表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/212

第91話 俺は知らない間に恨まれていた

「この数字はどういうことなのだ?」


ぴしっとスーツを着たビジネスマンが12人参加している会議室で私は小さくなっていた。


スクリーンには、グラフが表示されている。

グラフの縦軸には、登録者数と書かれてあり、過去1年の登録者の推移が一目で分かる。


それを一目見れば分かるのは、『アイなろ』の躍進だ。


スタートこそ3カ月前にすぎないのに、登録者がうなぎのぼりだ。

それに対して『よかみん』の停滞ぶりが良くわかる。


「広告予算は求めるだけ与えたのに、この結果はどういうことだ?」


『よかみん』を運営している会社の役員連中が私を責め立てる。


『よかみん』の現場は私を中心としたメンバーで構成される。


ここにいる役員たちは、マスコミ各社に所属しているお偉いさん。

金は出すが、口も出すというタイプだ。


「しかし、『アイなろ』の勢いは止まりません。このままじゃ、逆転などは期待できません」


正直ここまで差をつけられてしまうとは私も予想できなかった。


実際、世間の興味は『アイなろ』にもっていかれている。



マスコミ連合が多大な資金を投入して作ったサイト『よかみん』は全然、興味を持たれていない。


内容的には『アイなろ』を意識したつくりになっており、メジャー側へのデビューもしやすい特典があるのにも関わらずだ。

そのうえ、目玉として有名作家やメジャーアイドルのPVをコンテンツとして無料解放しているのに。


全く歯が立たないのだ。


「それで、対応策はあるのか?」


「これから検討します」

「ふざけるな!」


『よかみん』運営責任者の憂鬱は当分続きそうだ。


いろいろと大変みたいです。

あっち側も……恨まれているなぁー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
参加中。クリック→<なろう勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ