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165 海戦 ①

船を走らせて2時間が経過する頃、見慣れた海岸線が見え始めた。

沖から見ても分かる様に幾つもの河川が流れているのでビル等の建造物は見当たらなくてもここが俺の知る故郷の地であると教えてくれる。


「ハルヤ、このまま直接向かわなくても良いのか?」

「ちょっと地元を見てみたいんだ。もしかするとユカリの手掛かりがあるかもしれないからな。」

「そうか。まあ足はあるから大丈夫だな。」


そう言ってアンドウさんは大人しく丸まっている熊たちに視線を向ける。

アイツ等は昨日からここで留守番をしていて、そのついでに船番もしてくれていた。

なので十分な量の生肉で感謝を示してさっきから美味しそうに食べていところだ。

陸上の移動は熊親子が居れば十分だろう。

車という手段もあるけど現代の様に舗装されている道が無いので殆ど出番はない。

それよりも母熊が居れば船で移動した方が遥かに早いはずだ。


そして更に20キロほど移動すると俺達は海岸のある砂浜から上陸した。


「そっちは頼みますよ。」

「ああ、任せておけ。」

「ハルヤもあんまり無理しないでね。」

「そのつもりだけど相手次第かな。そっちはやり過ぎない様に。」


恐らくは史実に基づいて平定を行うなら屍山血河が築かれる事になるだろう。

しかし、そんな無駄をアンドウさんがするとは考えられないので最小の犠牲で最大の成果を出してくれるだろう。

でもツバサさんが趣味に走ると文化が捻じ曲げられる可能性があるので注意が必要だ。

俺も出来るだけ早く目的を終えて京都に向かった方が良いのかもしれない。


そして船は陸から離れて行き、瞬く間に見えなくなって行った。

あれなら早ければ今日中に船旅は終わりそうだ。


「良し。さっそく移動するか。」

「それは良いけど、これから何処に行くの?」

「まずはあっちの方向に行こうと思う。そこに集落があるみたいだからそこで今日は泊めてもらおう。」


ここからは見えにくいけど浜から上がった所に道があり、その先にはそれなりの人数が集落を形成している。

少し物々しい感じだけど無理そうなら別の場所で野営をすれば良いだろう。

そして俺達は熊の背中に乗ると集落へと向かって行った。


しかし近くまで行くとなにやら様子がおかしい事が分かる。

でも俺はスキルのおかげで障害物越しでも見えるけどあちらはからはこちらはまだ見えていない。

なので俺は指示を出して進むのを止めて母熊の背中から飛び降りた。


「少し道を外れて待機していてくれ。ちょっと様子を確認してくる。」

「どうしたの?」


俺が進んでいた方向を警戒しているのでミズメが不安そうに確認してくる。

大した事ではないけど「念の為だ」と言って俺は走り出した。


そして集落に到着するとそこは戦場の様な光景が広がり大量の怪我人が家にも入りきらずに寝かされている。

海の近くには何艘もの船が陸付けされ壊れていたり傷が有ったりとかなりボロボロで、どうやら激しい海戦が行われたようだ。

沖には沈んだ船の一部が海面に覗いている物もあり、いまだに怪我人が運び込まれている所もある。

それに集落の周りにはぐるりと木の柵が囲い、決まった場所からしか入る事が出来なくなっている。

俺は幾つかある入り口で一番近い場所へと歩み寄るとそこに居る武装した兵士へと声を掛けた。


「この集落には入れるのか?」


すると兵士は槍を持つ手に力を入れると中腰になって穂先を向けて来た。

どうやら、かなり警戒が厳重のようなのでこれは入るのを諦めた方が良いかもしれない。

組織の人間として入る事も出来るだろうけど、それで戦に巻き込まれてしまっては面倒な事になる。

ユカリの事も気になるけどダメならダメでここでの調査は諦める事も出来る。

今は傍に居るミズメの安全を最優先に考えないといけないのでなるべく無理はしたくない。

すると俺が立ち去ろうとする前に兵士たちは警戒しながらもこちらへと問いを投げかけてきた。


「お前は人か!?それとも妖か!?」


ここで敵か味方かと聞かれれば適当な事を言って去るつもりだったけど、どうやらコイツ等が戦っているのは魔物のようだ。

そうなると何処の奴等と戦っているのかが気になってくる。

この後に村上水軍で邪神に味方する奴らを処理しておくつもりだったので、もしここにそいつらが攻めて来ているなら手を貸してやっても良いだろう。

奴等は半魚人風な魔物になっている様なので陸に誘き寄せて殲滅できるなら願っても無い機会だ。

水の中や上だと戦闘がどうしても制限されてしまうので知恵を持つ魔物はかなり厄介だ。

俺は方針を変えると組織の者である事を示す木札を取り出し兵士へと見せた。


「俺は組織の者で玄武に所属している。もしよければ話を聞かせてもらいたい。」


すると彼らの顔から目に見えて警戒心が薄らいでいくのが分かる。

その組織の中にも魔物になった者が多く居るけど、その辺の情報は広がっていないようだ。


「それならすぐに大将の許へ案内する。説明はそこで聞いてくれ。」

「分かった。」


そして集落に入ると海から一番離れた場所にある陣へと連れて行かれ、そこに有る幕を捲って中に入る。

するとそこには簡易的に鎧を纏った男が周りの者達と話し合いを行っていた。


小早川コバヤカワ様。玄武の者が訪ねて参りました!」

「やっと来てくれたか!支部に連絡をしてもなかなか返事が無いので馬を走らせようと思っていた所だ!それで、組織からは何人寄こしてくれたのだ!」


どうやら組織はここからの救援要請を無視しているみたいだ。

ここの支部は宮島の向かい側にあり、ここからはそんなに離れていない。

以前にも使った鳩便を使えば簡単にやり取りが出来る距離だ。

それで返事が無いとなるとあちらも立て込んでいるのか、それとも全てが腐敗して敵に回っているのか。

九州では玄武以外の青龍、朱雀、白虎がそうだったけど玄武だけが例外ではないので、こちらも一度訪ねて確認する必要が有りそうだ。

その前に変な誤解を持たれない様にこちらの正体を明かしておいた方が良いだろう。


「俺は確かに組織の者だがお前が呼んだのとは別件でたまたま通り掛っただけだ。だからまともに戦闘が可能な人員は3人しか居ない。(後は熊が3頭に最高の囮が1人居るけどな)」

「なに!・・・しかし、それでは・・・。」


するとコバヤカワと言われた武将は口に手を当て思案し始めた。

どうやら俺と違いかなり思慮深い人物のようだ。

そして、答えを導き出したのかその顔が上がり俺に視線を向けて来る。


「それなら報酬は払おう。妖との戦いに力を貸してくれないだろうか。」

「それなら状況を説明してくれ。ここには来たばかりで何も情報が無い。」

「ああ、それではこれを見てくれ。」


そう言ってコバヤカワは机の上にある地図を指差した。

どうやら範囲はこの周辺に限定されている様で範囲は広くは無いけどかなり詳細に作られているようだ。

そして、その上には木彫りの船が幾つも置かれ、黒と白の旗が掲げられている


「この白い旗がこちらの戦力だ。黒は敵で村上を示している。以前は同盟を組んでいたが何の前触れもなく裏切りこちらを攻撃して来ている。」

「それで海の近くに怪我人が沢山いたのか。」

「それもあるがあれは殆どが村上の連中だ。裏切ったのは因島の連中で能島の奴等は我らと同じ様に攻撃を受けてかなりの被害を出している。少し前に危険を感じ取ったらしく動ける者で逃げて来たらしい。それでもかなりの怪我人と犠牲を出したようだがな。」


そう言ってコバヤカワは額に手を当てて表情を歪める。

同盟を組んでいるので助けない訳にもいかず、治療と当面の食料だけでもかなり大変そうだ。


「それなら能島にはまだ残ってる連中が居るのか?」

「そうらしい。まだ生きているかは分からないがこちらも手一杯で救援も出せない。そちらの詳しい事は時間が無くて聞いていないので後で確認させよう。」


しかし話をしていると外から子供の鳴き声と言い争う声が聞こえて来た。

きっと兵士が丁寧な対応しているので相手は地位のある人物なのだろう。

そして兵士の声を振り切り、問題の人物が天幕を開けて飛び込んで来た。


「組織から人が来たって本当なの!?」


そして声を荒げて飛び込んで来たのは10歳ほどの活発そうな少女だ。

その手にはまだ幼い少女の手が握られ、こちらは声を上げながら涙を流している。

そんな彼女達に対してコバヤカワは怒った様子もなく落ち着いた声音で声を掛けた。


「落ち着きなさい。組織の者は来たが玄武からだ。それに人数も少なく、救援を出せる余裕はない。」


すると少女の表情が一気に曇って行き、こちらも目に涙を浮かべ始める。

どうやら最弱の玄武からであるのと人数が少ないというダブルパンチがいけなかったみたいだ。


「コイツ等は誰なんだ?」

「彼らは能島を拠点とする村上の一族だ。現当主は怪我が酷くて島に残して来たらしい。おそらくはその救援を頼みに来たのだろう。」


そうなると村上の娘達と言う事になるのか。

男も居るはずだけどそれが来ないという事はそちらはここに来るまでに怪我でもして動けないのだろう。

それにしてもコイツ等の兄は怪我くらいで妹を放置するとは情けない。

気合が足りてないぞ村上の一族よ!


「それで島にはどれくらいの人間が居るんだ?」

「行ってくれるの!」

「待ちなさい!往復だけでどれだけかかると思っているんだ!」


するとコバヤカワは驚きの表情を浮かべて止めに入ってくる。

しかし少女の方はそんな事はお構いなしと話を続けた。

その必死な表情から藁にもすがる様な思いなのだろうけど、俺は藁みたいに細くは無いので話だけでも聞いてやる事にする。


「屋敷にはまだ生まれたばかりの妹や父さん達もいるの!それに怪我をして動けない人が沢山・・・。」


そうなるとかなりの人数だろうから移動は不可能と考えれば、これはちょっとした力技が必要になりそうだ。


「お前は船の操縦は出来るのか?」

「子供だと思って馬鹿にしないで!女でも村上の一族は海と共に生きてるのよ!」

「それならお前が船を操船しろ。ただし並の速度じゃないから覚悟しろよ。」

「それじゃあ行ってくれるのね!」

「待ってくれ!それならこちらはどうなる!」

「大丈夫だ。こちらで引連れて行くから心配するな。」


ちょっと遠回りになるけど仕方ないだろう。

こちらの事を片付けた後に力の移譲をする事にしよう。


「それじゃあ行くぞ!」

「ハイ!」

「ちょっと待ちなさい!私も同行させてもらう!」


そう言って外していた刀を手にして俺の後を追ってきた。

別に待ってれば戻って来るのに律義な奴だ。


「おい聞こえるか!こっちに来てくれ。」


俺は海に近づくと声を上げて熊たちに聞こえる様に大声を上げる。

すると無事に聞こえた様で背中に3人を乗せたまま柵を緩やかに飛び越え空中を走ってこちらへとやって来る。

どうやらいつの間にかスキルを進化させて空歩まで覚えていたみたいなので今後の移動が更に楽になるだろう。


そして巨大な熊が集落を横切り俺の前へとやって来た。

それを見て周囲は驚きと混乱に包まれ、コバヤカワたちも固まってしまう。


「予定変更だ。海の掃除を先に終わらせる事になった。今回は激しい戦闘が予想されるからそのつもりで居てくれ。」


「「「ゴッフ!」」」

「は~い。」

「分かりました。」

「私はまた囮役なのね。」


そして俺は海岸にある船着き場で船を取り出して乗船して行った。

固まっている2人は熊の口に咥えられ乗船し船内へと連れて行かれる。

そして幼女の方はどうしようかと考えたけど母熊の毛を掴んで一緒に乗ってしまったので連れて行けば良いだろう。

恐らくはこの中の方が何が起きるにしても一番安全だけど、コバヤカワが熊に連れて行かれた事で更に混乱を大きくなってしまった。


「コバヤカワ様が熊に連れ去られたぞ!」

「あの黒い船は何だ?もしかして鉄でできているのか!?」

「誰か状況を説明しろ!」


しかし彼らの相手をしている時間も勿体ないのでここはとっとと出航する事にした。

そのため俺は放心状態の少女を抱えると操船甲板へと連れて行く。


「そろそろ回復しろ。出航できないだろう。」

「は!熊は!?」


すると今まで意識でも飛んでいたのか周囲を見回して熊の姿を探し始める。

確かに3メートルを超える熊が目の前に現れたら仕方ないのかもしれない。


「熊は俺の仲間だ。良いから操船は任せたからな。」

「え、ええ・・・。でもこのタイプは初めて見るわ。」

「それなら教えるから一度で覚えろ。この舵輪と言う丸いのを右に回せば右に回る。左に回せば左に回る。OK?」

「わ、分かったわ。後は操船しながら理解してみる。」

「それじゃあ頼んだからな。ああ、そう言えばお前の名前を聞いてなかったな。俺はハルだ。」

「私はカナエ、もう一人は調シラベよ。それと・・・。」


するとカナエと名乗った少女は唇を噛み締めて視線を逸らしたので、きっと何か言い難い事でもあるのだろう。

例えば報酬の件を何も話し合っていないのでその辺をどうするのかとか、それ以前にお金がないとかかもしれない。

しかし俺の考えとは大きく違い、彼女にとってはとても身近な悩みだった。


「その今更だけど私達は本当の娘じゃないの。それでも助けてくれる?」


そして出航前にカナエがバツが悪そうに告白して来たのは父親との関係だった。

しかし、それがいったい何の関係があるのかと聞きたい。

俺も現代ではアケミと血は繋がっていないけど、アイツは俺の大事な妹で家族だ。

それは父さんと母さんも一緒の考えだし真実を知って婚約した今でもその気持ちに変わりはない。

でも人によっては気にしているのかもしれないので俺は言葉にしてこちらの考えを告げてやる。


「お前は家族と仲が悪いのか?」

「そんな事無いわ!皆は本当の家族みたいに接してくれてるもの!」

「ならそれで良いじゃないか。お前は大事な家族を助けてくれと頼んで俺はそれを受けた。それに俺は家族といての繋がりは心が一番重要だと思う。だからお前が大事に思える奴らを俺が助ければ何も変わらないだろ。」

「・・・うん。・・・ありがとう!」


そう言ってカナエは背中を向けると前を向いて舵輪を強く握り締めた。

これは視界不慮にならない様に最初はゆっくりと走る必要が有りそうだな。

そして俺はその場を去りながらもう一度確認の声を掛ける。


「ここは任せたぞ。」

「ええ、任せて!」


そして心強い返事を背中に受けながら下に降りると、いつもの座席についてペダルを漕ぎ始めた。

ちなみに今回は戦闘が起きる事が既に確定しているので熊たちは甲板で常に待機している。

そのおかげで外から兵士たちが乗って来ないのだけど、そろそろ出発しないとアイツ等の船に取り囲まれそうだ。

別に蹴散らして進むのは簡単だけどそれで沈んだ船の修理費とかを請求されると面倒臭い。

ここは穏便に出航するために早々に走り出した方が良いだろう。


「カナエ大丈夫か。」

『え?筒からハルの声が聞こえてくる!?』


そう言えば伝声管の事を説明し忘れてたな。

まあ会話が可能なら特別な使い方がある訳では無きので勝手に使いこなすだろう。

俺なら小さな声でも十分に拾えるからな。


「それは俺に声を伝える為の道具だ。何かあったらすぐに声を掛けてくれ。」

『わ、分かったわ!・・・て、言ってる端から奴等が来たわよ!!』


どうやらミズメの能力と俺の挑発の相乗効果で魔物が周囲の海域から集まり始めたみたいだ。

何度か通って少しは駆除してるけどまだまだ居そうだから、この機会に周辺の魔物を一掃してしまおうと思う。


「アケとユウも頼んだぞ。でも無理はするなよ。もし変な形の奴等が出たら容赦なく焼き尽くして消毒するんだ。」

「うん、任せてお兄ちゃん!」

「鬼丸で刺身にしてやります!」


そう言って2人は勢い良く船室から飛び出していった。

出来れば接近戦は止めて欲しいんだけど、船に上がって来た奴らは熊親子がどうにかしてくれるだろう。

そして俺も戦うために腰にある柄を手にして鞘から抜き取った。


『やっと出番ですか。』

「ああ、物質を透過して魔物だけにダメージを与えてくれ。」

『分かりました。制御は任せてください。』


これが無ければ敵を惹き付けながら向かうなんて力技は取らなかっただろう。

後は俺の出番がない事を願うだけだけど巨大な魔物が出る可能性は高い。

大きい事はそれだけで脅威となり身体能力に優れている母熊でも荷が重い。

アケとユウの魔法も今は力不足なのでこの中で戦えるのは俺だけだ。

正面に来てくれれば船で轢き殺すんだけど、今回は囮も兼ねているのでかなりゆっくりと走る事になる。

確実に全方位から襲い掛かって来るだろうから出来るだけ皆が戦闘経験を積める様にしながら間引いて行くつもりだ。


「ミズメ。今回は俺の近くに居てくれ。」

「うん、分かった。・・・ねえ、この人はどうするの?」


ミズメは幼いシラベと手を繋いでこちらに来ながらコバヤカワに視線を向ける。

しかし母熊に咥えられたのがいけなかったのか、今も放心状態から抜け出せていない。

でも、俺達から見てコイツは唯の一般人なので魔物と戦えとは言い難い。

それに戦闘は既に開始され魔物が船に上がり始めている。

今のところはモグラ叩きの様に上って顔を出した奴を倒す事でどうにかなっているようだ。

でも操舵のある甲板にはここからしか行く事は出来ない。

その為そちらに登ろうとしている奴らはここから俺が始末し、今のところは問題なく持ち堪えている。

Sソードも初めて使うけど今は半透明の刀身が伸びていて、これで切り裂くと魔物は傷は無いけど倒された時と同じように消えていっている。

どうやら雑魚に関しての効果は抜群みたいで全てが一刀で倒すことが出来る。

すると伝声管からカナエの切羽詰まった様な叫びが聞こえて来た。


「ハル!お、大きい背ビレ!大きい背ビレが来た!!何よアレ!この船よりも大きいじゃない!あんなの反則よ!!」


どうやら戦闘も本格的になり大型の魔物も姿を現したみたいだ。

これは俺も本気で動かないと甲板に居るメンバーが危険な状態に陥るかもしれない。

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