表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/372

140 同盟

歩いていると向かいから兵士に見えない人達がやって来たのでいったい誰かと思えばその顔には見覚えがあった。

ただし、それは俺の記憶ではなく、この時代に生きるハルの記憶の中でだ。

以前に生活していた村で腹を空かしている時に食料を分けてくれた人たちで、中にはアケとユウが本当に幼い時に良く煮込んだ芋粥を持って来て食べさせてくれた人達も居る。

彼らのおかげで俺達3人が無事にここまで生きられたと言っても過言ではないだろう。

そして彼らは木で出来た鍬や棍棒を手にこちらへと怒りの籠った顔で駆け寄って来った。

もしかしてこの人たちも邪神によって人の心を失ってしまったんだろうかと心配になる。

俺はこの場で足を止めて待っていると彼らはこちらの事に気付いたようで少しだけ表情を緩めて足を止めた。


「お前もしかしてハルか!?」


やっぱり俺の名前を知っているという事は同じ村に居るオジサン達で間違いない。

稲刈りをしていないと思ていたらこんな所に来て何をしているのだろうか?


「ハルヤの知り合いか?」

「ああ、俺というよりもこの体の知り合いだな。でもどうしてここに居るのかは知らないな。ちょっと聞いてみるか。」


そう思って声を掛けようとすると彼らは俺達の背中で眠る少女を見て手に持つ鍬や棍棒を手放すと駆け寄って来た。

どうやらここへ来た目的は背中のこの子達のようだ


「イチ!イチじゃねえか!」

「カヤも居るぞ!」

「それにウキもだ!」


どうやらこの少女たちはあの村から連れて来られたようで顔を見るなり嬉しそうに声を掛けている。

ただこの状況が上手く呑み込めていないようで、どうすれば良いのか分からなくなっているみたいだ。


「まずは彼女たちをお返ししますね。偶然見つけて助けましたけど保護者を探す手間が省けました。それで俺も状況が良く分からないんですけど何があったのですか?」


すると彼らは少女たちを俺達から受け取りながらホッとした表情を浮かべながら教えてくれた。

どうやら俺があの村を出て少しすると兵士たちが現れてこの3人を攫って行ったらしい。

するとその直後にそれを阻止しようとしていた別の兵士が現れ、男衆は揃ってこの子達を救い出すために今の陣営へと加わったそうだ。

そして先程の銃声を聞いて心配になり、陣営から抜け出してここまで来たらしい。

すると俺達がこうして歩いている所に鉢合わせになって今の様な状況になっていると言う事だ。


「それで、あの碌で無し共はどうした!?」

「それならこの人が全て撃退してくれました。ですからあそこには誰も残っていませんよ。」

「そ、そうなのか!そりゃ、ありがとうございます。何か出来れば良いんだけどな。俺達みたいな百姓に返せる物なんて何もねえんだ。」


確かにあの村は広い畑を持っているけど、その半分以上は年貢として持っていかれるので自分達で食べる分くらいしかない。

なので怠けて働かないあの両親は村から嫌われていたんだけど、そう言えば今はどうしてるのだろうか?


「そう言えば俺の事は何も知らなかったんですか?」

「ああ、お前の両親に聞いても知らんの一点張りでな。ここにも来てるが碌に仕事もしねえで飯だけ食ってるよ。」

「もしかして飯目的で来たんですかね?」

「来る時は俺達が引き摺って無理やり連れて来たんだ。村から若い娘が居なくなるのは大問題だからな。」


それで不貞腐れて飯だけ食ってるって事か。

きっと合戦になれば一番最初に逃げ出しそうだな。


「それで、お前はどうしてるんだ?」

「俺は妹を商人に売られそうななったのでキレて自立したんです。今のところはどうにかなってますからこのままここを離れますよ。」


すると俺の言葉を聞いて彼らの中にも怒りが込み上げて来たようだ。

以前から気に掛けてくれていたので当然と言えるだろう。

きっと余裕さえあれば彼らの誰かが妹を引き取ってくれていたかもしれない。

ただ、その目的は自分の所の息子と結婚させて村を繁栄させるためだろうけど、それでも大事に扱ってくれるだけマシと言える。

ただ、俺はあの2人に好きな相手と結婚させてやりたいので本人達が望まない限りあの村に戻るつもりは無い。


「それなら仕方ないな。今回は世話になったしお前らも無理はするなよ。いつでも村に戻って来ても良いからな。」

「ありがとうございます。」


そして、その場を立ち去ろうとすると間の悪い時にあの男が現れた。


「おい!そこに居るのはハルじゃねーか!いったい今まで何処に行ってやがった!?」

「何処と聞かれてもお前とは既に絶縁してるだろ。それとも、もっと殴られたいのか?」


見れば殴った所はまだ腫れているようだ。

死なない程度には殴ったけど1撃で意識を刈り取る程度には力を込めたので歯も何本かは折れているかもしれない。

しかし奴は表情を怒らせると手に持つ鎌に力を込めて襲い掛かって来た。


「ガキが生意気言ってんじゃねえ!もう容赦しねえからな!」


すると周りの村人たちはその行動を見て驚きに動きが止まる。

まさか自分の息子に鎌を向けて襲い掛かるとまでは考えていなかったのだろう。

しかし俺にとっては当たり前の事で既に予想済みだ。

ハルの記憶には動けなくなるまで薪で殴られ、そのまま放置された事もある。

もしこれがアケとユウにも行われていれば、寝込みを襲ってもっと早くにこの男を殺していただろう。

もともと売るつもりでいたのか、そこまでのキツイ虐待が無かった事だけがあの2人にとっての唯一の救いだ。


「容赦しないのは俺も同じだ。お前に人の親を名乗る資格はない。」


俺は頭上から振り下ろされる刃を2本の指で挟んで圧し折り、その刃をそのまま弾いて胸に向かって飛ばしてやる。

すると見事に肋骨の間を通り抜けて心臓に刃が突き刺さると、同時に肺にも穴が開いて口から血を吐き出した。


「グフ!」

「運が無かったな。鎌の手入れが悪くて刃先が折れるなんて。」

「この・・ガキ・・騙し・やがった・・な。」


そして元父親である男は胸から血を流しながら息を引き取った。

その顔は死んでも怒りからは解放されず、まるで般若の様な形相をしている。

そして周りの村人たちも動き出した頃には全てが決着し、証人として俺に心配そうな顔を向けて来た。


「コイツの事は俺達で上手く言っとくから気にするな。」

「これはどう見てもお前に鎌を向けたコイツが悪いからな。」

「きっとお前がいつも使ってたコイツがお前を守ってくれたんだ。」


そう言えば、この鎌は農作業の時にいつも使っていた物だ。

既にくたびれて刃も薄くなり、錆と刃毀れでボロボロになっている。

まるで先日までの俺を見ているようで俺が手を出さなくても遠くない内に折れて使えなくなっていただろう。

あのままあの家に居ればハルも遠からず同じように限界が来て折れていたに違いない。

その結果ハル自身が死んでしまうか、親である2人を殺して村を飛び出していたかは分からないけど碌な未来は待っていなかったはずだ。

どちらにしても10歳の子供が1人で生きて行けるとは思えないので遠くない内にどこかで骸を晒す事になっていた。

そして俺は折れた鎌を回収すると選別として貰っておく事にした。


「それならこれだけは思い出として貰っておきます。」

「もしかすると、またお前を守ってくれるかもしれないからな。お守りとして持っていけ。」

「はい。」


するとこの時代の人は信心深いようで誰もが迷信めいた事を言ってくる。

ただツキミヤさんのバイクの様に愛情を込めればもしかすると魂が宿るかもしれない。

コイツには俺の血と汗と涙が染みついているので・・・頼むから付喪神ならともかく祟り神にはなってくれるなよ。


「それじゃあ、俺は行きますね。」

「ああ、気を付けてな。」


俺は皆に見送られながら人の居ない方向へと歩いて行った。

それに並んでアンドウさんが続き、見えなくなった所で空へと飛び上がると次の場所へと向かって行く。


「こちらでのお前の両親はクズだったみたいだな。」

「まあな。アンドウさんの方はどうなんだ?」

「俺の方も似たようなものだ。まあ、忍びの修行は厳しいから里なら誰でもしていた事だ。」


きっと食事に毒が含まれていたり命懸けの訓練を強要されていたのだろう。

しかし今は恐らくアンドウさんが取り仕切っているのだろうからそんな事にはなっていない。

現に養蜂は戦いに向かない人に任せていると言ってた。

実力主義ではあるだろうけど統制も取れていて、くノ一の様に女としての体を利用する事もさせないはずだ。


「それで、これからどうするんだ?」

「ちょっとあの陣へ行って話をしてくる。お前も付いて来てくれ。アポなしだからお前の身分証が必要になる。」


そして俺達は相手から見えない位置で地上に降りると警戒心をなるべくも持たれない様に慎重に近づいて行った。

そのおかげで、あちらも余裕をもって俺達に気付き誰何の声を上げる。


「お前達は何者だ!?」

「俺は美しき翼の里の忍びアンドウだ!」

「なに!あの翼の国の忍びだと。」

「間違えるな美しい翼だ!次に間違えたら本気で殺すぞ!」

(あ~・・・きっとこの里の名前ってツバサさんから取ったんだな。)


アンドウさんはマジで殺気を飛ばしてしまい相手が怯えて座り込んでいる。

俺は怒っているアンドウさんをなんとか宥めて今度は自分の紹介へと入った。


「俺は組織の者だ。ここのリーダーと話がしたい。」


俺はそう言って木札を見せると兵士は逃げる様に走り去っていった。

どうやらアンドウさんから受けた恐怖からまだ立ち直っていなかったようだ。


そして余談だけど、どうもこの辺は方言や訛りが酷いのか言葉がストレートに耳へと入って来ない。

俺の言葉がそのまま伝わっているのはいつもの様に言語が話せて理解が出来る不思議な力が働いているからで、さっき村人と話していて口の動きと言葉に違いがあるのに気が付いた。

まあ、俺が現代で住んでる地域でも島に渡ると老人などは俺の知らない言葉を沢山話しているから時代と地域が変われば仕方ない事だ。

最初は気を使って話していたのだけど、今の言い方で動いてくれたという事は相手にも自分が分かる言葉で聞こえているのだろう。


そして少し待っていると離れた場所にある陣の幕を空けて武将っぽい人達がやって来た。

鎧の見た目はヘラクレスオオカブトとクワガタと言った所だろうか。

あの尖った兜や角にどんな意味があるのか分からないけど恥ずかしくないのだろうか?

もしかするとこれがこの時代の流行なのかもしれないけど、アケとユウにはもっと可愛い物を身に着けてもらおう。


(ああ、早く帰って2人と過ごしたい・・・。)

「貴様が本当に組織の者だと言うのか。まだ子供ではないか。」


(おっと、妄想の2人と戯れてたら勝手に話し出したな。え~と、何って言ってたかな・・・?)


俺は聞き逃した相手の言葉を補足してもらうためにアンドウさんへと視線を向けた。

するとあちらはちゃんと聞いていた様で説明口調で返事を返してくれる。


「こちらは見た目通り子供ですが実力は確かです。頭が足りないのと妄想癖はありますが問題ありません。」

「それを問題ないと言い切るお前が凄いがお前は翼の・・・。」

「ん!!!」


すると、一言足りなかった言葉に反応して再び殺気が吹き荒れる。

それにしても話が進まないからもう少し抑えてもらいたい・・・。

まあ、もし俺が同じような事をされたらアンドウさんと似た行動を取るのは間違いないけど。


「ゴホン!う、美しい翼の里の忍びらしいな。しかし、アンドウと言えば今では並ぶ者が居ないと言う最強の忍びだ。もし、それが本当ならぜひ会いたいと主は仰せだが何か証拠はあるのか?」


そして言い直した事で殺気は収まったけど証拠を見せろと言ってきた。

さっきの今でよくこんな事を言う勇気があるなと逆に感心させられる。

するとアンドウさんは油性ペンを取り出すとそれでカブトムシ兜の武将の額に丸を描いた。

肉ではない所がアンドウさんらしいけど次に言い出しそうなことはある程度想像が出来る。


「今からお前に1分間の時間をやろう。好きな所に逃げて隠れると良い。どんなに逃げてもその的に当ててやろう。」


そう言ってアンドウさんは苦無を取り出し、柄に付いている丸い穴に指を入れてクルクルと回し始めた。

しかし言われた武将は逃げるどころか刀を抜くと容赦なく切り掛かって行く。

確かに1分をどう使うかは本人の自由だけど遠くに逃げて良し、接近戦を挑んで攻撃するも良しだ。

ただ、問題はその攻撃が相手に通用するかだけど、アンドウさんは別に躱さなくても良いだろうに相手に合わせて普通に避けるだけだ。

その間にカウントはどんどん減少していくと残りが10秒になってしまった。


「ク、クソー!」


すると武将はようやく攻撃を諦めると、その場から背中を向けて走り出した。

しかし鎧を着て足場も悪いここで遠くまで逃げられるはずもない。

そして0になった直後に苦無は投擲され、不自然なカーブを描きながら武将の額に書かれたマークへと向かって行く。

それを見て俺は溜息を零すと地面を駆けて武将へと直進し、額に命中した直後に受け止めた。


「ハ、ハヒャ・・・。」

「余りアンドウさんを揶揄うな。あの人はジョークが苦手なんだ。」


少し額から血が出ているけど頭蓋骨を貫通して頭を串刺しにされるよりかはマシだろう。

しかし武将はそのまま気を失うとその場に尻餅をついてズボンを濡らしてしまった。

それに必中のスキルが使用されているので下手に直前で止めても何らかの力が働く可能性があった。

止めるならあのタイミング以外に無かったので後になっての苦情は受け付けるつもりはない。

俺はもう一度溜息を零して苦無をアンドウさんに投げ返すと彼はそれを収納して残ったクワガタ兜の武将へと顔を向けた。


「お前も試してみるか?」

『フルフルフル!』


どうやらクワガタの方は力試しに参加しないみたいで必死に首を横に振っている。

俺としては次も直前で止められるとは限らないので試さないのは大賛成だ。

そして左右の手足を同時に出す様になってしまった武将に連れられ陣幕を潜って中へと入って行った。

そのままギクシャクとした動きで椅子に座る男の前に膝を付くと兜を脱いで頭を下げる。


「親方様・・・この者達の実力は本物の様です。」

「分かった。お前は下がっていて構わんぞ。かなり顔色が悪いようだからな。」

「しかし、それはあまりにも危険過ぎます!」

「その者達が本物なら我らが1万人集まっても敵う相手ではない。良いから下がっておれ。」

「どうかお気を付けください。」


そう言ってクワガタ兜の武将は渋々と言った感じで下がって行った。

しかし言ってる事は正しいけど1万の兵とか言ってたけど、組織の連中はこれまでに何をやらかして来たんだ。

もしかして既にゲームみたいな無双をやっちゃったのか?

そして俺の不安は他所に話が始まると相手が名前を名乗った。


「私は島津シマズ 義久ヨシヒサだ。当主となって日は浅いがこうして来たという事は何か目的があるのだろう。」


するとヨシヒサと名乗った人物は穏やかな声とは裏腹に鋭い視線を向けて来る。

それに対してアンドウさんも鋭い視線を向けると同時に言葉を返した。


「ならば単刀直入に話そう。お前はこの一帯が欲しくないか?」

「この一帯とはどの程度だ?九州の半分程度か?」

「その全てだ。お前達にとっては悲願の一つだろう。」


するとヨシヒサの目元がピクリと動き反応を示した。

どうやらアンドウさんの言っている事は的を射ているようだ。

しかし、この時代の武将なら日本統一を目指しているというのが俺の中での常識なんだけど九州程度で納得するのだろうか。

もしかすると九州統一の勢いに任せて中国地方や四国地方まで手を出そうとするかもしれない。

するとヨシヒサは意外と冷静な表情になると、軽く鼻で笑って話に乗って来た。


「しかしタダという事はあるまい。お前は我等に何を求める?」

「それなら言うが手に入れるのは九州までで我慢してもらいたい。それが出来ないなら他の所に話を持って行くだけだ。」


アンドウさんはいつもの無表情できっぱり告げると相手が答えるのを待っている。

その間にヨシヒサは非常を変えながら思考をフル回転させて提案の検討を行っているようだ。

恐らくはアンドウさんも俺と同じ様にエリアごとで地域を管理させるつもりなのだろう。

その為にはそこら中で細々と土地を支配している他の武将が邪魔なので1つの旗印に纏めてしまい一括管理させたいようだ。


「それで・・・何故私なのだ?周りには他にも大きな国はあるだろう。」

「理由はいくつかあるが、こちらの調査したところによるとお前らは兄弟で仲が良い。内乱の心配もなくお前自身にも先見の明がある。」

「それは褒めているのか?」

「お前も既に気付いているだろう。最近は魔物が活発に動き、それと同時にその力を利用しようとする者も増えて来た。さっきの奴らも同じだが今のところそういった物に頼っていないのはこの地方でここだけだ。嫌なら他を当たると言ったが嫌なら纏めて滅ぼすと言った方が正解だな。俺の里には既にそれだけの準備が整っている。」


するとヨシヒサは真意を探ろうとアンドウさんを真直ぐに睨み、僅かな変化さえも見逃すまいとしているけどそれは無駄な事だ。

なんたってこの人の職業はゴ〇ゴ銃三というネタ職業だ。

表情を読み取るどころか、気を付けないと逆に呑まれてしまうだろう。

そしてヨシヒサはまるで暗示にでも掛ったかのように瞳をグルグルさせるとコクリと頷いた。


(・・・本当に暗示なんて使ってないよな?)


そして、この日から同盟が結ばれアンドウさんの主導で九州の征服作戦が開始された・・・けどそれは俺には関係のない事だ。

何故かというと俺が絡むと話がこじれたり無駄な死者が出るとかいうので関わる事が出来ない。

まあ面倒な事は出来る人に丸投げするのが俺なので別に良いだろう。


「それじゃあ。俺は一度帰るから後の事は頼んます。」

「任せておけ。お前はお前の仕事をやれ。もし力が必要な時はこちらから連絡する。」


そう言ってアンドウさんはその場から飛び立って消えて行った。

これから移動の連続になるかもとは伝えてあるのでどうやって居場所を探すのかと思ってたけど、きっと見張りの人員が配置されているのだろう。

移動はアケとユウと熊たちが居るので徒歩になるだろうし、この時代に車や飛行機は無いので付いて来られるはずだ。

・・・なんだか現代に居た時とそんなに変わらない様な気がしてくるけど、いざという時は少しくらいは頼らせてもらおう。


そして俺もその場から飛び立つとアケとユウの許へと向かい全力で走り始めた。

今の俺なら音速を越えられるぜ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ