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84 アンチ時空魔法

キャシーの家の外観はまさに「魔法の家」だ、鉄などがふんだんに使用されている他の家にくらべて空気感が合わないほどに木材やレンガなどで建築されている、家の周りに木が浸食していたり煙突がついていたりカラフルだったり…etc


もう完全にここだけ別世界な感じに見える。


「ここだけ違和感しかないな…」

「あの魔道幼女の妹なんだろ? 俺からすればこのくらいでやっと自然だぜ…」


それはあるな、まあとりあえずノックして尋ねてみよう。


……コンコン


「すみません、キャシーさんいますかー?」


…………

………


「返事がないし留守なんじゃねぇの?」

「…いや、それはないな。魔力眼に魔力が映っているから人がいるのは確実。だとすると、居留守か?」


別に絶対会わなきゃいけないわけじゃないけど、ここまで来たんだし引き下がるのはしゃくだな…あれをやるか。

…逃げる準備しとこ。


「あっ!ルーシーがキャシーの家に攻め込もうとしてるっ!」

「……姉貴!?【ファイアーミサイル】ッ!!」

「うぉぉ!? あぶねぇっ!」


ルーシーの名前を使ったとたん家の扉を突き破って魔法が飛んできた、魔道幼女の妹だけあってやることが極端すぎる。

逃げる準備しといたよかったぜ。


ちなみに魔法はファイスの真横を過ぎ去っていった、ファイスはめちゃくちゃ驚いてたが気にしない、こうするしかなかったんや。


すると家の中から完全武装した明るい茶髪の幼女が現れた。

目が完全にマジだ、早めに謝っておこう。



「にゃははは、なんだ姉貴なんていないじゃないか。ん? あんたたち、ワタシに何か用か?」

「すみませんキャシーさん、ルーシーの件はウソです。キャシーさんに聞きたい事があって尋ねてきました」

「おいゼノンてめぇ、やるときは前もって言えよ…」


すまぬ……。


「にゃははっ、なるほどワタシを釣ったわけか、元気なお子様だね。まぁ居留守を使っていたのも悪かったし水に流してあげる。それにあんたたち煉獄界の人間じゃないね?魔力の流れでわかるよ…あとワタシのことはキャシーでいいし口調も無理しなくていい」

「わかったよ」


それにしてもやっぱり魔力の流れが違うのか。

ここを発見したときも感じた事だけど煉獄界の人は魔力がいちいち強靭だ、地上の人がサラサラした水だとしたら煉獄界の人はドロドロしたマグマだな。

…なにが理由かは知らないけどね。


その後キャシーに家の中まで案内された。

家の中はルーシーの部屋に似てるな…、ただ魔道具よりも魔法陣の比率が高いように思える。

この町まで何時間もかけて訪れるのもめんどくさいし、容器がおけるか聞いてみるかな。


「この家の庭かなにかに容器おいてっていいか? 時空魔法で転移して地上と行き来したいんだ」


まあダメだったら別のところに置こう。


「……時空、魔法」

あれ、キャシーが固まった…


「もう時空魔法は一般的に広められた魔法なのかい? その魔法は姉貴が研究していた魔法なんだけど」


なにやらワケありのようだ。

この魔法陣も今まで見た転移魔法陣と似たような光り方をしているし、キャシーは自分で時空魔法を作り上げようとしていたのかな?わからんけど。


「いや一般的には広まってないよ、ルーシーも最近完成させたらしい。そもそもこの魔法は習得条件が異常すぎてまともに覚えることすら困難みたいだ、俺が使えるのは例外中の例外みたいなもんだな」

「にゃははっ!ならいいんだ。この魔法は危険すぎるし広めちゃいけないとワタシは思うんだよね…だからワタシは姉貴に反対してたんだけど解ってくれなかったっていうワケ。だけど完成しても誰も覚えられないんじゃ別に対時空魔法の魔法陣を急がなくてもいいかな」

「確かに反則だぜこの魔法…ゼノンはほいほい覚えちまったけどな」


そんな楽に覚えてないからなっ!

コロコロの悪夢があったんやぞ…


だけどこれでルーシーとキャシーの諍いの原因がわかった、魔法の安全性について意見が食い違って喧嘩わかれしたっていうことなんだろう。

そして時空魔法が完成しても覚えられない事を知って少し安心したってとこかな?


「まあ容器に関しては家の庭においててもいいよ、それにしても時空魔法を広められないと知った姉貴の顔を見てみたいねっ。にゃははははっ!」


めっちゃ勝ち誇っている、さすが姉妹だけあってドヤ顔が様になってるな、絶対にドヤ顔されたくない表情だ。


「それともうひとつ聞きたいことがあるんだけど、覇者シリーズってどこに保管されてるか知ってるか?」

「にゃはははははっ!」

「聞いてないぜこの幼女…」


だめだ完全にドヤ顔モードに入ってる、自分の世界に入ったら人の話が頭に入ってこないところも同じなようだ。

しかたない、しばらくこの状態っぽいし容器だけおいて一旦帰るか…


キャシー宅の庭に容器を置いて宿に戻ってきた。

ファイスは今からでも迷宮に行きたいようだったけど、俺にも修行があるし煉獄界の調査もしたんだし今日はナシってことにした。

さて、ぐるぐるしますかね。


その日は瞬間移動でぐるぐるするだけで終わった。

宿に帰ってきたみんなにも煉獄界のことは伝えておいたので、また改めて煉獄界にいくか迷宮にいくかで話し合うかもしれない。

俺としても覇者シリーズははやめに集めておきたいしね。


モンスターがいなくても収穫があることを知ったみんなも乗り気みたいだった。


ルーシーとキャシーの意見の食い違いっていうやつです。

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