第37話 俺は反省会をした
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「おかげさまでステーキ弁当50個、完売しました」
「「「わーい」」」
最初のランチステージが終わった後。
トライアイドル達3人と俺、スーパー店主が反省会をすることになった。
俺も「勝手にプロデューサ」として参加だ。
これから週5回。
時間を変えて1時間づつ、試食販売ステージをする予定になっている。
「男子学生のウケは思った通りよかったな」
「でも、おばさん達も聞いてくれたわ」
「うん。手拍子もしてくれたわ」
初日としては、十分な手ごたえだ。
みゆちゃん達トライアイドルの3人は高揚した顔をしている。
「だけど。売れたのはステーキ弁当とペットボトルのお茶くらいだな」
「しょうがないですよ。ランチタイムの学生だからね」
スーパーの店主はそういうけど、そういうものかな。
「何か、もっと売上があがる方法はないのか?」
「おまけはどうでしょう?」
みゆちゃんが発言した。
「おまけ?」
「たとえば、ブロマイド、とか」
「何言ってんのよ。まだ、無名の私達のブロマイドなんてダメだって」
ほう、それはどうかな。
コストは大してかからないな。
写真なら、ネットで5円でプリントできるし。
ダメ元でどうだろう。
やってみる価値はあるかもしれないな。
「男子学生が買いそうなものに、アイドル写真付きってできるか?」
「いいですね。きっと人気になりますよ」
このスーパー店主、えらい軽いな。
そんなに簡単に売れたら苦労しないと思うがな。
「それじゃ、生写真と封筒用意するわね」
「ずいぶんと乗り気じゃないか、みゆちゃん」
「だって。生写真付きなんて、アイドルみたい」
アイドルだろう、すでに。
と、突っ込みたかったが、いままでのアイドル活動はいかにアイドルらしくなかったか、分かってしまう発言だな。
「なんか、今日、初めてアイドルになった気がするの」
「「本当ね」」
うーん、やっぱりそうか。
いかに、今までがひどかったんだな。
「それにあの歌。すごく歌っていて気持ちいいの」
「うん、私も。この歌、ヒットしないかな」
「まだCDもないのにヒットもなにもないわ」
みゆちゃん達、楽しそうにアイドルしているな。
売れるかどうかは、俺じゃわからないけど、楽しそうにやれているなら、それでいいな。
「明日も頑張ろう~」
「「頑張ろう~」」
明るい雰囲気のまま反省会はお開きになった。
☆ ☆ ☆
今日はキャバクラ行かないで、麻布のタワーマンションに帰ってきた。
しかし、まだ、何もないな。
現金はまた補充したから30億円はある。
ウォークインクローゼットがあるから1千億円まで積み上げられるな。
「もう少し、生活するためのものも用意しないとな」
また、美咲さんに聞いてみよう。
家具とかインテリアとかに強い女性を紹介してもらおう。
今度は美人で眼鏡掛けた人がいいかな。
仕事がテキパキできて、ちょっと冷徹で。
ところがちょっと気を抜くと、感じが変わって。
ツンデレか。
ちょっといそうもないな。
今日は、みゆちゃん達の「アイドルらしい活動がしたい」って困りごとで人助けができたしな。
良しとしよう。
それでは明日は買い物になるな。
アイドル育成は楽しいらしい。
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