王都での活動
リョウマがギムルの街でマイペースに活動している頃……国の中枢であり王の威厳の象徴とも言える“王宮”に、公爵家の当主ラインハルトと公爵夫人のエリーゼ、そして娘のエリアリアの姿があった。
3人は王宮の案内役に先導され、王宮にふさわしい、華やかに飾られた複雑な廊下を進み、いくつもの扉を通り抜けていく。
やがて、進路上に一際大きく重厚な扉が見えた。両脇には、優美な装飾が施された甲冑を身に纏う騎士が4人。案内役が用件を告げると、4人の内2人が事前連絡の有無と3人の身体検査を念入りに行い、問題がないことを確認する。
先へと進む許可が出ると、たちまち誰も触れていない扉が、注意を促すために機械的な音を立てながら、ひとりでに開いていく。
「この扉、魔法道具なんですね」
「あら、エリアは前にも見たことがあるはずだけど、覚えてないの?」
「はい、お母様。何度か王宮にはお邪魔したことがありますけど、こんな扉ありました?」
「この扉は“王家の門”と呼ばれていて、何百年も前からここにある由緒正しい扉だもの。エリアが生まれるずっと前からあるわ。
重要な場所が集まる王宮の中でも、特に重要な区画である“王族の私的な空間”とそれ以外を隔てている扉だから、見ての通り厳重な警備や所持品の検査があるし、扉の開閉には騎士がまた別の魔法道具を使って別室に合図を送って、別室の担当者が開閉の魔法道具を起動しないと開かない仕組みになっているのよ」
「そんな魔法道具があるのですね。知りませんでした」
「まぁ、警備用の装置だし、来客にいちいち説明することもないだろう。それにエリアが以前ここに来たのはまだ、もっと小さい頃の話だろう? 忘れていても仕方ないさ。
それよりエリア、さっきエリーゼが話した通り、ここからは王族の私的な空間になる。いつ誰に会うか分からない。これまで以上に、無作法があってはならないよ。気を引き締めなさい」
「はい、お父様」
緊張の面持ちで、しかし、姿勢をただし、凛とした佇まいを見せるエリア。
それを見てラインハルトは頷き、完全に開ききった扉の先を見据える。
3人は再び、案内役の先導で進み始めた。
そして、
「失礼いたします。陛下、ジャミール公爵家の方々がお見えになりました」
「入れ」
案内役が扉越しに声をかけると、返ってきたのは短く、いかめしい声。
素早く案内役が脇に控えると、ラインハルトが扉の前に、その隣にエリーゼが立つ。さらに2人の後ろにエリアが続くのを見計らい、開かれた扉に3人はゆっくりと入室。礼儀作法に則り、エリアの体が完全に入室してから、三歩進んだところで跪き、顔を伏せる。
ここでラインハルトが言葉を紡ごうとした時だ。
「さっさと立ってこっち来て座れ馬鹿」
一瞬にして場の雰囲気を壊す暴言が、王家の私室に響く。
するとラインハルトは伏していた顔を上げ、声の主を軽く睨みつけた。
その顔には怒りよりも、強い呆れがありありと浮かんでいる。
「エリアス、お前という奴は、本当に……」
「ふん! 堅苦しい挨拶などいらんわ。長ったらしい上に面倒で好かんし、我らの間では今更だろう。他の人目のある場所ではしっかり国王やっとるんだ、私室の中でくらい気楽にさせろ」
「それにしても最低限のふるまいというものがあるだろう、今日は娘も連れて――」
「そうだ! エリア、よく来たなぁ。それに大きくなって」
ラインハルトが娘と口にした途端、エリアスと呼ばれた男はエリアに嬉々として話しかける。
「は、はい、国王陛下におかれましては――」
「おいおいどうした!? この前まで“伯父様”って呼んでいたのに!?」
「そ、それは本当に幼い頃のことで、もう私も12歳ですもの。さすがに前と同じというわけには」
「我は気にしない! ここには他に人目もない! だから伯父様でいいのだよ?」
「しかし――」
「おっと、それよりまずこっちのソファーに座る方が先だな。ほら座りなさい、跪いていないで、なんなら昔のように膝の上にでも」
親馬鹿ならぬ“伯父馬鹿”であったエリアスの勢いは、溺愛する姪のエリア自身を戸惑わせる。そして親友でもある男から、娘を助けようとしていたラインハルトは、ふと視線を外した瞬間、何かに気づいて身を震わせ、両手でそっと耳を塞いだ。
その直後――
「いい加減にしなさいっ!!!!」
「「!!!」」
あまりに自由奔放に我が子に絡む男に、エリーゼの雷が落ちた。
……十分後。
室内に置かれたソファーにはエリアを中心に公爵家の3人が座り、その対面にはエリアスが力なく、横たわっていた。先ほどまでの興奮はだいぶ落ち着いたというよりも、やや消沈した様子。
選び抜かれた素材だけで作られた高級な部屋着に、ほどほどに鍛えられた身を包み、口元にはたっぷりと蓄えられた髭。相応の態度をとれば、立派に見えて感じるであろう威厳が、今は欠片も見られない。
そんな男こそが、ラインハルトの親友であり、エリーゼの兄であり、2人の娘であるエリアリアの伯父であり名付け親。そしてリョウマや公爵家の人々が住むリフォール王国の“国王”。“エリアス・デ・リフォール”その人である。
「いい加減に起きたらどう? 一応来客中よ?」
「お前らは家族、客じゃないからよしとする」
「エリアも今年から学園に入ったんだ、時と場合によって、それ相応の振る舞いが必要になる。それを少しでも多く経験させるために連れてきたというのに、肝心の国王がこれではな……」
「我は気を抜く時は抜く! そして入れるときは入れる! それがはっきりとしているだけだ」
「本当に、昔から屁理屈が尽きないな」
「そう言うな。王の執務は過酷なのだぞ? 特にここ数年は、各地で魔獣が活性化したことによる問題や対応、仕事が増えっぱなしで本当に疲れているんだ、まったく……ラインハルト、国王を代わりにやらないか?」
「やらない、あと軽々しくそういうことを言うな」
「本当に激務なのだ……できることならもう働きたくない……」
「だからってソファーに寝転んで来客対応する人がどこにいるのよ」
「ここに」
「……今日は本当に態度を改める気がなさそうね」
「うむ、その通りだから、そろそろ本題に入れ。面倒な話はさっさと済ませよう」
エリアスが真面目な表情になり、用件を聞こうとする……ただし横にはなったまま。
顔と声の緊張感と、全身から放たれる緊張感がまったく合っていない事には目を瞑り、ラインハルトは、
「預けていた物を」
壁際に控えていた案内役から、小箱を受け取って差し出した。
「どれ……ほう?」
片肘で体を支えて上体を起こし、受け取った箱を開けた国王は、面白い玩具を見たように笑う。
「これは真珠のネックレスか。大粒で色も形も揃っている。見事なものだ、我が国ではまず手に入らんし、真珠の原産国でもなかなか難しかろう。どこで手に入れた? これを我に見せてどうする?」
「入手経路は言わない約束なんでね。密輸とか違法な品でないことは約束するよ。あと、それは王妃様への献上品として受け取ってくれ。必要なら追加で用意もできる」
「なるほどな、いいだろう。ちょうど王妃も夜会の衣装選びで、良い品を探していた。次の夜会から身に着けてもらおう。また、その場でジャミール公爵家が取り扱う真珠に”王家のお墨付き”を与える」
ラインハルトの話を聞くと、即座に国王は笑みを深めて了承と具体的な内容を告げる。
それを見ていたエリアは、父と伯父がただ1つの箱の中身を通して、瞬時に意思疎通を完了させたことを感じて驚き、疑問を口にした。
「伯父様、今のでお父様の言いたい事が分かったのですか?」
「公爵領の状況を加味しての推測、あとは付き合いの長さだよ。一部の貴族達によって、嫌がらせのような工作を受けていることは聞き及んでいる。ラインハルトとエリーゼが、これまで最小限にしていた社交の場に顔を出していることもだ。
そんな状況でこのネックレスを見せられて、しかも追加で手配もできるとくれば、“真珠”と“公爵家との付き合い”を餌に、他家との繋がりや社交界での影響力を強化しようとしていることは推察できる。国王である我に、公爵家の真珠の取引に利する便宜を図れと頼みに来たこともな。
そしてラインハルトとエリーゼは、我の性格も権限でできることも、十分に把握している。よって2人からの要求は、我の権限で可能な範囲なのだろう。多少難しい要求をされたとしても、呑み込めるだけの利を別に用意しているはずだ」
そう言ってから、子供がいたずらでも企んでいるような顔を両親に向ける伯父。そのような視線を受けて、非常に似た表情の両親。双方の顔に視線を行き来させたエリアリアは、その強い信頼関係に、憧れや尊敬といった感情を抱いた。
「で、他に我が便宜を図ることがあるか?」
「いや、十分だよ。あまり力を借りすぎても意味がないからね」
「だろうな。それで、他に用件は? なければ我からも聞きたいことがあるのだが」
「あら? 何かしら」
「リョウマ・タケバヤシについてだ」
国王の口からリョウマの名前が出た瞬間、大きく反応したのはエリアだった。言葉はないが、表情にはよく知る人物の名前が出てきたことへの驚きが、ありありと浮かんでいる。
ラインハルトとエリーゼは、エリアから少し遅れて、どこか納得したような表情に変わる。
「やっぱり、もう耳に入っていたのね」
「公爵領が荒れている、という噂が我の耳にまで届いたのでな。他の領ならまだしも、我が友と妹、そして姪の領地だ。どうにも気になったので、渦中のギムルの街に1人、見聞きした市井の出来事を定期的に報告するよう申し付けた者を送り込んだ」
「それでリョウマ君のことを聞いたのか」
「随分と派手に活動しているそうだ。市井の噂話からでは、どこを探っても最終的にリョウマ少年の話になるらしい。しかもなんの偶然か、送り込んだ者がそうとは知らずに、滞在中の宿と路銀稼ぎに選んだのが、その少年の経営する洗濯屋だったようだ。直近の連絡では、リョウマ少年の護衛を務めることになったとも書かれていたな」
「そんなに彼の身近にいるのか?」
ラインハルトは、スパイのような人間がリョウマの傍にいると知り、自分が送り込んだヒューズ達のことを思い浮かべた。
しかし、続いた情報に唖然とすることになる。
「これが面白いことに、その少年は我が送り込んだ人間と知って、あえて自分の傍に置いたそうだ」
「今、なんと?」
自分の耳を疑い、問い直したラインハルトの様子を見て、エリアスは“ユーダムがリョウマの護衛になるまで”の経緯を手短に、そして楽しそうに語った。
「つまり、リョウマ君が周囲の反対を押しのけた、と?」
「そういうことだ。仔細については、公爵家の部下からもじきに連絡が来るだろう。
しかしそのリョウマ少年だが、いくら危害を加える意思がないと分かっていたとしても、見ず知らずの相手が送り込んだ者をあえて傍に置くとは豪胆なことだ。
しかも、そんなことをして何を企んでいるかと思えば、ギムルの状況や見知った情報をつまびらかに、あえて護衛の前で話すことで我に送りつけてきおったぞ」
「リョウマさん、一体何をしているんですの……」
エリアの呟きには、両親も心の内で深く同意した。
「しかし、悪い手ではない。我は国王、公爵家に手出しをしているどの貴族よりも立場は上で、なおかつ立場としては公爵家寄りだ。それを知って情報を送ってきたのだろう。
一国の王を上手く使おうとしおって、もしも我が選民意識の高い人間なら……いや、表面上は王命を受けた者に積極的に協力する、という殊勝な態度。さらに公爵家を相手にいらぬ軋轢を生むことを考えれば、ことを荒立てるような真似は割に合わんか。そこまで考慮しての行動か……
なんにせよ、その大人顔負けの豪胆さが気に入った! お前達、こんな面白そうな奴のことをなぜ我に教えなかった!」
「そう言うことが目に見えていたからよ」
「あの子はいい子だけど、突拍子もないことをやらかす時があるからね……」
ラインハルトとエリーゼは、目の前にいる自由奔放すぎる国王とリョウマを会わせた場合を想像しようとして、できなかった。しかし、絶対にろくなことにならない、それだけは確信していた。
「我とその少年を会わせるとろくなことにならない、本当にそれだけか?」
「それ以外に何がある。昔から、散々、お前の好き勝手に巻き込まれて、本当に大変なんだからな」
「……まぁいい。会ってみたいが、今は時間も作れぬ。だが1つだけ言っておく、手綱はしっかり握っておけ」
そこからのエリアスには、これまでのどこかふざけたような雰囲気はかけらもなかった。
「今回の件で、リョウマ・タケバヤシの名と存在、またその能力の一端を知ったものは我だけではない。耳の早いものなら貴族・平民を問わずに掴んでいることだろう。守るのならばしっかりと手の内に収めておけ。
それに本人も、なかなかの曲者と見える。行動の目的こそ街や公爵家のためなのだろうが、子供とは思えない行動力、実行力。なまじ能力があるだけに、周囲に与える影響も大きいようだ。
仮に、少年が独断で動き、何かが起こったとする。その結果、本人の首を絞めるだけなら、自業自得と言えよう。
お前達に被害が及ぶのは、我個人としては望まぬ。しかし、お前達のみに被害があるなら、まだ許せる。
だが、万が一、少年が国に害をなす存在となれば、許容はできぬ。我は王として――」
――その少年を斬れと命じなければならない。
そう口にしたエリアスは、国王としての揺るぎない意思と覚悟、そして威風を纏っていた。唐突に変わる雰囲気に、慣れているラインハルトとエリーゼも表情が引き締まる。
そんな時だ、
「大丈夫だと思います」
張り詰めた空気に反して、エリアの穏やかな声が王の私室に響いた。
次の瞬間、意表を突かれた大人達の視線が集まる。
「あっ……伯父様のお話中に、口を挟んでしまいました。申し訳ありません」
「そんなことは構わぬ。それよりもエリア、どうして大丈夫だと思うのか、教えてくれんか?」
「ふと思ったことが口に出ただけなのですが……」
エリアは考えながら、1つ1つ言葉にする。
「リョウマさんは、確かに変わった人です。突然変なことを始めたり、色々なことを知っているのに、時々常識に欠けていたりします。でも、リョウマさんは優しい人ですわ。
時々、ちょっと気遣いの方向性がおかしかったり、過剰だったりもしますけど……少なくとも私が一緒にいた間、リョウマさんはずっと私達や周りの人のことを、彼なりに気にかけて、助けてくれていました。
それに、リョウマさんは私の知らない様々な知識を持っていて、魔法も上手くて、魔法が使えなくても強い人。だけど、それを自ら喧伝することも、能力を誇示して周りの人を自分のいいように動かそう、といったこともありませんでした。どちらかと言えば、周りの人のために、知識や力を用いて貢献しようとしていました」
「確かに、我の受けている報告にも、そのような行動の傾向が見られることは書かれていたな」
頷いた伯父に対して、エリアは続けた。
「伯父様、私は伯父様やお父様、お母様と比べたら、私の出会った人や経験はほんの僅かでしかないはずです。でも、私は今年から学園に通い始めて、それなりに沢山の人を見ました。
そして世の中には身分に関係なく、一般的とは思えない理屈を振りかざす人、力や身分だけで人を従えようとする人、相手より少し特定の能力に優れるというだけで相手を見下す人……そういった、まともな会話すら成り立たない相手がいることを、身を以って知りました。
ですが、リョウマさんはそういう人ではありません。多少、常識に欠けるところはありましたが、それは長く世間とかかわらず、世間を知らなかったからです。ちゃんとお話しすれば聞いていただけましたし、修正すべきところは修正する意思も感じました。悪いと思えば謝ってくださいました。だから、リョウマさんは“話せばちゃんと理解してくださる人”ですの。
これまでだって、何かする前にはお父様や、そうでなくても身近にいる大人の誰かに相談してから行動していたそうです。ですわよね? お父様、お母様」
「ん、確かにそうだね」
「今回も一応、ちゃんと許可は求めてきたのよね。ちょっと事後報告気味というか、許可がなくてもやる、って感じではあったけど」
「ですわよね!
それにリョウマさんはいつもお手紙で、“いろんな人が助けてくれて、毎日が楽しい”と、大切そうに書かれています。そんな人が、自ら他人に、国に迷惑をかけようとするなんて思えませんの。
ですから、えっと……」
さらに続けようとするエリアだったが、それ以上は言葉が続かない。
それでも尚、なにかを言おうと、段々と必死になりつつある姪をみて、伯父は笑った。
「ハハハハッ!!! そうか、そうか……」
「伯父様?」
「ああ、もういいぞ、エリアの言いたいことは分かった」
「本当ですの?」
「可愛い姪がそこまで言うのだ。ラインハルト、エリーゼも同じ意見か?」
問われた2人は、一度互いの顔を見合わせ、
「ああ、彼のことは我々が見ておく。だから大丈夫さ」
「エリアに先に言われてしまったわね」
「よし、ならば信じて任せるぞ。彼はこれから、いい意味でも悪い意味でも注目されるだろう。下手な貴族に横槍を入れられて、奪われるような脇の甘い真似をするでないぞ」
エリアスは寝ていた体を起こして公爵夫妻に申しつけ、次にエリアの頭を撫でた。
「それにしても、まさかエリアがそこまで必死になって擁護するとは思わなかった。エリアはそんなにそのリョウマ少年を信頼しているのか」
「えっ? それはもちろん、信頼していますけど、それがなにか?」
「……ふむ、やはりリョウマ・タケバヤシとは、いつか一度会ってみよう。そして一発殴る」
「伯父様!? いきなり何故ですの!?」
「なんでもないぞ。それよりも何かして遊ばないか? カードや盤上遊戯であれば、色々と取り揃えているぞ」
「話題をそらさないでください、伯父様!」
「いいじゃないか、仕事の話は終わりだ終わり! 遊ぶぞ!」
それからエリア達は、自由奔放な国王のペースに巻き込まれ、仕方なくいくつかのボードゲームで遊んだ後、王都の屋敷へと帰るのだった。
そして、のらりくらりとエリアの追及を受け流し、さらにエリアをからかって遊んだ、伯父馬鹿な国王はというと……
「……ラインハルトの方は、既に大勢が決したようなもの。だが、相手もその時をただ待つだけではないはず。特に黒幕はあの男のようだからな……あの迂遠な手口を考慮すると、エリアリア達を直接狙う可能性は低い、と見てよさそうだが……しかしラインバッハ殿は、いや、それは自殺行為に等しい。
やはり直接的に害される可能性が最も高いのは、ラインハルト達の身近な者。色々と派手に動いているリョウマ少年に目が向きそうだ……そうなった場合、本人はどう乗り越えるか……我の推測が間違っていなければ、生き残る可能性は高いが……
それだけの実力者と想定すると、我が一撃を入れるには意表を突かねばならぬな……跪いて顔を伏せている時を狙い、王座からドロップキックでもすれば……いける、か?」
エリア達が帰った私室で1人、分厚い書類を片手に、わりと本気でリョウマを殴る計画を立てていた。




