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番外『マグロス』編9話 猫は何に反応するのか?

「ね、みゆ。これみて?」

「何? 動画ね。えっ、悠人さん!」

「えっ、これ悠人さんなの?」


マネージャーさんが見せてくれたのは、ライブ配信動画。

後ろ姿だから、確実とは言えないけど悠人さんぽい。


「あ、たぶん。今、猫島に行ってるの」

「じゃあ、そうね。こんなにいるのね、猫島って」


大きな岩の上に座っている悠人さんの周りには猫たちが集まってきている。

すごい数で、20匹くらいいるんじゃないか。


「でも、猫たち何をみているのかな」

「あら本当。みんな同じようなところを見ているわ」


猫たちは思い思いの格好をしている。

リラックスして仰向けになっている猫もいれば、香箱座りしているのもいる。


だけど、それぞれの猫の視線は1点を見ている?

どうも、悠人さんの頭の上くらいな感じだ。


「悠人さんって何をしているのかな?」

「あ、あれは瞑想なの。時々やっているから」

「ふーん。悠人さんが瞑想すると猫が集まるの?」

「そうみたい」


悠人さんに何か降りてきた。

えっと、《オモト》……なにかな?


悠人さんも分かったみたい。

キョロキョロしている。

猫集まっていたの知らなかったみたい…驚いてるわ。


「ね、すごいわ。このライブ。同時視聴3万人だった」

「ええー。でも、みゆの方が多いもん」

「それは登録者が多いからね。このライブ配信している人、登録者150人しかいないわ」

「わー、バズったのかな」


まぁ、あれだけ猫が集まってきたら猫好きにはたまらないわね。

なんか、仏陀の周りに動物が集まってくる話みたい。


「悠人さん電話するわよ。どこにかな?」

「あ、私みたい。出るわね」


マネージャーさんは動画を見ているから、ちょっと離れて電話に出た。


「それで、万年青オモトがどこで売ってるかって?」


やっぱり、悠人さんにも同じメッセージが降りてきてた。

《オモト》って。


「そうなんだ。きっと万年青があれば、気の流れがよくなるんじゃないのか」

「それ、違うわ」


うん、オモトはそういう意味じゃない。

なんとなくわかるの。


「えっ、そうなのか?」

「オモトはきっと神社ね。待ってて、ちょっと調べてみる」


一度電話を切ってスマホで検索。

おもと神社って。


漢字が分からないから、ひらがなで入れると。

あ、出た! 宇佐八幡神宮の奥宮じゃない。


御許おもと山の頂上近くにある大元おもと神社。


うわ、なんかエネルギー強そう。

三輪山の山頂にある高宮神社みたい。


「やっぱり、神社だわ。宇佐八幡の奥宮ね」

「おい、宇佐八幡って、卑弥呼を祀っているところじゃないか」

「正式には、比売大神ひめのおおかみね。マグロスだと卑弥呼だけど」

「やっぱり、邪馬台国は北九州か!」


邪馬台国は畿内説の方が有力っていうけど、みゆも北九州かなって思っていたんだ。

マグロスに出演する前からね。


「どうするの? 行く?」

「もちろんだ。呼ばれているんだろう」

「うん。ふたりに降りてくるなんて、間違いなく呼ばれてるわ」


マネージャーさんに予定変更お願いしなきゃね。

三輪山に続いて御許山へGO!

何が起きるかな。



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