4.ユリウスの妨害魔法
「それでお話ってなんですか?」
「それがカインさんのことなんですけど……」
レフィはさっきまでやたらとカインがつきまとってきたことをミリーナに説明する。
「それはひどいですね……。私だってそこまでレフィさんにつきまとったことはないのに……」
「えっ!?」
「いえ、違います。でも、そういうことならお父様に一度話をさせていただきますね。何らかの対策をしてくれると思いますよ」
「はいっ、お願いしてもよろしいですか?」
ミリーナに対して軽く頭を下げる。
「わかりました。出来ることはさせてもらいますね」
ミリーナの協力を得られたのは大きいだろう。
レフィは安心して家へと帰っていった。
◇
「くっ、国王から直々にレフィに近づくなと命令が下ってしまった……」
「だからカイン兄さんは無茶をしすぎなんだ。これからは俺が動いてやるよ」
ユリウスがにやりと微笑んだ。
それを見てカインは悔しそうに口をかみしめていた。
「……仕方ない。ただ、無理をするなよ。お前まで動けなくなると困るからな」
「俺がそんな無茶をするはずないだろう? とりあえず妨害魔法を使って誘導してやるよ」
ただ、カインには魔法でどうにか出来る相手ではないように思えてならなかった。
それでも自分が動けなくなった以上見送るしか出来なかった。
◇
「ふぁ……、リル、おはよう」
「あぁ、おはよう」
大きなあくびをしながら朝の挨拶をするレフィ。
ただ、リルの顔は晴れなかった。
「どうかしたの?」
「いや、気のせいだったら良いんだが今日は嫌な気配がするな」
「……んーっ? 僕には何も感じないけど、ポーションを飲んで確かめてみる?」
「そうだな、一応確認してもらってもいいか?」
リルに頼まれたのでレフィは完全感知ポーションを飲む。
その瞬間に危険な気配が家の周りから感じた。
完全に囲まれてる!? いや、これは家自体に何か魔法がかけられているのか?
おそらく妨害魔法……。えっと、これはそこまで強くない魔法だな。
なるほど、一応催眠系かな? 相手を操るものみたいだ。
「一応妨害魔法がかけられているみたいだね。どうする、解除しようか?」
「妨害魔法か……。確かに直接脳に訴えかけるものがあるな。微量の反応だったからほとんど気づかないが――。とりあえず解除してくれるか?」
「うん、わかったよ!」
レフィは効果無効ポーションを家中に振りかける。
その瞬間に妨害魔法の気配が完全に消える。
するとその瞬間に別の妨害魔法の気配が現れる。
今度は更に強い気配を感じる。
「レフィ、今度は私でもわかる。本当に強い妨害魔法の気配だ!」
「うん、どうやら家の近くに術者がいるみたいだね」
そう言いながら再びポーションを振りかけるとその反応も消え去った。
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