族の間では底辺に落ちている。
いっそ今からでもマクラウドに王と王妃を任せてしまえばいいとまで言い出す貴族も現れている。そしてそんな彼らの前に、当のマクラウド・アストライア・クラストロがいた。
「マクラウド……!」
エドゥアールが喜色を浮かべて立ち上がった。マクラウドはにこりと微笑むと王に向かって優雅に一礼してみせた。
「お久しゅうございます、国王陛下。ひとつ、この臣の話を聞いていただけませんか」
「もちろんだ。君が助けに来てくれるのをずっと待っていたんだ」
「助ける?」
マクラウドは20年間誰も座ることのなかった宰相の席にあたりまえのように着いた。
「臣が救うべきは我が民であり、陛下個人ではございません」
「そうだとも。わかっている。君はそういう男だからな。だが、民を救うは結局私を救うことであろう」
マクラウドは王との思い違いに気がついた。彼があくまで臣下として話をしているのに、エドゥアールは親友に対しての態度である。ここに至っても変わることのないエドゥアールにマクラウドは深いため息を吐きだした。
「エドゥアール、君、今までいったい何をしていたんだ?」
それならば、とマクラウドも立ち位置を変える。
「20年もあったのに、宰相ありきの政治ではいずれこの国は腐敗すると理想を語っていたのは嘘だったのか」
「それは……」
「君が僕を宰相ではなく親友として置きたがっていたのは知っている。フローラと結婚した時点でそれはあり得ない未来になったわけだが、どういうつもりで親友の婚約者と通じ、あまつさえ結婚式で花嫁を攫うなんて真似ができたんだ? ああ、僕ともっと近づきたかったなんて言い訳はやめてくれよ、そういう意味での兄弟なんて、笑い話にもなりはしない」
考えをばっさり切られてエドゥアールは立ち竦む。あの頃のエドゥアールはマクラウドは自分であり、自分もマクラウドであった。そこにフローラが加わることで三位一体の完璧な関係が出来上がると信じていたのだ。
「国家というのは不思議なものだな。まるで王の分身のようにその性質を顕著にする。この20年、華やかで都合のよい夢を追い、後の祭りに呆然とするばかりだった。君が自分を磨き、自分の身の丈にあった心構えであったなら、僕もふさわしい演出を仕立てただろう――まるでドレスのように」
マクラウドは踊るように身を翻し彼が連れてきた議員候補を示した。彼らの後ろには夢から覚めたばかりに現実に追い詰められた、みすぼらしいシンデレラがいる。目には怒りを宿し、よくも裏切ったなと震えているのはエドゥアールの民だ。
「魔法使いはどこにもいない。すべてが元通りになる都合の良い言葉はない。君が身ぐるみ剥いで捨てようとしている者たちが僕を連れてきた」
「私は私の民を捨ててなどいない」
「だが、見えてもいなかった」
そうだろう? いっそ憐れむような声だった。長い髪を揺らして首をかしげるマクラウドには恨みの欠片もない。彼は懐から丸めた羊皮紙を取り出すとエドゥアールの前で広げた。それは彼が帝国との間で結んだ、王女シャルロッテと帝国第3皇子アルフレヒドとの婚姻による同盟書であった。
「これは、どういうことだマクラウド。シャルロッテを売るつもりか」
「サインしてください陛下。こうまで無残に荒れ果てた国の、王として責任を感じるのであれば」
「シャルロッテはまだ子供だ、あの子にはなんの責任もない!」
「王族である以上国のために身を捧げるのは当然の義務でしょう。あなたが作った負債を娘が支払うのは気の毒ではありますが、これも王家の務めです」
そこでマクラウドは軽蔑を隠さない冷めた笑みを浮かべた。
「王女殿下は年上趣味のようですし、アルフレヒド殿下は我が弟と同い年だとか。しかも美男と評判の軍人です。これほど殿下にふさわしい相手は他にいないのではありませんか?」
エドゥアールはカッと顔が熱くなるのを感じた。
可愛い娘の初恋を、微笑ましいと応援したのはエドゥアールだ。ルードヴィッヒが迷惑そうに、しかし礼節を持った態度で断っているのを知りながら、シャルロッテをけしかけた。ルードヴィッヒがあと十歳も若ければすわ王女との不貞かと騒ぎになるのは避けられなかっただろう。
「さすがは陛下と王妃との間にできた姫ですね。不貞行為に対し躊躇も嫌悪もないようだ」
「あの子は純粋なだけだ。初恋に夢中になってしまっただけで、罪とは知らなかったのだろう」
「罪をそうと教え諭すのも親の役目でしょう」
マクラウドは机に羊皮紙を置くと、エドゥアールにペンを握らせた。血走った眼でエドゥアールは人身売買書を凝視する。
「さあ、陛下。帝国の支援があれば他国からの干渉も止みます。それとも亡き太后の母国に亡命し、この国が他国の軍勢に踏み荒らされるのがお望みですか」
エドゥアールの手に力が入った。自分と国とどちらが大事かと問われ、貴族議員のみならず国民にまで見守られたこの状態で拒めるほど彼は傲慢にはなれなかった。議会用の書き心地の悪い羽ペンで、帝国とこの国の印が押された契約書にサインする。ここまでお膳立てされた契約にマクラウドの手腕を改めて思い出し、彼が自分の味方ではなくなったことに恐怖を抱いた。
「……確かに」
マクラウドはうなずくと、そっと羊皮紙を引き抜き連れてきた国民議会候補と民衆に掲げて見せた。わっと歓声が上がる。
「王女シャルロッテと帝国第3皇子アルフレヒドとの婚約により、帝国は我が国と民を支持する。我が国は国民議会を設立し、広く人員を集め、もって民意を問い、貴族・国民の両議会にかけ国の方針を決定すべし」
マクラウドが契約書に書かれた文書を読み上げると歓声はさらに大きくなった。帝国という枷は付くが、念願であった国民議会が設立するのだ。
「猶、王女シャルロッテと帝国第3皇子アルフレヒドとの間に生まれし男子は我が国に王太子たる男子が『生まれなかった』場合、養子として我が国へと返還される」
エドゥアールが弾かれたようにマクラウドを見た。その意味するところを正確に読み取れたのは、この時ではエドゥアールと議長のチャールズだけである。
エドゥアールとフローラは今回の責任をとる形で退位する。それはもはや避けられない未来である。アルベールの反乱を招いたのは元を正せば王と王妃だ。アルベールは処刑され、王太子は第二王子のマルセルになる。
マルセルが王位に就けば、当然結婚となる。国に王妃がいないのは国民の不安を招くだけだ。だが、この二人の間に男子は絶対に生まれない。たとえ生まれても、何らかの形で早世するだろう。帝国お得意の結婚による国の乗っ取りだ。王女では降嫁という形でいずれ王家を去ってしまう。エドゥアールの血脈は、この国の王家から消えてゆくのだ。そしてたとえシャルロッテとアルフレヒドとの間に男子が本当は生まれていなくても、二人の子だと言って帝国は差し向けて来るだろう。
「マクラウド!!」
「心配しなくてもいい。その頃には議会で国の舵取りができるようになっている。帝国から来た王はただのお飾りだよ」
「そうじゃないだろう! 君は、私の子をなんだと思ってるんだ!!」
最悪の場合、第3王子と第4王子が暗殺される可能性もあった。激昂するエドゥアールにマクラウドは憐れむような目を向けた。
「神の道徳に背いた両親から生まれた、因果の子だな」
カツ、と足音も高らかにマクラウドがエドゥアールの前に立った。
浮気はもちろんいけないことだが、婚約破棄は互いの同意があれば認められる。エドゥアールとフローラがすべてを捨ててマクラウドに頭を下げていれば、彼も苦渋を飲んだだろう。だが、二人はそうしなかった。晴れがましい結婚式のその最中に、有無を言わさず暴露したのだ。司祭もいる中で、つまりは神の見守っている中で不貞を告白した。許しを請うでもなく、懺悔をするでもなく、奪い取るという形で。
「君は僕に何ひとつ報いることはなかった。20年の間に膨れ上がったツケは一代では払い終えることなど不可能だ。むしろ君から督促状が来るたびに増大した。結果、応報は国全体を巻き込むことになったというわけだ。君と君の子で済ませてやるなんて、僕はなんて慈悲深いのだろうな?」
マクラウドは20年経っても衰えぬ美貌いっぱいに残忍な笑みを浮かべた。エドゥアールは、言葉もない。恨みがないどころの話ではなかった。そんなものはとうに昇華し、純粋で明確な憎悪がそこにはあった。
「マクラウド?」
ふいに、涼やかな声が彼を呼んだ。
マクラウドは一瞬硬直し、それからゆっくりと振り返る。ああ、と唇が声を出さずに動いたのをエドゥアールは見た。
フローラが、そこに立っていた。
大きく開かれた扉から差し込む光を受け、彼女は輝いているようにも見えた。王妃の登場にさすがに民衆が後ろに下がっている。みすぼらしい民衆と、ドレスを着て輝くフローラの対比はまるで宗教画のようだった。
帝国帝室の血を引くことを証明する金髪は陽に透け、感激に潤んだ青い瞳は楽園の海。かすかに震えて開かれたちいさな唇から可憐な歯が覗き、彼に何度も愛を囁いた赤い舌が歌うように名を呼んだ。
大地の色をしたドレスはアントワーヌ・ドゥ・オットー・ジョルジュの返り血で赤い染みができていた。部屋着のため軽装だが、フローラの魅力を損なうほどではない。むしろ、その飾らない姿こそがフローラにはふさわしかった。
昔の恋人との再会に震える母を人質にしたアルベールもまた、吸い寄せられるようにマクラウドを見つめた。ちょうど父と隣り合って立っている。
(似ている)
咄嗟にそう思った。そもそも公爵家は王家から臣籍降下した親戚なのだから似ているところがあってもおかしな話ではない。だが改めてみると両者に似た部分はまったくなかった。エドゥアールの濃い金髪に対しマクラウドは黒髪を長く垂らし、瞳の色もエドゥアールは金色だ。太い眉や顔の骨格もエドゥアールのほうが男らしい。マクラウドはどちらかというと女性的な雰囲気すら醸し出していた。
もしかしたら父であったかもしれないという妄想がそう見せた幻想かもしれない。呆然と立ち尽くすアルベールの前で、フローラに注がれていた黒い瞳が動き、彼を見た。
やはり、似ている、と思った。妻と我が子を慈しむ眼差しであった。かつて憎悪の末にこの世から隠れたかの人は、それでも人の持つ善性を信じることができるのだ。
アルベールの胸に、もう何度目かわからない後悔が去来する。
そんな男を裏切ってしまった両親に対する強い失望であり、彼をついに動かしてしまった自分への後悔である。きっとマクラウドは、再び世に出ることなく静かに去りたかったであろう。彼が何者であるか、一瞬の眼差しがアルベールに教えた。仕立て屋クラーラは、感情のままに笑い怒り誰かの恋をそっと掬い上げていた。報われなかった自分の恋を埋葬するかのように。
「アルベール」
「マクラウド・アストライア・クラストロ」
アルベールとマクラウドの声が交差した。
すかさずアルベールが持っていた匕首を引き抜き、一度固く瞼を閉じてフローラに突き立てた。
「……え?」
ジョルジュ家の匕首はよく研がれていた。引き抜いた際の出血もわずかで、フローラには何が起きたのかわからなかったほどだ。直後に襲って来た熱さと全身を支配する鈍痛によろめいた足が数歩前に進む。そこで力を失ったフローラは崩れ落ちた。床に叩きつけられた体が痛かった。
「ア、ル……ベール……」
アルベールは歪んだ笑みを浮かべた。マクラウドと両親の確執はすでに知っている。憎い仇を目の前で掠め取ってやった、という薄暗い喜びに浸った。
ところがマクラウドは顔色ひとつ変えなかった。彼はゆっくりと壇上を降りてフローラに近づいていく。懸命に呼吸を繰り返すフローラの左胸からは出血が続いていた。
「フローラ」
秘め事を囁くかの声だった。そっと彼女の名を呼んだマクラウドは汗に濡れ乱れた金髪を整え、額から滲む汗を拭った。全身を苛む痛みに溢れる涙も丁寧に拭いてやる。どこまでもやさしい、慈しむ手付きであった。
それから投げ出されたままだった両手を胸で交差させた。
「綺麗だよ」
と、言った。豊穣の大地に花咲き誇るように赤が広がっていく。花束を胸に抱いてフローラはその時を迎えようとしている。
フローラの目が虚空を彷徨い、マクラウドを見た。光が失われていくのを見つめながら、彼は繰り返す。
「綺麗だよ、フローラ」
やがてフローラの体から力が抜けた。下半身から異臭が立ち昇る。真っ赤な花弁を満開にしたその花は、死の匂いを撒き散らした。
フローラはずっと頭に花を咲かせてたろ、というツッコミは無しでお願いします。




