表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/212

第62話 俺はケモ耳のアイドルはありだと思う

ブクマ9325件になりました。順調に伸びています。ありがとうです。


大神美尾 → 犬神美尾に変更しました。

同姓同名のバーチャルアイドルがいるみたいだからね。



宮古島にケモ耳アイドルはやってきた。

俺はランチの待ち合わせをした。


「こんにちは。エンジェルさん」


後ろから声を掛けられて振り返るとアイドルがいた。

おおーー。本当にケモ耳だ。


「それは、犬の耳なのか?」

「まっ、失礼ね。犬獣人じゃないわ。狼獣人よ」

「それは、悪かった。狼の耳なんだな」

「そうよ。いいでしょう」


確かにいい感じだ。

ただの耳付きカチューシャみたい安っぽい作りではなく、本当に狼の耳ぽい。


「さて。名前なんだっけな」

「犬神美尾よ。美尾って呼んでね」


そうくるか。

すると、もしかして。


「しっぽもあるのか?」

「いやよ。しっぽはそう簡単に見せないわ」


うーん。そういうものなのか?


「で。なんで狼獣人の美尾さんがアイドルをしているんだ?」

「そこなのよ。異世界転移よ。参ったわ」


現代日本からファンタジーの世界に転移するのが、異世界転移だろう。

その逆のファンタジー世界から現代日本への異世界転移があってもおかしくないか。


「すると日本に転移してきたということだな。そうなると、いろいろと不便だろう」

「そうでも、ないわ。元々はこっちから転生したからね」


えっと、日本から一度転生して、もう一回、転移したって設定か。

ちょっと、ややこしいな。


「まぁいい。せっかくの特典だ。一緒にランチを食べよう。そうだな、ステーキなんてどうだ?」

「わーい、ステーキ。久しぶりのお肉っ」

「やはり、狼だけあって、肉好きなのか」

「もちろんよ。だけど、いつもはお金ないから、野菜中心なの」


ここは、突っ込むところじゃないな。

設定と現実の狭間ということだな。


「ところで、こっちからあっちの世界に転生したんだろ。転生前は女子高生だったとか?」

「なにいってんのよ。おっさんよ」

「性転換ものか。なんか凝っているな」

「大変だったのよ、いきなり狼獣人の美少女よ。その上、奴隷にされて」


あれ。その話、なんか覚えがある。

えっと、なんだっけな。


『人気作家になろう』で読んだ覚えが。


「『狼獣人の美少女にTS転生して奴隷になりました』だっけな」

「あ。なんだ知っているのね。あれ、私の体験談よ」

「おいおい。嘘をつけよ。あれには日本に逆転生なんて話はなかったぞ」

「そうなの。途中でストーリーずれて困っているのよ」


面白いな、こいつ。

あくまでも、狼獣人だって言い続けるんだな。


「確か、主人公の名前、ミコじゃなかったけ?」

「あー。それはいろいろとあるじゃない。ビジネスネームなのよ、美尾は」


だけど、そこまで徹底するなら、ミコを名乗らせたい。

ちょっと提案してみるか。


「あの小説を書いている人に、ミコの名前を使わせてもらえるように交渉しようか?」

「えっ、そんなことできるの? ミコ名乗りたいっ」


よし。それじゃ、聞いてみよう。


「では、あの小説のアイドル権を取得してみるか。まだ書籍化していないから、版権は本人にあるはずだ」

「わーい。人気なろう小説の公式アイドルやりたい」

「書籍化やアニメ化しても、ちゃんと対応するんだぞ」

「はーい」


『人気作家になろう』から生まれたアイドルを『アイドルになろう』で売り出す。

それも面白いかもしれないな。


「よし、その代わり条件がある」

「な、なに? 枕営業はしないわよ」

「ケモ耳なんだから違うだろう。この場合はモフモフだ」

「あ、それならいいわ。特別にモフモフさせてあげる」


よしよし、了解もらったぞ。

ステーキランチの後はモフモフをするぞ。


「人気作家になろう」と「アイドルになろう」の連携が始まった。


どうなるかな。


続きが気になる方は、ブクマと↓で評価をお願いねっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
参加中。クリック→<なろう勝手にランキング
― 新着の感想 ―
俺コイツ好きだわ笑笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ