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100 えっ!?…お前跡継ぎ最強じゃないんかい!?

試合を終えたファイスとセレナが戻ってきた、二人とも満身創痍のようだが納得はしているようだ…ハドウの力量を素直に認めているのだろう。


だがハドウがあそこまで強くなっているとは思わなかったな。

パパンたちから聞いたときはユニークスキル込みでB級下位だったようだが、今の実力を見る限りじゃS級下位に届いているように思える。

さっきのハドウの実力と希望の流星群・オーバードライブ・魔神を使わない俺はほぼ互角くらいだろう。


まあマイナスエネルギーは効かないし、あれが全力なら間違いなく俺が勝つんだが、どうも装備が怪しいんだよな。

召還特典の力がAブロックの試合だったのはまず確実で、その後の余裕を察するにまだ力を隠す場合は装備くらいしか該当する強化が存在しない。


となるとハドウの実力はレベル60付近×敵のステータス半減スキルで2倍、120レベルくらいなんだろうと想定する。

加護がある以上は俺同様に1.5倍されている可能性も無くはないので、その時は素のレベルが40付近だと考えれば妥当だ。


そして問題の装備だが…クロウやアーゼインなどの魔族を引き連れていたし、魔王城にも行っているだろうと予測できることから装備は【魔王シリーズ】と考えるのが妥当か…

クロウが渡せる装備を考えたらそれだし、魔大陸関連で一番強いのも魔王装備だろう。

もし違ったら魔王装備以下になるわけだし、俺に有利な誤算だったと喜べばいいだけだ。



こりゃとんでもないのが現れたな。



「おっす、二人ともお疲れ。やっぱハドウはかなりの強敵だったみたいだな」

「まったくだぜ、まるでお前を相手にしている気分だった。だが次はこう簡単にはいかねぇ、俺もバカじゃねえし対策くらいは思いつくからな」

「……ん、ファイスは努力家。えらい」

「う、うるせえよっ…」


なんかファイスとセレナがいい雰囲気になってる。

まあそれはさておき次はギル兄さんとアーゼインのブロックか、正直アーゼインの実力は知らないしスキルもパペットの内容をかじっただけで戦闘スタイルが謎だ…


どっちとも本選に進む可能性が高いしこの試合もちゃんと見ておこう。


「次はゼノンくんのお兄さんが出るね、ギールさんなら負けないと思うけどドキドキしちゃうよ…」

「そうかい? 僕はあの人が負ける姿なんて想像できないけど…」


確かにそれはあるな。

だがアーゼインが普通に戦って2位まで決めてくるとは限らない、ヴァニエも狂人といっていたことから奴の性格がなんとなくわかるんだよね。

すべてをゲーム感覚で捕らえてるというかなんというか…本気で勝ちにくるかすら謎だ。


「まあ確かにそうだけど、俺はアーゼインがちょっと気にかかるかな」

「…あの狂人は無理に勝とうとはしませんし、試合で2名まで決めるからそれを念頭に戦おうなんて思っていませんわ。気が向けば殺して負けますしそうでなけば普通に戦ったりするのです…気が合いませんわ」

「ヴァニエは意外に真面目だからな…」


けっこう努力の子だしなヴァニエ。


「意外なんですのっ!?」

「いや、想像通りに真面目だな」

「ゼノン……、おまえ苦労してんな」


……わかるかファイスよ。



そんな感じで分析しつつヴァニエをフォローしていたらBブロックの試合が始まったようだ。



「…さてお待ちかねのBブロック!Aブロックは意外な展開になったが、まだまだ闘技大会は始まったばかりだァ! それでは、試合ィ開始!!」

「「「ワアアアアアァッ!」」」


さて、アーゼインのお手並み拝見だな。


…だがなんか様子がおかしい。


「んんん~、いいねぇ? この大会は人間大陸じゃ相当な大会らしいけど正直言って想像以上さぁ、手ごたえのありそうなオモチャが沢山だぁ! クハハハハハ!」

「そりゃどうもありがとよガキィ! 隙だらけぜぇ!」


確かに隙だらけだ、何かの罠にしか思えないくらい隙だらけだ。

奴はなにを考えているんだ、やっぱり罠か?


……ザクッ!


あ、思いっきり切られた……、なんかお腹がパックリいっちゃってるぞ……

って、ェエエエッ!?


「カッ…ハ…そんな、この僕が…」

「え……、お、おいさっきの余裕はどうしたんだよガキ!? まさか死んじまったんじゃねぇだろうな!?」

「………」

「うそだろ…」


えっ、なんか死んだらしい。


なんでや!?

あんた最強の跡継ぎじゃ無いんかっ!?



「……またアーゼインのお遊びが始まりましたわ。あれは102つある中の宴会芸、通称【やられちゃったごっこ】……私もあれで何回屈辱を味わったことか」

「「「え、お遊びなのっ!?」」」


メンバー全員でハモった。

あいつが何をしたいのか謎すぎる……


「だから言ったのですわ、アーゼインには勝つ気も負ける気もなく全ては気分次第だと」


身にしみてわかったわ、あれは確かにやっかいだ。

ヴァニエがトラウマになったのも102回くらい宴会芸を味わったからだろう…


そしてその後は人殺しが起きてしまったことにより会場の空気が凍り付いていた…


「お、俺は悪くねぇ! 悪くねぇぞ!? ……こいつが弱すぎたんだ!」

「そうだね?じゃあもう一回戦おうか」


アーゼインがアーゼインの中から脱皮して出てきた、なんなんだ奴は。


だが、一つだけ分かった。

奴はステータスが強いわけでもスキルが強いわけでもない、自分の全てを使いこなす事一点だけが飛びぬけてうまいってことだ。

一見パペットは偽装するだけのスキルに思えるが、その特性を完全に活かしきっている。

鑑定はパペットの能力で弾かれているし詳細はわからないが、おそらくまだ何かを隠していると思う。

あいつが全ての手の内を何の計算もなくさらす様な事をするはずがない、お遊びでもなんでもなく全ては計算済みだったってわけだ。



そして固まった会場の中、唯一動きを止めず無双していたギル兄さんが猛者たちをなぎ倒していた。


「そら、みんな固まってたらその後ろのお兄さんにぶっとばされるよぉ?」

「……厄介な奴だな」

「クハハッ!君もねぇ!」


ギル兄さんはアーゼインの危険性を理解したみたいだが、それで動きを止めるつもりはないらしい。

まあとめるメリットもないし相手の思うツボだからな、それが正解だろう。


そしてその後、アーゼインが試合をかき乱してギル兄さんがなぎ払っていく一方的な試合展開になり人数がどんどん減っていった…


「んん~、あと4人かぁ。僕を入れて5人だねぇ? じゃあそろそろ試合決めちゃおうか」

「ひっ、く、くるなぁああああああ」

「悪魔だぁ!悪魔がいるぅうう」

「クハハハ! 大正解だねぇ! ……それじゃ正解した君たちにご褒美さぁ闇魔法【デッドエンドスリープ】」

「…チッ【絶対防御】」

「「「グッ…………。……。」」」


アーゼインが高レベル闇魔法を使用した瞬間、ギル兄さんとアーゼインを除いた3名が気絶した。

…おそらくあれは眠っている限り耐久が落ちていく魔法だろう、まあ試合が終われば救護班がいるから大丈夫だが、危険な魔法だな。


そして静まった会場の中、勝者が宣言された。



「しょ、勝者が決まったようだぁああああ! し、試合終了ぅううう! …今年の大会は大番狂わせが多発しているようだぁあああ!」

「「「うおおおおぉおおっ!!」」」


…試合が終わった。


「…へぇ、この魔法を防ぐのかい? やるねぇ…」

「………」

「…だんまりかい。ハドウと同じで用心深いようだねぇ…面白くなってきたよ」


アーゼインは途中途中でギル兄さんをマークしていたみたいだが、最後の話術にのってこないところを見て引き下がったようだ。

あいつは別の意味で最も危険な奴なのかもしれない、本選では注意しとかないとまずいな。



…ちなみにギル兄さんはただの斬撃だけで全員をしとめていた、本気を出すまでもなかったのだろう。


ギールの戦力も相当ですが、アーゼインがかき乱しギールを利用した形になります。


直接的な戦力はギールが上です。

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