愛の国
町を出発してだいたい2週間。
愛車自身も俺も誰かを乗せて走ると言う事はした事がなかったので安全重視で愛の国に向かっていたのでこれぐらい時間がかかってしまった。
旅の途中大変だったのはユウの食事だけ。何を食べても味が濃いと言うし、肉や魚を食べさせてみると、やはり長い時間食べていなかったせいか体が肉を受け付けない。
1度も食べた事がない物を急に食べれるようになるかと聞かれると当然無理だ。何事にも慣れと言う物があるし、それは胃腸だって同じだ。今まで一切食べてこなかった肉を急に食べて体調を崩してしまったのは仕方がない事だろう。
さらに言うと元々ユウは小食の様だ。
1日1食、しかもパンとスープだけだったのだから1日に3回も食べるとなると量が急に増え過ぎてしまう。
なので今は少量で干し肉をしゃぶらせている。本当に干しただけの肉だが、防腐のために塩がたっぷりついた干し肉はすぐに吐き出されてしまった。なので本当にただ干しただけの肉しか今は食べられない。
そんな繊細なユウを連れて愛の国に行くのはちょっとためらったが、行先を変更する必要もないのでそのまんま愛の国を目指す。
そして愛の国の村に着くとユウは久しぶりに自分から言葉を発した。
「視線」
「そりゃ感じるだろうな。でも悪意がないのは分かるだろ?だから放っておけ」
愛の国の人達はどのような経緯で愛の国に来たのか気にする人達が多い。
まぁポラリスと敵対している国に来る新しい人間なんてかなり珍しい。
特にこの国は偏見だけで迫害される事も少なくないからな。文化の違い、そして偏見と宗教の違いというのは恐ろしい物だ。
なんて思いながら愛車でゆっくりと首都に向かう。
300年前には行きつけの服屋があったのだが……まだ残っているだろうか?俺が奪い返した服も愛の国で作ってもらった物だし、ユウの服を用意するのは丁度いいとも思っていた。
いまだにユウの服装は最初に出会ったままの服、つまりポラリスの鎧しか持ってない。女の子なんだから少しぐらいオシャレとかで感情が動いてくれると嬉しいんだけどな……
そう思いながら移動すること1時間。愛の国の首都、コナハトに着いた。
愛車から降りて町の検問を受ける。ここでは奴隷が入国しても税を取らないから非常に楽だ。
「……」
ただし検問をしていた人からねちっこい視線を向けられたのがユウにとって嫌な事らしい。
この国の特徴というか、国民性と言うか。結構あれなんだよな……
そう思いながら無事に首都に入る。
俺はこの国の注意点を伝えるためにユウに話す。
「ユウ。この国がどうしてポラリスから嫌われているか知ってるか」
「……(フルフル)」
「ポラリスの教義、恋愛関連でこの国は色々とタブーに触れてるからだよ」
「タブー?」
「ああ。例えば……あそこのカップルとかだな」
ユウに教えるために見つけた2組のカップル。
どちらも人目を気にせずイチャイチャしているが、その光景は普通とは言えない。
片方は男性同士のカップルで、もう片方は女性同士のカップルだからだ。
まぁつまり何が言いたいかと言うとLGBT問題と言う奴だ。
「ポラリスの教義では同性愛は否定されている。だから同性同士のカップルや結婚を認めるこの国が出来た。元々はポラリスの教義に反した人達が勝手に作った町が発展していったのが始まりだと聞いた事がある。だからあの人達の事を見てキモいとか思っちゃダメな」
「ん」
結構簡単に片づけたが、ゲームの中なのに結構生々しい問題が組み込まれている。
この愛の国と言われている理由は様々な愛を肯定する国と言う意味で他国から皮肉げに呼ばれていたのが始まり。
確かに最初は同性愛者達が自由な恋愛を求め、好きな人と一緒になるためにこの町を作り上げたが当然悪い者も入ってくる。
例えば性犯罪を犯した者がこの国に逃げて来たり、ペドフィリアで幼い子供を拉致してこの国に来たり、有名な人さらいがこの国でさらった子供を育てていたりと結構混沌としている。
時には純愛だーっと叫びながら血の繋がった親子や兄弟で結婚して子供を残すために来たりと、愛と言えば何でも許されるなんて言われている国だ。
だから他国からは“愛と性と快楽の国”と言われてバカにされている事も非常に多い。
だがこの国には他国に比べて非常に勝っている点が医学と美術センスだ。
医学はトランスジェンダーの人達のための医学なので有名な病気、癌とか脳梗塞とかそういった物を治す医者は少ないが、整形の面なら非常に優秀だ。
折れた手足を元通りに動かせるようにしたり、自分の顔を自分好みに好きに作り変える事も可能である。
そして美術センスは男性の面、女性の面両方から見てデザインする人が多いので超有名ブランドとして名を上げている。
実際他国に貴族とかにファンが多く存在している。女性らしさを強調し、女性視点からカッコいいと思えるドレスであり、男性を魅了する事も出来るドレスなんてよく聞く。
こんな感じで色々と混沌としている国の中心がここ、コナハトである。
「お。意外と生き残ってるじゃん。ユウ、この店入るぞ」
俺がユウの手を引いて来た場所は300年前と変わらない場所にある服屋、メルティー。
主に女性服を中心に売っている店だが、子供向けの服も置いてあるはずだ。この国じゃ年齢1桁の恋人がいる事もあるし、かなり品揃えが良いので人気がある。
それにこの国だと恋人にプレゼント、何て年中やっている様な物だから男が入っても変な目で見られないのも気が楽だ。
「「「いらっしゃいませー」」」
「この子に合う服を……そうだな。10セット頼む。下着とかも買いたいんだけど、この子にブラとか必要か?」
「そうですね。お嬢ちゃん今何歳?」
「……分からない」
「なら大体でいいかな?一応ブラジャーの方もご購入されますか」
「それじゃ念のため頼む。あと普段着として使える物で10セットな。ドレスとか買っても使う場所ないから」
「分かりました。普段着として使える物ですね、承知いたしました。それじゃお嬢ちゃんおいで~」
ユウはよく分からないと言う表情をしながら店員さんに連れていかれた。
この店ならこのままユウをさらう事はないだろう。
適当な席に座って待っていようかと思っていたらユウと一緒に行った店員とは違う女性店員が俺の前に現れた。
「失礼します。ナナシ様でお間違いないでしょうか?」
「ああそうだ?」
「クイーンがあなたを呼ぶように言われてきました。失礼ですが3階の社長室までご同行していただけないでしょうか?」
「分かった。でもユウに何かしたらぶん殴るからな」
「承知しました。ではこちらに」
俺は店員に促されるままに3回の社長室にまで行く。
店員がノックした後に「失礼します」と言って扉を開けた後、部屋の奥から女がいきなり飛びついてきた。
「ナナシ!!も~ずっと待ってたんだから!!早く愛し合いましょう」
「お前こんな所に居ていいのか?ベレト」
ベレト。
この店の店主であり、この一帯のサキュバスたちをまとめるサキュバスクイーンと言うサキュバスの上位種だ。
サキュバスと言う種は非常に弱い。より正確に言うと正面から戦うには非常に不利な種族だと言う方が正しい。サキュバスは基本的にデバフ系で相手を魅了した後にゆっくりとHPとMPを奪っていくモンスターだ。なので直接攻撃魔法をぶち込んでくる事はないし、攻撃魔法と言ったらドレイン系の魔法ばっかりだ。
直接攻撃してくるようになったとしても魔法攻撃と魔法防御特化型。物理で殴れば怖くない。
まぁその分様々なデバフを使ってくるようにもなるのだが、その辺はアイテムやスキルで無効化出来るので上位プレイヤーの敵ではない。
ちなみにサキュバスクイーンと言うのはサキュバスの最上位種なのだが、非常に知性が高いのでこうして愛の国で商売しながら暮らしている。
ぱっと見は人間とそんなに変わらないからこそ出来る事だろうな。
それからこいつは愛の国の重要人物だったはずだ。サキュバスをまとめているだけではなく、キャバクラとか、風俗とかもまとめているはずだ。
300年も経ったから世代交代でもしたか?
なんて思いながら受け止めながら聞く。
「ん~?もう300年も経ってるからとっくに他の人間に表向きの事は全部渡しちゃった。今はこの店の店主として服のデザインを描いたり、愛を売るお店でちゃんとしてるか見てるだけよ。それよりもあの可愛い子何なの!?もしかして新しい女の子?」
「俺が女を抱く最低基準は知ってるだろ。あいつ絶対初潮すら来てないって」
俺が女を抱く基準。それは子供を孕める身体に至っているかだ。
正直ユウが現在いくつなのかは知らないが、あの見た目からして10歳ぐらいか?子供を孕める年齢にはとても見えない。
だから俺にとってユウは可愛い女の子だと思っても、抱く対象にはならない。
そう答えている間にもベレトは俺の腕に抱き付き、放そうとはしない。
「そう言えばそうだったわね。それは生物としての本能かしら?」
「さぁな。それで何だ?ただの夜のお誘いか?」
「それもあるけど~ちょっと気になる事があるからこっちでお茶しながらおしゃべりしましょ」
魅了の魔眼を使いながら言ってくるが、俺には状態異常無効があるので効果はない。
「甘い菓子でもあるのか?」
「それなら私の事今ここで食べちゃう?」
「連れが居るから今はパス。今夜抱くからそれまで股濡らして待ってろ」
「焦らしプレイね。も~私がMって分かってるからって300年も放置プレイしてたんだからそろそろ食べさせてよ~」
そう言いながら俺達は社長室に入る。
社長室の中にはベレトがデザインした服を着たマネキンが立っており、他にもコンテストで優勝した際のトロフィーや賞状等が飾られている。
そして社長のイスの前に置いてある客が来た時用のソファーに座り、ベレトは俺の腕を放さず隣に座る。
「随分甘えてくるじゃねぇか。そんなに可愛がられたいのか?」
「だって~300年も放置プレイされたらエッチな事がしたくなっても仕方ないじゃない。それにこの匂い。アストライアとは既にしたでしょ。なら私だってしてもいいじゃない」
「だから今夜抱いてやるって。そのためにお前が運営しているホテルに泊めさせろ」
「あ、それならうちに泊まってよ。その方が後先考えずずっとエッチできるから」
「サキュバスクイーンがなんだから俺以外のストックは十分あるだろ?」
「数があっても質が悪いの。あの子達の精気が不味い訳じゃないけど、量は少ないし、無理に食べちゃうと簡単に死んじゃうし。遠慮なく思いっ切り食べられるのがナナシだけなの!!だから食べさせて♡」
「だからエロい事はさせてやるから。少し待て」
「ふふ~♪言質は取ったからね~。今夜が楽しみ」
そう聞いてからようやく俺の腕を放したベレト。
本当に俺とエロい事ができると聞いてから歩いているだけなのにスキップしている様に見える。
気分が相当いいのか、ベレトは簡単に冷蔵庫からグラス2つと瓶を1本冷蔵庫から取り出す。
グラスに注がれたのはワインだったらしく、また俺の隣に座ったかと思うと甘えだす。
「再会を記念してどうぞ♡」
「いいのか?このワイン結構いい奴だろ」
「良いの良いの。確かに特別なお客様用だけどナナシはそれ以上のお客様だから。だからカンパーイ」
「乾杯」
そう言ってから俺はワインを飲む。
うん。やっぱり美味いワインだ。
香りが鼻からすっと抜けるが口の中にはまだぶどうのうまみと甘味が感じられ、酒の苦みが引き締めている。
何か食べ物と合わせて飲む用ではないからか、主張が少し強めな気がするが、単品で飲むならこれぐらい濃くてもいいだろう。
一口飲んだ後俺はベレトに確認する。
「ベレト。今のポラリスはどうなってる」
そう聞くとベレトはグラスを片手にまた俺の腕を組む。
「え~。あんな連中どうなろうが知った事ないじゃない。それよりもうちょっと――」
「俺が連れてきた子の正体知ってるんだろ?お前はデバフだけじゃなくて鑑定系もトップクラスだったはずだ。確認しておきたい」
俺がそう真剣に聞くと、ベレトは観念したかのように話し出す。
「表向きは何も変わらないわよ。でも裏じゃ勇者が居なくなって大騒ぎ。すでにポラリスの騎士達が勇者を奪還しようとあちこちで捜索しているわ。そのうちコナハトまで来るでしょうけど今はまだ大丈夫。歩けば1年かかるぐらい遠く離れているからすぐにどうこうと言う事はないわ。でもまさか勇者がこの国に来るだなんてね……」
「最初この国に来た時に感じた視線はお前の部下か」
「ええ。正確に言うと彼らの中に居るサキュバスが私の部下なのだけど。その子達から50年前に現れた勇者があなたと一緒に来たと報告を受けた時は本当に驚いた」
「ん?ちょっと待て。50年前?」
「あの勇者は50年前に勇者として認められたのよ。ポラリスが人為的に作り出した6英雄の子孫の中から特に才能と実力のある子を勇者にしたと聞いたわ。その後目立った戦争や殲滅戦もなかったから引退してどこかに消えたかと思っていたのだけれど、まさかまだ生きていたとはね」
え~と?つまりユウは最低でも50年前には今の姿になっていたと。
しかもそこから50年はあの光のない場所で暮らしていた可能性が非常に高いと。
「…………相変わらずクズだな。ポラリス」
「最も自由を求めてきたあなたにとってはそう見えるでしょうね。それで、しばらく見ない間どんな所に勇者は居たの?」
「光すら届かないくらい独房の前に居たよ。多分そこで50年、守り続けたんだと思う。来るはずの無い敵を警戒して」
「……そう。それは幸運ね」
「幸運?」
一体どこが幸運だと言えるのだろうか。
1人光も届かない冷たい通路で50年なんて考えても想像つかないし、想像したくもない。
俺は睨むようにベレトを見ると平然と言う。
「初めて来た敵がナナシだったからこうして外に出てこれたんでしょ?これからあの子は自由と言う物を学び、自由を求めると思う。あ~あ。ナナシと2人旅なんて羨ましい。代わってくれないかな~」
……俺がユウを連れだした、か。
ここから自由を学ぶなんて物は言いようだな。
「それで?あの子の事いつか抱くの?」
「光源氏計画かよ。特にそういう事を予定して拾ったわけじゃない。でもまぁあいつに感情らしい物も出てこないし、しばらくフラフラしてるつもりだからそれもいいかもしれない」
元々あの6人に捕まって死刑を甘んじて受けたのは大罪シリーズを全て得て、レベルも99まで達成したので目標がなくなったからだ。
丁度いいから勇者の育成でもしてみるか。
とりあえず俺を殺せるぐらい強くするのが王道かな?一応レベル50まではいってるし、出来ない事もないだろう。
「……それじゃしばらくは勇者を育てて暇潰しでもしようかね」
「家買うならうちで買ってよ。割引しておくよ」
「ラブホの一角じゃねぇだろうな。まぁしばらくはここで今後どうするか考えるからそれなりに居るつもりだ」
「ならこの町に居る間は毎日エッチしてね♡」
「あ~はいはい。ユウの居ない所でな」
ぱっと見子供と変わらないので出来ればユウが見ていない所でエロい事をしたい。
いずれ抱くつもりだったら見られても構わないが、そんなつもりないしな。それに50年も今の姿ならこれ以上成長するとも思えない。
もしかしてユウは呪われてるのか?見た目そのまんまにする呪い?
……神ってのはロリコンか?
「ナナシ様、お待たせしました。お嬢様のご洋服の準備ができました」
「通してあげて」
そんな声が聞こえたのでベレトが言うと店員と一緒にユウが現れた。
現れたを見て一言。
「俺、普段着に出来る奴でって言ったよな?」
ユウが来ているのは黄色いフリフリのドレスだ。
確かに着ているユウは可愛いし、非常によく似合っている。どこかの貴族のお嬢様、お姫様と言っても納得するだろう。
だが俺はユウをお姫様にするつもりはないし、どっかの王族に嫁入りさせるつもりもない。本人がそれを望むのであればそうしてもいいが、今のユウにそんな気はないだろう。
何の否定もしないから着せ替え人形にされたのが目に見える。
「ユウ。それ普段から来てる気か?」
「……鎧、ある」
「鎧は普段着とは言いません。まぁあんな所に居たから価値観狂ってるかもしれないけどさ、気に入った服とかないのか?好みの服とか」
「…………」
少し自分が着ていたドレスを見ていたが、やっぱりよく分からないと言う感じで首を傾げる。
俺はため息をついた後に店員に言う。
「もうちょっと汚れてもいい服と言うか、動きやすい服はないのか?」
「それならこちらはどうでしょうか」
そう言って上下10種類の服を俺に見せた。
女の子らしいピンクや赤、黄色と言う明るい色を使った上に、白や黒、様々な色のスカートにズボンなど、普段から使えそうな服を他の店員と一緒に持ってきた。
「いや、最初っからこういうの見せてよ」
「ですがお嬢様はドレスなどもお似合いですよ。ぜひ1着だけでもどうですか?」
「どうせすぐでっかくなるだろうから要らない。でっかくなったらドレスの購入も考えてみるよ」
そう言って購入を断った。
その代わり予定通り10種類の服は買うからそれで許してくれ。
「あ。そう言えば下着の方はどうなってる?」
「こちらの黒い下着はどうでしょう?」
「…………それ本当に子供向け?紐じゃん」
「幼いと言っても女の子、勝負下着は1枚はもっておくべきです!」
「こいつが勝負する日は相当先だと思うぞ。そういう奇を狙った下着とか要らないから。あ~、適当に白の無地のパンツでいいんじゃねぇの?」
「「「えー」」」
「なぜ女性店員からそんな残念な声出るの?これだからこの国は……」
愛の国と言うだけあって恋愛をして結婚するまでの期間は早い。
確か10歳ぐらいで婚約だっけ?そう考えると勝負下着は……やっぱ早いな。早過ぎるって。
とりあえず適当な服を10種類、面倒なので白い無地のパンツを10枚カードで買った。マジでカード決算で来たよ。
しかしこうなるとカード払いは楽だな。一々金庫から金を引き落とさなくていいと言うのはやはり便利だと感じる。
あと面倒なのでユウには早速寄りから普段着に着替えてもらったが、着替える際に俺の前で堂々と着替えるってどうよ。店員さん達も驚いて着替え室に突っ込んだぞ。
俺はため息をついてからベレトに言う。
「とりあえず俺達が泊まっていい場所紹介してくれ」
「うん了解。それにしてもあの子、本当に感情が薄いんだね」
「薄い?ないんじゃなくて?」
「なかったら疑問を持ったりする事はないよ。疑問を持つだけでも感情はあると言えるから、なかったら本当に無反応。その辺りサキュバスだから保証できるよ」
……そういうもんか。
とりあえずユウに人間らしい感情を持たせる事から始めるの必要があるのかもな。
そう思いながらユウが着替えるのを待つのだった。
名前 ベレト
レベル 87
称号 淫魔の女王 色欲の大罪人 為政者
スキル 色欲 魔王覇気 浮遊 魔眼 魔神 精神操作 状態異常付与確率上昇 武の極 体型操作 悟




