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幸せなポーションライフを  作者: 空野進
2.2.貴族の治療
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7.不発

遅くなりまして申し訳ありません

 数日が過ぎた。

 ただトリスが仕掛けた罠が発動しないので、彼は不思議に思っていた。


「どうしてだ?なぜ罠が発動しない?まさかバレた!?いや、そう簡単にバレるはずがない。それならばどう言うことだ?もしかして、魔法の設置にミスをしたのか?とにかく一度見にいくしかないな」

 グッと口を噛み締めながらも出かける準備を始めていく。


 ◇


「なんだか水を浄化してから平和だね……」


 レフィはぼんやりと町の中を歩いていた。

 この町の異変は他にはない。

 ただ、いつまでもこの平和が続くとも思えなかったので、こうして町の中を見て回っていた。


「油断はするなよ。お前の家族が原因なんだろう。この町くらい吹き飛ばしてもおかしくないだろう」

「さ、流石にそこまでしないと思うよ……」


 ただ、自分の親がしたことを考えると断言してしまうことはできなかった。


「まぁいい。一応いきなり魔法が飛んできた時用に防げる準備はしておけよ」

「そうは言われても防ぐなんて……」

「ポーションで何かできないか?ほらっ、バリアポーションとか……」


 試しにリルに言われたことを試してみる。

 するとあっさりポーションは生み出された。


「できたね、バリアポーション……」

「でも、どこまで防げるんだ?」

「試しておいた方がいいね」


 ◇


 レフィ達は町から少し離れた草原へやってきた。

 そして、リルと向かい合う。


「順番に威力をあげて攻撃していくぞ。しっかり防いでくれ」

「うん、任せて」


 レフィはしっかりとバリアポーションを構える。


 するとリルが咆哮を上げてまっすぐ飛びかかってくる。

 その威圧に思わず身じろぎしてしまう。

 ただその瞬間にバリアポーションを投げつける。


 その瞬間にリルは何かの壁にぶつかり、それ以上先に進めないようだった。


「この程度じゃ破ることはできないようだな。それではこれはどうだ?」


 リルは鋭い爪を使い、バリアを破ろうと切り裂いてくる。


 しかし、それでもこのバリアは破られなかった。


「これでも大丈夫なら中級の魔法は余裕で防げるな。なら最後だ。これが防げるなら上級でも軽く防げるだろうな」


 リルがぐっと足を踏みしめると高速で回転も加えながら突っ込んでくる。

 しかも鋭い爪をつきたてようと前に突き出していた。


 それがバリアポーションにぶつかるとピキピキとヒビが入り出す。

 そして……。


 パリーン!!


 バリアが破られてしまった。


「やっぱり上級クラスになると防げないのか……」

「そんなことないと思うよ。もうちょっと強い攻撃を防げるように……」


 新しいバリアポーションを作り出す。

 今度はもっと強度が出るように作ったので早々破られることはないだろう。


「それじゃあ試してみるか?」


 リルに尋ねられると、レフィは頷いていた。


 ◇


「もう一度全力でいくぞ!しっかり防がないと前と同じ結果になるぞ」

「大丈夫、いつでもいいよ」


 レフィはしっかりバリアポーションを握りしめる。それを見てリルは先ほどと同じように突っ込んでくる。


 それを見てレフィはバリアポーションを放り投げる。

 すると散らばった液体が固まっていき、半透明のバリアを形成する。

 その壁にリルが衝突した瞬間にあっさりはじき返していた。

 もちろんバリアに傷ひとつ付いていない。


「まさか傷もつかないなんてな……」


 リルが驚きを見せていた。


「今の攻撃は私の最高威力のものなんだけどな……」

「これならいざという時に攻撃を防げそうだね」

「ああ、おそらく最上級魔法ですら防げそうだ」


 それなら問題なさそうだ。

 レフィが頷くと二人で町に戻っていく。


 すると、戻ってきたそのタイミングでちょうど豪華な服装の男が町へ入っていくのに気がついた。


「リル、ちょっと待って!」


 レフィはサッとそばの建物にその身を隠す。


「ど、どうしたんだ?」


 同じように身を隠すとリルが不思議そうに聞いてくる。


「あれ、トリス兄さんだよ」

「あぁ、この町の異変を起こした疑いがあるやつか……」

「うん、このまま姿を見せると問題ありそうだからね。ちょっと隠れたまま進むよ」


 レフィが姿消しポーションを使い、トリスの後を追いかけていく。


 やはり貴族ということもあって、向かうのはこの町の貴族のところだろうかと思ったが、意外なことにまず彼が向かったのは畑そばの何もないところだった。


「こんなところで何をしてるんだろう?」

「さぁな。ただロクでもないことをしようとしたのは確かなようだ」


 トリスは地面にしゃがみ込んで、そこに書かれていた魔法陣を確かめていた。


「やはり魔法陣は正常に作動してるな……。それならこの町に呪術が広がっていてもおかしくないはず……。いや、もしかしてここにあいつがきてるのか?それならば魔法を壊さずに水だけ直すすべを知っていてもおかしくない。くくくっ、それはいい。これはあくまでもあいつをおびき寄せる為だけのものだったもんな」

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