第24話 俺は巨乳は素晴らしいと思う
闇金シリーズ、毎時更新中・・・3話目です。
闇金兄貴は帰っていった。
俺と巨乳(推定)人妻さんが残された。
「あのーーー」
「はい?」
俺が何も言わないでいたら、人妻さんから話しかけてきた。
「ありがとうございました」
「おにぃちゃん。ありがとう」
「おう」
うん。人妻さんが喜んでいる。
いいことをしたな。
うんうん。
その上、もうひとり、娘さんも喜んでいる。
うんうん。よかったな。
「それで」
「はい?」
「お礼はどうしたらいいんですか?」
「お礼?」
あー、そういう話ではないんだが。
人助けをするってシナリオで。
「お金はありません」
「知ってる」
どう見ても、そうだろ。
そんなこと期待などしていない。
「この身体、ですか?」
「あ、ひとつ質問いいか?」
「なんでしょう」
「バストは何カップなのか?」
「Gカップです」
Gカップきたー。
巨乳(確定)人妻だ。
ずっと気になっていたことが分かってすっきりしたぞ。
巨乳は素晴らしい。
巨乳は正義だ。
「あ、すまん。妄想が走った」
「もしかして。巨乳はお好きですか?」
「もちろんだ」
ここはいい加減に答えるのではなく、はっきりと答えるべきだ。
だいたい巨乳が嫌いな男はいないだろう。
「「ママー」」
なんかちびっこいのが2人きたぞ。
幼稚園の年少と年長くらいかな。
「あんたたち。大丈夫だった?」
「「うん」」
3人娘だな。
こんな小さい娘がいて、借金を抱えるのは大変だな。
おっと、借金はなくなったんだったな。
「「ママー、おなかすいた」」
「ごめんなさい。まだ、ご飯の準備できてないの」
あー、子供達、泣き出しそうだ。
巨乳さんも困っている顔をしていぞ。
「もしかして、今。困っているのか?」
「えっと。正直言うと食べ物がもうなくて。お米も底ついてしまって」
そういうことを聞いているんではないんだが。
もう一度聞いてみるとするか。
「困っているのか?」
「はい。昼ご飯がなくて困っています」
困っているなら、助けないといけないな。
こんなときは、簡単なものがいいぞ。
スーパーで牛肉を買って。
あとはネギと豆腐か。
「醤油と、砂糖はあるか?」
「あります」
「それなら、すき焼きはどうだ?」
「あ。肉はないんです」
「それなら、スーパーはないか」
「自転車で3分のとこにあります」
「買ってこれるか?」
「お金が…」
「それなら、これを」
もうひとつ。
デイバックから100万円の束を出した。
「うわっ、な、なんですか、これは」
「食材代だ。足りるだろう?」
「あ、ありがとうございます」
あ、100万円札束にすりすり、している。
分からんでもないな。
俺もちょっと前なら、やっていたかもしれないからな。
「これだけあれば、半年はなんとかなります」
「困っていたことは解消したか?」
「解決しました。ありがとうございます」
うん。よかった。困った人を助けたな。
「あの。お礼はどうしたら」
「俺もすき焼きが食べたい」
「もちろんですとも。ちょっと待っていてください」
巨乳さんは、子供3人を置いて風のように去っていった。
じぃーーー。
3人の娘たちが揃って俺を見ている。
じぃーーー。
なんか、気まずいな。
早く、帰ってきてくれないかな。
「おなかすいた」
「おまえが一番お姉ちゃんだな」
「うん」
「すき焼き好きか?」
「だいすきっ」
にこにこと笑った。
妹ふたりも笑った。
かわいいかも、と思ってしまったぞ。
「おかあさんのすき焼きうまいか?」
「うん」
「それはよかった」
「でも。最近、すき焼きは食べてないの」
「そうか。久しぶりか」
借金あったら無理か。
すると今日は久々のごちそうだな。
「うん。おなかすいた」
「もうちょっと待ってろ」
「「「おなかすいた」」」
困ったな。
何も俺は食べ物をもっていない。
札束はまだまだあるが、それは食べられないな。
なんとか、ならないかな。
「おまたせっ」
おっ、解決したな。
巨乳さんが帰ってきたぞ。
巨乳は正義!
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