180 北の地 ②
バリケードの様になっている木の前に来ると風も吹いていないのに枝に付いている葉が揺れているのが分かる。
それは普通だとありえない事だけど、俺の予想が当たっていればこの木は自分で動いているのだろう。
外から家までの距離は10メートルはあり、ここを通り抜けないとノックも出来ない。
さっきの様子から考えて家にいる男に声を掛けても出て来ないのは間違いない。
「人がダメなら他に頼むしかないか。・・・おい、ここを壊さないでやるから中の男を呼んで来てくれ。」
そう言う訳で俺は目の前にある木へと向かって声を掛けた。
何も知らなければ頭のおかしな奴に思われそうだけど、もしこれが精霊魔法と同じ物なら明確な意思が備わっている。
そして木々がざわつき葉を落とすと家の前に積もって人型の人形を作り出した。
どうやら見慣れない人間が来たので確認だけはしてくれるらしく、人形は家の中に入ると男の許へと向かっていく。
そして家の中を覗いているとさっきの葉っぱ人形が男に向かって身振り手振りで必死に何かを伝えている。
そう言えば風の精霊以外は喋れないから頼み事をするには向いていないのだった。
しかし男は葉っぱ人形の必死の動きを不審に思ったのか、立ち上がると入り口の傍までやって来る。
そして慎重に外を覗き込むとこちらの姿を確認してすぐに顔を隠した。
恐らくは恥ずかしいとか人見知りって訳では無いだろう。
さっきの奴等は短剣と弓矢で武装していたのでそれを警戒してのことだ。
ただ、すぐそこまで来ているので声を掛ければ反応があるかもしれない。
「これは精霊魔法か?そうなら早く俺を入れろ。」
「・・・誰だお前は!村の連中に頼まれたのか!」
この辺には村もあるみたいだけど、上からは見えなかったのでこの辺に慣れてない人の足だと近いとは言えないだろう。
その程度の距離なら俺が気付かないはずはないので最低でも2キロ以上は離れた所にあるはずだ。
「村の奴等と言うのがここに集まってた連中ならさっき追い払った。そこの精霊が見てたから聞いてみろ。」
すると葉っぱ人形が頻りに頷いているので十分に伝わっただろうけど、それが初対面の人間を信用する要因になるかは別の話だ。
俺なら相手を騙すために腕の1本くらいは代償にして刺客を送り込むだろう。
「俺は騙されないぞ!お前らや山神に妹は渡さない!絶対に生贄になんてさせないからな!」
さっきから知らない情報のオンパレードだけど、それでも断片的な情報から少しだけ真実が見えて来た。
それにコイツが匿っている妹というのが、どうやらこの地に居るという贄の女性で間違いなさそうだ。
まだ10歳くらいと幼いけど対象はランダムで年齢は関係ないのから間違いないだろう。
そして具合が悪そうに寝ているのにも理由があるので、ここは強行突入する必要が有りそうだ。
「俺は時間が欲しい。あと10数えるまでに入れなければ強行突入する。」
「やれるものならやってみろ!」
どうやらあの調子では俺を入れるつもりは無いみたいだ。
俺はそれならと数えるのを省略して天然のバリケードへと手を掛けた。
『ミシ・・ミシミシ!バキバキバキ!!』
(やっぱり木だとこの程度か。)
軽く手で掻き分けてやれば簡単に道を開く事が出来る。
そしてバリケードを突破すると次は大量の蔦が体に巻き付いて拘束してきた。
しかし強度が足りないので俺は気にせずに進み、家の前まで来て足を止める。
「そろそろ諦めろ。」
「・・・クソ!お前は何者なんだ!?」
「別に敵じゃないから安心しろ。それよりも妹を見せろ。」
俺はそう言ってズカズカと遠慮なく家へと入って行くと布団で苦しそうに眠っている少女の前まで近付くと床へと膝をついた。
しかし少女は目を覚ます事は無く、苦しそうに荒い息をしているだけだ。
そして、もう一つの特徴があるとすれば布団に隠れているはずの下半身が半分の所で盛り上がりが消えている事だろう。
それは即ち、この少女には足が無いと言う事だ。
「コイツの足はどうしたんだ?」
「少し前に逃げ出そうとして失敗した時に切り落とされた・・・。」
男はそう言って拳を握ると顔を怒りの表情に歪める。
いや、歪めると表現するには生温く、それは鬼の形相と言っても良い。
「それで俺は来たばかりだから詳しい事は何も知らないんだ。だから詳しく事情を話せ。」
「分かった。」
どうやら少しは敵でないと言う事だけは分かってくれたみたいなので俺は足の状態を確認しながら男の話に耳を傾ける。
「俺の名前はシアヌ。コイツの兄で妹の名前はウシュラだ。俺達の村には代々特別な人間が生まれる。精霊と話が出来ると言って信じてもらえるか分からないが少し不思議な力だ。」
「それでこの柵を作ったのか?」
「いや、少し前に急に力が強まったんだ。それでこうして妹と一緒に家に逃げ込んで生活している。妹は村の巫女だったんだが数年前から山の神がおかしくなって生贄を求めるようになった。」
「巫女が生贄になるのか?」
「1年に一度雪が降る頃になると山から下りてきて生贄を攫って行く。生贄に選ばれるのは村でも邪魔者になる様な奴だけど、もう俺の家族はコイツしか居ないんだ。」
それは既に多くの者が贄として捧げられていると言う事だろう。
村での邪魔者と言うのも恐らくは贄としての力を継承してしまいその影響でトラブルに巻き込まれ易くなっていたり運が無くなっている者の事だ。
ただ妹が生贄になればコイツの家系も女性が居なくなり力が他の家系へと移る。
しかしそれを知ったとしても絶対に見捨てるとは思えないけど、もしそんな兄なら俺の方であの世に送る事になるだろう。
「それでその山の神とか言うのはどんな奴なんだ?」
「化物みたいにデカい熊だ。信じるかは分からないがそいつは人の言葉を喋る。それに連れて行かれたら数日は山から悲鳴が響き続けるからきっと酷い喰われ方をしてるんだ。」
これで色々と分かったけどまだ幾つか確認する事が残っている。
とても重要な事なのでしっかりと確認しておこう。
「それで、コイツの足は何処にあるんだ?」
「足・・・足は村の祭壇にあるはずだ。以前に同じような事をして切り落としたのを処分した事があった。そしたら山の神は怒り狂って追加で3人の村人を連れ去った。それ以降は切り取っても必ず一緒に引き渡す事になっている。」
「それで、その村は何処にあるんだ?」
「それならあっちの方角だ。」
「そうかちょっと待ってろ。」
俺は家の中にある民芸品の様な仮面を手にすると外に出て教えてもらった方向へと向かって行った。
もうじき飯の支度も整いそうだから急がないといけない。
そして偶然に持ってきた仮面を見ると、それは怒りに荒れ狂う鬼の仮面だった。
もしかするとシアヌが作った怒りの力作かもしれないないけど、ちょっと呪われていそうなので一度被ると取れなくなったりしないだろうか?
耐性があるから大丈夫だと思うけど突破されないように祈るしかない。
そして数キロ進むと確かに村があり、その中央には祭壇が作られていた。
そこには人が1人くらい横になれる大きさの台があり、その上に人の足と思われる物が並べて置いてある。
ただし雪が降る程の低い気温のおかげで虫が集っている様子もなく、腐っても居ないようだ。
俺は顔に仮面を装着するとそのまま突っ込み、まずは足を回収してから祭壇を粉砕した。
ついでに周囲へと意味不明な叫びをあげて威嚇し恐怖を煽っておく。
「ギィヤラララ~!!」
「きゃーーー!」
「鬼が出たぞーーー!」
「山の神の祟りだーーー!」
すると祭壇を粉砕した音で周りの家から人が現れ、俺の姿に驚いて逃げ惑っている。
生贄を捧げる時期に不手際で贄に逃げられ、今も捕まえられずに居るなら過去の出来事と結び付けてさぞ恐怖を感じているだろう。
誰だって死にたくは無いし生贄にもなりたくない。
それに連れ去られたら数日の間は苦しみの中で生きて行かないといけない事を知っていれば誰だって助かりたいと思うのは当然だ。
それでもこれだけ脅かしておけば少しは時間が稼げるだろう。
そして最後の仕上げに俺は祭壇があった場所の真上に飛びあがると下に向かって咆哮を放った。
これで足が消えても簡単には分からないだろう。
「ウオアーーー!!」
しかし俺の予想を大きく上回る咆哮が放たれ、祭壇どころか広場に大きなクレーターを作ってしまった。
俺はその予想外の効果に「あれ?」と首を傾げと仮面の可能性に気付き、鑑定して見るとそこにはしっかりと効果が付与されていた。
怒りの仮面
声に関わるスキルを強化する。
使用時の怒りの度合いで効果が変化する。
確かにウシュラはシアヌの妹なので俺も少なからず怒りを感じていた。
それが仮面によって増幅されてこの惨事を招いてしまったのだろう。
ただし不幸中の幸いで俺から逃げていく人は居ても向かって来る人は居なかった。
だから人的被害は無さそうだし家も壊れている物は無さそうなので今回はちょっとしたイレギュラーと言う事で良しとしよう。
俺はやる事を終えてスッキリしたので皆の許へと帰る事にした。
そして到着するとまずは家に入り掛け布団を捲る。
「おい、妹に何するんだ!」
「良いから見てろ。」
俺はさっき回収して来た足を置いて中級ポーションを取り出した。
コイツは部位欠損は治せないけど元の足があれば完治させる事が出来る
そして、足には包帯が巻かれているけど治療が完全ではないのか血が布団に染み出している。
この調子だとあと数日遅ければ出血と痛みで体力が尽きて死んでいただろう。
もしかするとイチキシマヒメはそれを分かっていたから急いでここに送ったのかもしれない。
流石は子供の守り神と言われるだけはあるので今度会った時にはケーキをサービスしてやろう。
『ケーキなら何時でも大歓迎だよ~』
ん?幻聴か。
今さっき誰かの声が聞こえた様な気がするけど気のせいだろう。
まあ幻聴は良いとして傷口に触れない様にギリギリに足を並べるとポーションを口へと流し込んだ。
するとウシュラの足が光に包まれ、包帯が消えるとそこに切断された足が引き寄せられ元の形へと治って行く。
流石に恵比寿もここで機械的な効果音は付けていないようだ。
シアヌは驚きと喜びの表情でその光景を見ているけど『ガキン』とか『ガション』とか音がしてたら感動も半減すること間違いなしだろう。
そして光が消えるとそこには白く綺麗な2本の足があり、悪かった顔色も元に戻っている。
これならもう大丈夫だろうと思っていると、その瞼が震えてゆっくりと目が開き始めた。
その瞳を見ると鮮やかなエメラルドグリーンでまるで宝石の様に輝いている。
日本人には居ないはずの色なので欧米人の血でも混ざっているのだろうか?
そして目を覚ましたウシュラは俺の顔を見てニッコリと微笑んだ。
「変わったお客様ですね?アナタには魂が2つあるのですか?」
「かもしれないな。猫だって命を9つ持ってるらしいから2つくらいは許容範囲じゃないのか?」
ちょっと驚いたけど肉眼で魂が見えるのなら巫女と言うに相応しい力だ。
そんな人間に会うのは初めてだけど居ないと決めつける根拠もないのでおかしくは無いかもしれない。
「それに精霊が教えてくれました。あなたが私の足を治してくれたのですね。」
「ちょっとした気まぐれだ。大した事じゃないからまずは立って見せてくれないか。治ってると思うけど直接見ないと確信が無いんだ。」
現代ならレントゲンなどで確認できるけど俺は医者じゃないから見るだけでは分からない。
スキルで人体の中も見る事が出来ても知識が無いから正常かの判断が出来ないからだ。
だから病み上がりだけど立って歩いてもらうのが一番分かり易い。
「それならシアヌ兄さんは手を貸してもらえますか?」
「ああ、でもゆっくりだぞ!」
「フフ、シアヌ兄さんはいつも心配性ですね。私が居なくなったらどうするんですか?」
「・・・その時は何も考えていない。さっきまでは村へ復讐に向かうつもりだったが、その必要もなくなったしな。」
俺からすると今のは意地悪な質問に思えるけど、さっきまで死にかけていたのだから仕方がないのだろう。
それに妹の方が兄よりも後に死ぬのが普通なので妹を大事に思う兄なら相手の方が先に死ぬなんて想像もしたくないだろう。
特に寿命ならともかく、今回のように理不尽な場合には猶更だ。
「ごめんなさい。少し意地悪な聞き方でした。でも私もシアヌ兄さんの幸せを一番に思っている事を忘れないでください。」
「それは俺も一緒だ。」
するとウシュラは苦笑いを浮かべると差し出された手を握りゆっくりと立ち上がった。
そしてバランスも崩してないのにそのまま体を寄せるとシアヌの胸に顔を埋める。
「立てました。」
「ああ・・・そうだな。・・これから一緒に遠くへ逃げよう。」
そしてシアヌは涙を流すとウシュラを強く抱きしめた。
それを手伝うのはやぶさかでは無いのだけど、その前に大事な要件を終わらせないといけない。
「その前に飯にしようか。俺の連れが外で腹を空かせて待ってるんだ。」
「それは素敵ですね。最近は痛みで食事も碌にとれませんでしたからとても楽しみです。」
そして2人を連れて外に出ると俺達はミズメ達の所へと向かって行った。
しかし、その横には巨大な母熊が居てシアヌの足が止まる。
「や、山の神!」
そう言えば山の神は大きな熊とか言ってたけど何も伝えないで連れて来たから驚かせてしまったようだ。
しかし驚いているのはシアヌだけでウシュラは気にしてはいない。
きっとその瞳で母熊の魂を確認し害が無い事に気付いているのだろう。
「シアヌ兄さん。この方は山の神ではありません。まるで正反対の様に輝く綺麗な魂を持っています。」
「そ、そうか。お前が言うなら大丈夫なんだな。」
どうやら山の神とは黒い魂の持ち主らしく、神とは呼ばれているけど邪神の手先で間違いはなさそうだ。
それは良いとして今日の料理は巨大な寸胴鍋で作ったらしく6人分とは思えない量になっている。
具は白菜や根野菜と一緒に鳥を煮込んでいて、そこに生姜と醤油などで味付けされた鍋物みたいな料理だ。
これなら生姜の効果で体も温まりそうなので、今の季節には丁度良いだろう。
しかし、いざ食べようとした所で遠くから「ギャーギャー!」と五月蠅い声が聞こえて来た。
その瞬間にシアヌは立ち上がると声を荒げ妹を抱き上げる。
「山の神の手下が来るぞ!すぐに家に入るんだ!」
「え、ご飯は!?」
「そんなの食べてる場合か!早くしないと山に連れ去られるぞ!」
こういう時には郷に入っては郷に従えと言う。
この周辺の事を良く知っているシアヌの指示に従っておくのが一番安全だろう。
「仕方ないから家の中に運んで食べるか。」
「それしかないかな。」
「それなら早く入って食べようよ~。」
「私も今日はガッツリとお肉が食べたい気分なのです。」
ここで料理を放置して行く俺達ではない。
皆を先に行かせて鍋を抱えるとそのまま急いでバリケードを通り過ぎて家に入り囲炉裏の近くに鍋を置いた。
母熊は家に入れないのでどうするのかと思っているとシアヌが植物を操作して家を変形させ入れるスペースを作ってくれる。
そして壊れたバリケードの穴も塞ぐと周囲は再び堅牢な防壁に囲まれた。
「それでは気分を入れ替えてご飯にしましょうか。」
「お前ら余裕だな。」
「ご飯は正義!」
「食べないと戦いに勝てませんよ。」
俺のメンバーは既に慣れているのでいつも通りだ。
何とも食欲に忠実な意見だけど、それが良かったのかシアヌも少しは落ち着いて来た。
ウシュラは最初から何故か落ち着いているので皆の会話を笑顔で聞いている。
そしてミズメは器に具沢山なスープを入れるとそれを周りに配り食事を始めた。
「3人が作るご飯は美味しいな。」
「そうでしょ。これからも・・・もっとたくさん食べてね。」
何か言葉に詰まったけど口に食べ物が残ってたのか?
一瞬表情が暗くなった気もするけど今は何時も通りに戻っている。
「お兄ちゃんの為に頑張ったからね。」
「兄さんの血肉になるものですから出来れば私を食べて欲しいくらいです。」
なんだかアケは素直に育ってるのにユウが猟奇的な事を言いだしてしまった。
それとも無人島にでも流れ着いた場合でも想定しているのだろうか。
しかし今の俺達が無人島に漂着してもピンチとは言い難い。
水は魔法で出せるし危険生物が居たとしても、そいつ等は食料にしかならない。
恐らくは魔物が飛び交っているここよりは住み良い場所になり得るだろう。
ちなみに山の神の手下というのは所謂ハーピーの様な奴だ。
ただし最近の美化された姿ではなく体が鷲で首から上に人の顔が付いている。
手足だけが鳥で綺麗なお姉さんが裸で飛んでいる訳では無いので多くの人はガッカリするだろう。
そして奴らは周囲を飛び回りバリケードへ攻撃したり風を起こして吹き飛ばそうとしている。
しかしここは物語にある様な3匹の子豚が作った家ではない。
家は草と木で作られた脆弱な物だけど、その周りにはしっかりとした防壁が備わっている。
考えてみれば藁と木で作った子豚は残った時間で強固な防壁を築けば良かったんだ。
これはある意味で新たなストーリーが誕生しそうだな。
そんな事を考えていると何時の間にか鍋が空になっていた。
(あれ?俺はまだ一杯目だったはず・・・。)
その事に気付いて周りを見ると全員が一斉に視線を逸らしてしまった。
どうやら俺が子豚に・・・じゃなかったハーピーに気を取られている間に皆は2杯3杯とお代わりをしたみたいだ。
きっと減っている量から考えてミズメ辺りは2桁は食べているだろう。
ただ、それは気にしないけど流石に1杯では食べ足りない。
何か良い物は無いかと周囲を確認するついでに視界を遠くまで飛ばしてみる。
「・・・お!近くに川があるな。」
「ああ、今の時期だと普段なら保存食を作るために鮭を取りに行かないといけないんだがな。この通り空にアイツ等が居るから下手に出られないんだ。夜になればアイツ等も引き上げるから定期的に行って少しは蓄えがあるんだけどな。」
そう言われてみれば天井から捌いた鮭がロープで吊るされて燻製みたいになっている。
水は精霊魔法を使えば植物から濾過した水が手に入りそうだし、問題は食料だけということだろう。
それもウシュラが動けるようになった事でここでの生活も終わりが近い。
なら俺達が新鮮な鮭を得る為には邪魔な奴らを駆除する必要がある。
俺は川に向かうついでに周りを飛び回る魔物を一掃する事にした。




