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162 宿での出来事 ①

別府に着いた俺達は一度アンドウさんの店を訪れた。

もしそこにツクヨミかスサノオが居れば贄にされていた女性から無事に力の回収が出来た事を伝えようと思ったからだ。

しかし今日は2人の姿はなく、店員に聞いても来ていないと教えてくれた。

まあ、神だから神出鬼没であってもおかしくはない。


それから俺達は店を出ると以前と同じ宿へと向かい歩き出した。

そして到着すると中に入りそこに居る従業員へと声を掛ける。


「すみません。部屋は空いていますか?」

「はいはい。大丈夫でございますよ。・・・フフ、ここには夫婦の方の為に離れもありますがどうされますか?」

「ならば俺達はそこで頼む。」

「畏まりました。それで、そちらの方はどうされますか?」


流石アンドウさんは決めるのが素早いな。

しかし他の客と距離をとっていったい何をするつもりなのか。

でも変な詮索をすると今は本当に危険なのでそんな事はしないけどな。


「なら俺達は前回と同じ相部屋でお願いします。」

「畏まりました。愛部屋へご案内いたします。」


ん?何か変な感じに聞こえた気がするけど気のせいか。

しかし、そんな事は気のせいだったのかと思わせる動きで宿の人は俺達を部屋へと案内して行った。

もちろん離れであるアンドウさんとツバサさんとは別の方向になるけど探すのは簡単なので問題ない。

そして俺達は従業員に連れられ2階にある角部屋へと案内されて行った。


「こちらになります。この部屋は内側から鍵が掛けられますのでどうぞお使いください。それとこちらがお子様の部屋になります。」


4人用の相部屋でお願いしたのになんで子供部屋なんてあるんだ。

まあ、鍵が掛かるなら安全だし布団も運び込めば問題ないか。

それにしても何でミズメは顔を真っ赤にしてるんだ?


「それでは私はこれで。」

「ああ、ありがとう。」


そして俺達は中に入ると部屋の真ん中にある丸い座卓を囲むように腰を下ろし周囲を見回した。

それにしてもここは変な部屋で窓は少なくて小さいし、壁も前回の部屋と比べると3倍は厚い。

これなら騒いだとしても簡単に隣の部屋へと声は届かないだろう。

まるで牢屋みたいな部屋だけど、鍵は部屋の内側にしか付いていないようだ。


「どうせ一緒に寝るから関係ないか。」

「え、ええ、そうね。それにこの部屋なら外に音が洩れそうにないから声が出ても安心よね。」


もしかして前回みたいに夜更かをして遊びたいのか?

なんだかソワソワしている様で、いつもよりも落ち着きがない様に見える

でも今夜はちょっと試したい事があるのである意味では丁度良いだろう。


「夜は夜で考えるとして早速風呂に入るか。」

「い、いきなり!・・・し、しょうがないわね。一緒に入ってあげるわよ!」

「わ~い。一緒にお風呂~。」

「さっそく準備をしましょう。」


そして皆は立ち上がると奥にある部屋へと向かって行った。

ちなみに、ここへ来るまでの間に部屋についての説明も受けている。

どうやら俺達の案内された部屋や離れには専用の風呂が備え付けられているらしく温泉である事を考えるとかなり豪華な仕様だ。

ただ俺1人なら大浴場でも良いのだけど、そちらは混浴なのでこのメンバーで同時に入っていると他の男性客と鉢合わせするかもしれない。

なので結果としてこちらでも温泉に入浴できるならそれでも十分に満足できる。

ちょっと確認した感じでは3人で入るには困らないくらいの大きさがあるのでこちらはこちらでのんびり入れそうだ。

・・・ん?でもなんだか計算が合わないな。


「アケ。」

「どうしたのお兄ちゃん?」

「ユウ。」

「どうかしましたか?」

「ミズメ。」

「そんな顔で見てもダメだからね!」


そして俺か。


やっぱり一人分オーバーしてるけど仕方ないか。

それにミズメは何がダメなのか分からないけど明らかに俺達と一緒に入る気のようだ。

4人だと少し狭い気もするけどアケとユウが小さいので入れない事も無い。

誰かが見ている訳でもないので上手く詰めれば大丈夫だろう。


そして全員で川の字プラス1で入る事になり今は湯船で寛いでいる所だ。

しかし俺が湯船に入ると同時にアケとユウの2人は俺の両隣を独占し、ガッチリと腕をホールドしてきた。

そのために他の人から見られると寛げているのかと問われそうな状態だ。

そして最後に服を脱ぐのに手間取っていたミズメが浴室へとやって来て湯船に入っている俺達に視線を向けて来る。

しかし、何故かガッカリと肩を落としてお湯を桶に入れ掛け湯をしており、湯船に入って溜息をつくと鋭い視線が向けられた。


「「ムフフ~。」」

「グヌヌ!出遅れたわ。」


そして、俺の隣からは勝ち誇った声が聞こえ、その数十センチ横から悔しそうな声が聞こえてくる。

仲が良いのは結構だけどミズメは子供相手に何を張り合っているのだろうか?

しかしその視線が時々こちらの下半身に行くのだけは止めてもらいたい。

そして自分で見ておいて顔を真っ赤にするのは見なかった事にしておこう。


「そこの2人は手に取ろうとしない。」

「え~!」

「先っぽだけでも。」

「ダメです。次にしたらもう一緒にお風呂に入りません。」


そこは男のシンボルだから不慮の事故でもない限り触って良いのは恋人だけです。

でも今後も同じ事が有ったら大変なので時間がある時に簡単な性知識だけでも教えておこう。

俺だから毅然とした態度で注意が出来るけどこの世の中にはそうでは無い者も居る。

それどころか喜んで触らせようとするヘ・ン・タ・イが潜んでいるかもしれず、ここは現代の様なモラルが期待できない時代なので俺がしっかりしておかないといけない。


俺は重大な決意を心に刻んで立ち上がった。


「きゃ~!いきなり立たないでよ。」

「わ~い、ぶらぶら~。」

「にいさん逞しいです。」


すると左右で腕を掴んでいたアケとユウはそのまま俺の腕に持ち上げられるように浮き上がり楽しそうに声を上げる。

そして逆にミズメはそんな俺達によって水飛沫を顔に浴びてしまい悲鳴を上げた。

しかし偶然それを聞いた宿の従業員は笑みを零し、大いなる勘違いに華を咲かせるのだった。

でも俺がそれを知るのはもう少し後の話だ。

この時に気付いて訂正しておけばあんな事にはならなかっただろう。


その後、俺達は何も知らずに風呂から上がるとそこには既に夕食の配膳がされていた。

そう言えば鍵が付いているのに掛けるのを忘れていたな。


「風呂でサッパリしたから食事にするか。」

「でもなんだかハルと私達の食事って内容が違わない?」


言われてみれば俺の所には何かの肉の入ったとろみのあるスープ。

何かの蒲焼とその横には毒々しいドドメ色の液体の入った湯呑。

炊き込みご飯には良く分からない茸がドッサリと乗せられている。


ただ普通に見ればとても豪華な夕飯なんだけど鑑定すると微妙に食欲が失せて来るのは俺だけだろうか。

スープに入っている肉はスッポンで蒲焼は蛇のマムシだ。

上手く蛇と分からない様に蒸して柔らかくしてあり食べると醤油の味が効いていて美味しく食べられる。

湯呑にはウナギやスッポンの肝が煮溶かしてある様で甘苦い不思議な味は薬と思えば何とか飲めない訳では無い。

しかし流石にドドメ色をしているだけはあってこれは罰ゲームなのかと考えさせられる。

そして炊き込みご飯に乗っている茸は見事に毒キノコだ。

ただ毒の効果は性力増強と興奮作用のようなので現代風に言えば媚薬とかいう奴になる。

しかも、これに関しては4人とも同じなのでこの宿の奴等が何をしたいのかを小一時間ほど掛けてじっくりと聞きたくなる。

まあ、こんなあからさまな料理に手を付けるのは毒が効かない俺くらいだろう。


「このご飯、美味しいわね。」

「私も茸好き~。」

「見た事が無いですけど味は良いです。」


しかし俺が食べ出していたのが悪いのか、他の3人も警戒なくご飯を口へと放り込んで行く。

そしてミズメはいつもの調子で既に2杯目に取り掛かり、茸が好きなアケも大喜びだ。

ユウだけは少し警戒していたけど他の2人が美味しいと言うのでその誘惑に勝てず食べ始めてしまった。


「まあ、流石に即効性ではないだろうから後で解毒ポーションでも飲ませれば良いか・・・。」


しかし、その考えが甘かった事を俺はすぐに知る事になった。

3人は頬を赤く染めて目元を緩めてトロンとした表情を浮かべ始める。


「あれ、なんだか体が温かくなってきたような?」

「私も胸がドキドキするよ。」

「なんだかお腹が疼いて来ました。」


どうやらあの茸の効果は即効性だったみたいでアケとユウはそれぞれに言っていた場所に手を添えている。

しかし異常があるのが分かっていても食べるのを止めないのはミズメらしいな。


アケとユウの効果が早かったのは体の大きさによるものだろう。

そして一番体が大きくてもたくさん食べては効果は同じように現れてしまう。

ミズメは「熱い!」と言いながら服を脱ぎ、笑みを浮かべながらこちらへと迫ってきた。


「ハル~・・・もう一回お風呂に入ろうよ~。」

「お前は今の自分がどういった状況か分かってるのか?」

「分かってるから誘ってるの。ね~ね~!」


ミズメはそう言って俺の腕を取ると裸で胸を押し付けてくる。

でもこういう時は口で言っている程には状況を理解していないのが定番だ。

俺は解毒ポーションを取り出し、蓋を開けると顔を寄せて来るミズメの口へと容赦なく流し込んでやった。


「うぐ・・・!きゃーーー何やってるのよ!『バチン!』」


しかし正気に戻ったミズメは脊髄反射的な速度で俺の顔へとビンタを浴びせて来る。

痛くはないのでそのまま受けたけど胸にチクリと痛みが走った。

やっぱりアズサとは別人だとしてもここまでされるとちょっとだけ傷つく。

でも、そんなに好かれる事をした記憶も無いので仕方ないだろう。


「正気に戻ったみたいで何よりだな。」

「え?あ、あれ?もしかして・・・ご、ごめんなさい!」


どうやらやっと意識と記憶がマッチしたみたいだな。

俺は立ち上がってミズメが脱ぎ捨てた服を手にすると肩から掛けてやってから項垂れる頭にそっと手を乗せた。


「これからは茸に気を付けろよ。」

「うん・・・。」


しかし、そう言いながら俺の下半身を見るのは止めなさい。

茸っぽいのはあるけどそれは食べられません。

お前が見ると本当に食べられそうでマジで怖いんだよ。


そしてアケとユウは自身の力で毒を消し去ったみたいだ。

元々ステータスを持っているとそれだけでも毒に対して抵抗が出来る。

こちらに関してはさすが俺の妹だと存分に褒めておく。


「でも夕飯はどうするか。流石に解毒ポーションを垂らして食べるのもな。」

「そうだよね。ご飯は美味しく食べたいもの。」

「仕方ないから今日は俺の方で簡単に食べられる物を準備するか。」


そして料理は俺が一時的に収納し、代わりに取り出したのは久しぶりのコーラやスナック菓子。

それ以外にもこの時代では初めて見せるチョコレートだ。

最近は原材料が芋がメインの物ばかりだったので味を変えるにはもってこいだろう。


「カロリーが高いから太らないようにな。」

「私は太らないもんね~。」

「私は育ち盛りだも~ん。」

「私は胸に集まるので。」


そして、それぞれに初めて見るチョコレートを手に取って口元へと近づけて行く。

しかし先程の事もあってすぐには口に入れず匂いから確認しているようだ。


「なんだか頭がフワフワしてくる匂いね。」

「あ、手に着いちゃった。」

「冷たくないのに雪みたいです。」


そして3人はチョコレートを口に入れ、その味に表情を綻ばせた。

ただ手に付いているチョコを舐め取るのが少し艶めかしいのは気のせいだろうか?

すると今度はその手が伸びたのはそれぞれの前に並ぶ黒い液体。

すなわちコーラが入ったコップだ。


「これって変わってるわね。泡が出てるけど大丈夫なの?」

「お兄ちゃんの出してくれた物だから大丈夫だよ。」

「女は度胸です!」


そしてコーラに関しては躊躇なく口へと流しこんだ。

しかし黒い液体なのに躊躇しないとは本当に度胸があるな。

俺は小さい頃に初めてコーラを見た時は怖くて何度か挑戦するまで飲めなかった記憶がある。

ただ、これも俺に対する信頼の表れと思っておこう。

そして、コーラを口に含んだ3人はと言うと・・・。


「「「ん?ん~~~!」」」


すると次の瞬間には3人の顔が驚愕に染まりコップを置いて口を押えた。

そう言えば炭酸飲料については何も説明して無かった事を思い出す。

そして何とか飲み込んだ3人は笑っている俺に向かってジットリとした視線を向けて来た。


「騙されたわね。」

「騙された。」

「騙されました。」

「「「・・・逆襲!」」」


すると3人は揃って俺に飛び掛かりポカポカと殴り付けて来る。

でも、ここは騒いでも周りに迷惑が掛からないのでしばらく好きにさせてやる。

たまにはこうやって気分をリフレッシュするのも悪くないだろう。

着ている服が次第に開けて女性らしい部分が見え始め、顔が紅潮して目元が垂れ下がって来ているけど・・・て、なんか違うぞ!


「ちょっと待て、お前ら!何か変だぞ!」

「何言ってるにょよ。ハルも早く服を脱ぎなしゃい。」

「お兄ちゃん大好き~。」

「今日こそは逃がしませ~ん。」


やっぱりおかしいと思ったら、さっきの媚薬茸を食べた時の様な状態になっている。

しかもどちらかと言えばこちらの方が重傷でアケとユウも抵抗できずに迫ってくる。

そう言えば、チョコとコーラには興奮作用があるって聞いた事がある。

ただの都市伝説かネタと思ってたけど本当の事だったみたいだ。

でもこのままだと俺はともかく3人の自制が効きそうにない。

そのため今度は3人へと立て続けに解毒ポーションを飲ませ解毒を試みる。


「にゃはは、今度は効かにゃいのだ!」

「お兄ちゃん掴ま~えた。」

「これで次の茸が食べられます。」


しかし、どうやら今の状態は解毒ポーションの対象外みたいだ。

思い出してみるとさっきの茸を鑑定した時には明確に毒と出ていたのにコーラとチョコレートにはそれが出ていなかった。

どうやら万能に思っていたポーションも意外な落とし穴が存在したようだ。

ならばと俺は次の行動に出る事にした。

このまま放置いて逃げたりすると何が起きるか分からないからだ。

最低限でもアケとユウならこの宿くらい魔法で更地に出来る。

そうさせないために俺は3人を捕まえて口へと更にチョコレートを放り込んだ。


「解毒が無理なら限界まで食わせるだけだ!」


殴って気絶させると言う手段もあるけど、それは俺には出来ない方法だ。

そんな事をすれば俺は一生後悔して生きて行くだろう。

妹に手を上げるなど絶対に在ってはならないのだ。


「にゅふふ~甘くて美味しい~。」

「もっとちょうだ~い。」

「口に入れると苦くて粘々です~。」


そして3人はとても美味しそうに?チョコを食べてしばらくするとバタリと気を失った。

どうやら興奮しすぎて意識が飛んだみたいだ。

俺はそんな3人をベットに寝かせると音を立てずに歩き、扉を勢いよく開けてそこに居る宿の従業員へと視線を落とした。


「楽しそうだな。」

「アハハ~。お楽しみは終わりました・・・か?」


そこには3人の女性従業員が笑顔を浮かべながら額に汗を浮かべると言う器用な事をしている。

どうやらこの状況の犯人(途中から自業自得)はコイツ等で間違いなさそうだな。


「それでは弁明を聞こうじゃないか。」

「あの、元々この愛部屋は恋人同士が使う部屋ですので・・・。」

「今回はやけに激しいお客様だと聞いてちょっと興味が・・・。」

「まさか幼女にまで容赦のない方だとは・・・。」


2人は単なる好奇心の様なのでセーフとして、最後の奴だけは聞き流す訳にはいかない。

俺はその頭に手を乗せると口角を上げて笑みを浮かべながら力を強めていく。


「イタタタタ!出る、何か出ちゃいます!」

「なら、出る前にこれを入れてやろうか。」


別に悪戯が過ぎるからと言って体で償わせようと考えた訳では無い。

でもお仕置は必要なので、ここは優しく美味い物でも食わしてその身で効果を体験してもらう。


「それならお前らにこれを食わせてやろうじゃないか。」

「そ、それはもしかして!」

「そうだ、お前らが持って来た茸だよ。それ以外にもこのお菓子も食わせてやろう。」

「や、止めてください!本当に洒落にならない事に!」

「そんな物を客に出したのか?」

「や、止めてゴアオガア!」


俺は横の2人を逃げられない様に踏み付けて固定すると、頭を押さえている奴の口を掴んで無理やり開かせ茸とチョコを押し込んで行く。

その様子に俺は笑みを深め、足元の奴等はその光景を横目で見ながら顔を青くさせた。


「後は飲み込むだけだな。さあ、飲み込んだら離してやるからな。」

「ん~ん~~~!」


すると、口の中でチョコが溶けだし、唾液と混ざって次第に喉へと流れ込んで行く。

それと同時に青かった顔が紅潮し、弛緩した表情で口の中の物を『ゴクリ』と飲み込んだ。

俺はそれを確認すると口を塞いでいた手をゆっくりと離してやる。

すると女は口からチョコの混ざった唾液を糸の様に伸ばしながらその場に蹲った。


「ハハハ・・・。これ最高!体が熱くて意識が飛んじゃいそう。」

「もしかして効き過ぎたか?」


どうやら媚薬茸とチョコの相乗効果で予想以上の効果が現れたみたいだ。

大丈夫かと思って足で体を突くとそれだけで女は悲鳴を上げ、体をビクビクと跳ねさせながら悶えはじめる。

・・・これは子供には見せられない光景だな。


しかし、それを見て最も焦っているのが俺の足の下に居る2人の女性従業員だ。

彼女達は次は自分だと理解し、必死に逃げようと暴れ始める。


「まあ良いか。次はお前の番だな。」

「お、お許しをお客様!・・ウゴアオガ!」

「ダメ!」


俺は容赦なく口へと茸とチョコを押し込み飲み込むのを待った。

そして抵抗虚しくその喉が大きく動き口の中の物を飲み込んで行く。


「ん!ん~~~!!んん~!」

「コイツの方が効き目が良く出てるな。」


既に理性が半分飛んでいるのか自分で体を触り快感に悶えている。

俺はそいつから手を離すと床に倒れているもう1人と一緒に体を触り合い始めた。


「さて、お前はどうしてやろうか?」

「お、お助け下さい!あれだけはご勘弁を!」


そして俺はある最後の1人を見ながらある事を思い出した。

こんな状態にしてしまうと後始末が大変そうなのでコイツには後片付けをやってもらおう。

俺は女の手を後ろ手で縛ると絡み合う2人へと差し出した


「お客様!」

「縄が解けたらそいつらの世話を任せたからな。」


そして、ついでに欲情している2人に追加のチョコを口に入れてやる。

すると嬉しそうに口の中で転がしその視線が獲物へと向けられた。

事後処理をさせようと思ったけど今の時点でも助ける気が微塵も湧いてこない。


「お、お助け下さい。お願い!助けてーーン~~~!」


すると蜥蜴の様に獲物へ飛び付いた2人は獲物の口を開かせ、口移しでチョコを流し込んで行く。

そして3人は火照った体を互いに抱き締め合い、俺の前から姿を消して行った。

俺はそれを見送ると部屋の鍵をしっかりと閉め、戸締りを確認してから座卓の前に腰を下ろす。


「ふ~やっと静かになったか。」


ちなみに次の日に聞いた話ではこの宿に3人の痴女が出たらしく、男性だけで泊まっていた客は大喜びしたらしい。

俺は鍵の付いた防音部屋に居たので知らないけど、やっぱり泊まるなら鍵がある部屋が良いな。

今回は痴女と言う事だけど、次回は幼女趣味のヘンタイかもしれない。

そして俺は次からの宿の事を考えながら残っているもう1つの用事を済まそうと刀を1本取り出した。

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