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第31話 俺は47階のハーレムを実感した

ブクマ6162件です。ありがとうございます。


初めてのレビューをKei.ThaWestさんにいただきました。


↓これを書いている著者さんです。

酔っ払いの底辺社畜さん、一見微妙なスキル“地獄耳”でしれっと異世界無双~スキルガチャ失敗したかなと思っていたら、実は万能で最強のトンデモ スキルだった件~

https://book1.adouzi.eu.org/n4537ff/


「良く来たな」

「悠斗さん! なんて部屋なの?」


最初のお客さんはみゆちゃんか。

まぁ、びっくりするわな。

この部屋は。



「おう。いいとこだろう」

「いいとこって。なんて広いの?」

「そうか? ここはLDKであっちにベッドルームがあるから1LDKだぞ」


嘘は言ってないぞ。

1LDKとしか言ってないからな。


「1LDKって。リビングだけで、一家が十分住めるじゃない」

「それだと、避難所の体育館みたいじゃないか?」

「うーん」


なんか悩んでいるな。

くりっとした瞳が綺麗だな。


それに今日のみゆちゃん。

いつもと違う服装だなぁ。


パーティだと言ったから、ドレスぽいのを着てきたな。

それにいつもより、胸を強調したドレスだ。


みゆちゃんは小柄スリムで童顔だから20才だというのに未成年にしかみえない。

声はアニメ声だし、しゃべり方も舌足らず。


合法ロリだとは前から思っていた。


だけど、今日は認識を改めないとな。

意外と胸があるってことだ。


つまりは。

合法ロリ巨乳に進化したってことだ。


合法ロリは正義だと誰かが言っていた。


すると。

合法ロリ巨乳は超正義ではないか。


「どうしたの? 悠斗さん」


急に考え事をしはじめた俺を下から覗き込むように、見上げる。


くりくりした黒目がちな目と、意外と大きい胸の谷間。


うおおおーーー、合法ロリ巨乳は超正義だぁぁぁーーー。


と叫びだしそうな衝動を抑えるのに苦労した。


「いや、なんでもない。しかし、みゆちゃんとふたりで俺の部屋にいると、なんだか…」

「あら、みゆちゃん、いらっしゃい」


バニーガール姿の美波さん。

今日の彼女はパーティコンパニオン。


「パーティのことなら、すべて任せてよ」


そういう彼女にパーティのセッティングと運営を任せた。

派遣シェフや派遣バーテンダーも手配してもらった。


そのバニーガール美波さんは銀のトレイにカクテルとビールをグラスに入れて持っている。


「みゆちゃん、お酒はどう?」

「あ、このピンクのカクテルください。あなたは?」

「私は美波、よろしくね」


美波さんは、前回の失敗を回復すべく今日のパーティの運営管理を完璧にこなしてくれた。


そうかぁ、こうやって比べてみると、単純な胸の大きさでは美波さんが上だな。

だけど、小柄スリムな分、みゆちゃんの巨乳感があるのか。


巨乳というのは深いな。

サイズだけで測れるものではないらしい。


ピンポーン♪


「あ、他の方も来たみたいよ」


美波さんがインターフォンを操作して、来客を迎え入れる。


アリサとミキちゃんだ。


「悠斗さん。何、ここ?」

「びっくりしたわ」


みんな同じ反応をするな。


俺との和解があってから、アリサとミキちゃんは仲がいい。

年齢的には上のミキちゃんをアリサがちゃんと立てるようになったのが大きいらしい。


今日もふたりで一緒に来たのだろう。


「麻布なんて一等地にこの広さ。犯罪的だわ」


アリサが容赦ない批評をいれてくる。


「本当にすごいわ。家賃いくらするのかな」


ミキちゃんもいきなり聞いてくる。

意外と気になったら聞かずにいられないタイプなのか?


「家賃はないな。買ったから」

「「「ええーー」」」


みゆちゃんも一緒に声を上げる。


「買ったって。じゃあ、ローンはいくらよ」

「即金だから、ローンも無しだ」


「「「ええーー」」」


見事に3人の反応が一緒だ。


「信じられないわ」


まぁ、俺もチート財布がないと信じられないことだけどな。


アリサとミキちゃんは、夜景を見たいとパノラマ窓の方に行った。


みゆちゃんは俺と一緒にキッチンの方へ。


アイランドキッチンでは、シェフがステーキを焼いている。

ミシュランに載っているレストランで修行したシェフらしい。


今日はパーティ用のオードブル的な料理をシェフお手製で大きなダイニングテーブル一杯に準備してある。

今のシェフはステーキを焼く係だ。


肉は分かりやすいところで、松坂牛の一番いいところ。

それを腕が一流のシェフがぎりぎりのタイミングを見計らって焼き上げる。


うまくないはずはない。


「このお肉。柔らかくて脂が甘い」


みゆちゃんに好評だ。


「松阪牛らしいぞ」

「松阪牛なの。おいしい」


だんだんとみゆちゃんは驚くのをやめた。

このパーティを楽しもうと決めたようだ。


玄関からはさらに2人が来た。


キャバクラ嬢になった愛花ちゃん。

あと、美咲さんも来たな。


みゆちゃんと俺をみつけて寄ってきた。


「「おまねきありがとう」」

「おう。来てくれてうれしいぞ」


愛花ちゃんはあまり驚かない。

まぁ、8800万円効果だろう。


あの時以上のびっくりはないようだ。


「この赤ワインもうまいな」

「でしょ。このワインは美波のセレクションよ」


みんなワイングラスをもらって、赤ワインの味見をしている。


「!」


あ、美咲さんの目がきらりと光った。

やはり、一番のグルマンは美咲さんだろう。


「悠斗さん。私達にもワイン、いいですか?」


ミキちゃんとアリサもこっちに来た。


総勢6人の美少女&美女。

それが俺の部屋に集まっている。


もしかして、これはハーレムフラグが立ったってことか!


「こんなすごいとこに一人で住んでいて、寂しくない?」


美波さんが聞いてくる。


寂しいか。

それを言うなら、2万5千円のアパートもそうだった。


ひとりで住むのは寂しい。

だけど、うっとおしい人と一緒に暮らす辛さに比べればずっといい。


「俺は15才から一人で住んできた。慣れている」

「ええっ。15才って? 高校生じゃないの?」


美咲さんが驚いている。


「ああ。俺はシングルマザーだった母親を小5のときに亡くしてな。その後は親戚をたらい回しにされたからな」

「そんなぁ。かわいそう」


みゆちゃん、そんな泣きそうな顔をしないでくれよ。

君は笑っていた方がかわいいよ。


「だから、中学を卒業してバイトができるようになったら、一人で住むようになったんだ」

「すごい人生…みゆじゃ耐えられないなぁ」

「私は18才から一人住まい。負けたわ」


美波さん、勝ち負けじゃないと思うけど。

一人住まい歴が長いのは一緒なのか。


おっと、美波さんは今は一人住まいとは限らないな。


「それでがんばってこんなすごいとこに住めるようになったのね。素敵だわ」


みゆちゃん、そんな尊敬のまなざしはちょっと困る。

財布拾っただけなのにな。


「本当ね。大成功者ね」


美波さんまで。

そういうんじゃないんだがな。


「まぁ、そういうことだ。今日は楽しく飲んで食べてくれ」


昔話はしめっぽくなるから嫌いだ。


何よりも親戚をたらい回しにされた話はしたくない。

今でも心が痛くなる。

あの頃に比べたら、たとえ家賃2万5千円のアパートでも天国だからな。


「みんな揃ったし、乾杯しましょう」

「いいわね」

「「「「「「「カンパーイ」」」」」」


麻布のタワーマンション47階で楽しいパーティが続いていった。


ハーレム100人できるかな♪


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