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第十二話 今だに、ご隠居の姿は、見えない(笑)
なし
うーん、硫黄の匂いが強烈。
ところどころで
白い煙があがっている。
丘陵、斜面で広がっている。
うーん、ご隠居は、やはり行き止まりだったのか。
ひらけた場所だが、ご隠居の姿は見えず(笑)
ご隠居の選択肢は、
たぶんに道を戻るか、たろうの丘を登るかだろう。
それにしても大変だ。
こうして、道を間違うのだろう。まさに、他人事(笑)
しかしながら、
この晴天のもと、こんな雪のない開けた場所で
迷うことはないだろうと
たろうは、たかをくくって
ご隠居を待つ。
単なる、戻るのがいやだっただけか(笑)
そして、
地面が熱い。
しかしながらちょうどよい塩梅。
そうか、これが岩盤浴なのか。
今だに、ご隠居の姿はまだ見えない(笑)
なし




