表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/212

第46話 俺は現金主義を捨てることにした

ブクマ7775件になりました。ありがとうです。


現金1憶円は重いからという理由みたいです。

話はちょっと前に戻る。

現金主義の俺も、最近は面倒くさくなってきた。


1憶円を持ち歩くには、ナップザックに10㎏の紙を入れることになる。

重いし、扱いづらいし。


「それなら、プレミアムカードにしませんか」


マンションのコンシェルジュに相談したら、紹介されたのがアメリカ系のプライベートバンク。

プライベートバンクなら、スイス銀行が有名だが、運用よりも資金を移動させるならアメリカ系のプライベートバンクがお勧めらしい。


「パラジウムカードがあれば便利ですよ」


クレジットカードには、ゴールドカードやプラチナカードと言ったランクがある。

さらに上級ランクになると、ブラックカードが発行される。


しかし、さらにその上があるという。

それがパラジウムカードらしい。


ゴールドカードと言っても金色はしているが、金で作られている訳ではない。

だけど、パラジウムカードは実際に希少金属のパラジウムで作られている。


パラジウムカードの発行条件は最低30億円の運用資金を預けること。


だから、パラジウムカードを持つ人は30億円までクレジットカードで使用できるとみなされる。

ほとんど無制限に使える訳だ。


それを聞いたとき、使っても無くならないチート財布と似ているな、と思った。


もっとも、30億円使うとなくなるから、本当は無制限ではない。


チート財布は30億円ではなくならないことは確認済みだ。


パラジウムカードを作るため、4時間ぶっ通しで財布から金を取り出してみた。


その結果50億円まで引き出すことに成功した。

そのお金はプライベートバンカーに引き渡して、後日パラジウムカードが発行されるということになっている。


その引き取りをしてから、南の島に旅立つ予定だ。


 ☆   ☆   ☆


「これがパラジウムカードになります」


初老のプライベートバンカーが1枚のカードを差し出した。


銀色に輝くカード。

重さは普通のクレジットカードより重い。


金属製なので、厚さは変わらないが重さが5倍ほどある。

それでもカードなので、重すぎるということもない。


「まぁ、元の1万円札だと500㎏だから軽いか」

「そうですな」


プライベートバンカーは、感情を顔に出さない。

いつも穏やかな感じがある。


「これはどこでも使えるのか?」

「高級なところなら、どこでも使用可能です」

「そういうものなのか」


まぁ、明日から高級リゾートだ。

現金は少しだけ持っていくことにしよう。


1000万円の束を3つだけだな。


最高のプレミアムカードを持っても現金を手放せない俺だった。


パラジウムカード、便利そう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
参加中。クリック→<なろう勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[一言] 1億円が1憶円になってる
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ