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97 ギール参戦

帝都サンレイに到着してから2週間後、アベルの補助魔道具が取り付けらた馬車にのったパパンとママン、アベルがやってきた。

やはり補助魔道具のおかげでかなりのスピード強化が行われたようだ、本来かかる日程の半分ほどで到着している。


「どうやら馬車の補助魔道具は完成したようだなアベル」

「うん、1ヶ月とちょっとかかったけどようやく構造がまとまったよ。闘技大会の日はルーシーさんも見学にくるっていったよ?」


ルーシーも来るのか、そういや様変わりしたであろう下界のようすを見てみたいとか言ってたな。


「あらあら。ゼノン、まだギールは来ていないのかしら?」

「ギル兄さんはまだ来ていないね、受付そのものはあと少しで締め切りだからちょっと心配なんだけど、あの人のことだから間に合うと思うよ」


ちなみにパパンの登録は最初からされている、参加するはずだった前年度の大会は魔族の襲撃により中止になったみたいだから、今年は強制参加のようだ。

パパンなどの国を代表する猛者は予選をするまでもなく最初から本選のトーナメントに組み込まれていて、俺たちのような本当の意味での一般参加者だけが予選を行うことになる。


…そして合流してから1時間、俺がフィッテやヴァニエ、パパン達と帝都の広場をぶらぶらしていると周囲から悲鳴があがった。


「キャァアアアーーーーーッ!?」

「おいっ! 空から黒竜が迫ってくるぞ!?」

「なんだあのデカさは、だれか騎士を呼べ! 黒竜の王が攻め込んできたぞ!」

「もうおしまいだ……、世界の終わりだ。……神よっ」


こちらに向かってギラが飛んできていた、あれどうみてもギル兄さんが乗ってきてるわ。

てかもうちょっと場所を選ぼうよギル兄さんっ!

クロスハート領だけならいざ知れず、各国からギラを知らない者達が集まる中で登場したらこうなるって……!


「待てっ、あのドラゴンは敵ではないっ! あれは我が領内に住んでいる黒竜であり、手を出さない限り決してこちらに危害を加えることはないっ! このカーデリオン王国騎士団長、ロイル・クロスハートが全責任をもって宣言するっ!」

「おお、剣聖殿!」

「剣聖ロイルだっ!!」


パパンが声を張り上げると悲鳴がピタリと止み、逆に歓声が沸き起こった。

なんてカリスマだよ、さすが大国の軍隊の長をやっているだけあるな。

その後は事情を知る王国騎士・帝国騎士の説明により完全に騒ぎが収まったようだ、王国や帝国はクロスハート領が近いのでだいたいの事情を把握しているしね。


そして広場にギラが降り立った。


『グルゥオオオ…、着いたぞギール…』

「助かったぞギラ、修行の日程をギリギリまで伸ばして悪かったな」

『だが、収穫はあっただろう。…それにこの俺が最後まで面倒を見てやったんだ、無様な結果だけは許さんぞ』

「当たり前だ。…俺は必ず父さんを超える」


背中からボロボロの騎士服を着たギル兄さんが現れた。

見た目はかなり成長していて、もうハドウや他の勇者たちの背丈と変わらない。


それにこのプレッシャー、おそらくレベルのみならずスキル・装備・経験すべてを揃えてきているのだろう、相変わらずギル兄さん本体に鑑定が弾かれているしね。

…とりあえず鑑定できるところだけでも鑑定しておこう、現在のギル兄さんはグレートソード・プレートアーマー・真っ赤なマントを騎士服の上に装着している。


まずは背中に背負った赤く巨大な剣を鑑定してみた。


【騎士王の大剣】

└グランドクロスLv.--(ダウンロード済み)

└真・グランドクロスLv.--(ダウンロード済み)

└自己修復Lv.10

└剣術効果上昇Lv.3

└体術効果上昇Lv.3


魔力残量[300/300]


(武器スキル)

【グランドクロス】

遥か過去に存在した騎士王の基本スキルにして奥義。

剣を振り抜くと魔力の刃が形成され、振り抜いた先とは逆の方向に追加攻撃を行う。

魔力を消耗しない常時2回攻撃。


【真・グランドクロス】

騎士王の辿り着いた境地。

装備した者の魔力を消費し、一時的に伝説の剣[カリバーン]を作り上げ二刀流になる。

カリバーンは魔力の供給が無くなると消え、魔力があるかぎり決して折れず砕けない。


なんだこの剣は、騎士王シリーズってやつか?

ブレイブソードほどの性能ではないが、めちゃくちゃ強い。

グランドクロスはただの斬撃が十字切りになる効果で、真グランドクロスは伝説の剣を一時的に装備するスキルのようだ。



鎧とマントも鑑定してみよう…


【騎士王の鎧】

└絶対防御Lv.--(ダウンロード済み)

└自己修復Lv.10

└体術効果上昇Lv.5


(防具スキル)

【絶対防御】

1日に1回だけダメージを受けない。


【騎士王のマント】

└騎士の守護Lv.--(ダウンロード済み)

└自己修復Lv.10


(防具スキル)

【騎士の守護】

騎士王の大剣を所持しているときのみ発動可能。

真・グランドクロスで作成される[カリバーン]を伝説の盾[アイギス]に変更できる。


鎧の効果はダメージのキャンセルで、マントの効果は装備変更のようだ。

シリーズが3つ揃うとこんなチート装備になるのか、やっぱとんでもないなシリーズ装備。

それに騎士王っていうだけあってスキルのほとんどが耐久向きだ。

あのチートブレイブシリーズを集め切ったらどうなるんだろ、恐ろしくて考えたくない。



「黒竜の背中から人間が現れたぞっ」

「あの人も大会の参加者? 今年の闘技大会は人間史に残りそうな試合になるかも」


周りの人たちもギル兄さんの異様なプレッシャーを本能で感じ取っているようだ。


「ギール、仕上げは終わったようだな」

「ああ、俺はこの大会で必ず父さんを、あなたを超えて最強の騎士になってみせる……」

「はっはっはっ! これは楽しみだっ! ……だが、俺も負ける気など毛頭ない。全力でお前の壁になってやろう」


パパンとギル兄さんの間で熱い何かが火花を散らしている…ギル兄さんにとって最強の目標が目の前で待ち構えてるんだからそりゃそうか。


その後闘技場付近にギラが移動した、黒竜が来る可能性は大会上層部に伝えられていたようなので事前に準備が行われていたらしい。

…ちなみにギル兄さんは別の宿で大会当日まで待機するとのこと。




…闘技大会まであと2週間、準備運動も兼ねてちょっと修行しとこうかな。


ギールが参戦しました。

騎士王シリーズはブレイブシリーズには遠く及ばないものの、シリーズだけあって揃えられれば強いです。

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