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第162話 俺は占いアイドルに可能性を感じた

「こんにちは。タロット占いをしている美澄みすみです」


誠人お勧めの旬アイドル、ということで面接になった彼女。

まぁ、アイドルの面接は気楽な感じでやることにしている俺。


単なる一ファンとしての感覚を重視している。


彼女はかわいいタイプの女性。

セミロングの髪で笑顔がかわいい。


年齢はまだ17歳の高校生。


「タロットが得意か。どんなことができるんだ?」

「悠斗さんのこと、当てることができますよ」

「ほう。やってみてくれ」


何やらタロットカードを混ぜて、丸くなるように並べ始めた。


「鍵になるのは、お金のカードです」

「ほう」

「このカードがとんでもないことになっていることを示しています」

「そうか」


もしかして、チート財布のことか?

性能が10倍でとんでもないことになっているからな。


「そのきっかけがこのカード」


カップの2のカードらしい。


その絵を見て、俺はびっくりした。

男と女がカップを持っている。


その上に蛇が2匹いる。


遠景には山が見える。


「その通りだ。すごいな」

「あ、当たっていますか」

「ズバリ、その通りだ」


もしかしたら、彼女は占い師としても力があるのかもしれない。


そう思ったら、アイディアがひらめいた。


「占い師として占いをしながら、アイドル活動をしないか?」

「えっ、そんなことできるんですか?」

「ああ。アイドル占い館を作るぞ」

「ええーーっ」


場所はそうだな。

池袋あたりはどうだろう?


「池袋あたりで占い館ができる場所を見つけてくれ」

「分かりました。10分お待ちください」


電話したのは、無茶振りができる不動産屋。

最近の俺が絡んだ不動産関係は、彼のところで対応してもらっている。


とにかく動きが早いのがいい。


「ありました。居ぬきでいきましょう」

「そんな物件があるのか」

「はい。場所はいいんですが、占い師を集めるのに失敗している占い館があります」

「ほう」

「家賃滞納中らしくて」

「それはなんとかなるか」

「立ち退き料を少し出せば余裕ですよ」

「そうか」

「ただ、その物件。8階建てのビルなんですが、買い取りを望んでいます」

「そのビル、いくらなんだ」

「1階だけ店舗が入っていて他は占い館だけ後は空いてまして。7億2千万円です。まだ値引き交渉はできると思いますが」

「よし、買いだ。細かいことは渋川社長と検討しろ」

「了解です」


最近、チート財布の性能が上がったから、気楽に億単位にオッケーが出せるな。

あ、それは元々か。

100億単位だと違うかもしれないが。


まぁ、なんだな。

占い館は手配できた。


あとは、占い師だな。


「悠斗さん? もしかして、今、ビル買うとか言いませんでしたか?」

「ああ。今、買ったよ。細かい手続きとかは後だが」

「えっと、それって高いんじゃ」

「あ、7億2千万円だけど、それが何か?」

「もしかして、美澄のために?」

「もちろんだ。美澄がやりたいことをできるようにな」


最近、俺も口がうまくなったと、つくづく思う。

言って欲しい言葉が分かるようになった気がするぞ・


「嬉しいっ」


おっ、いい反応。

もしかして……いかん。相手は女子高生だった。

自重しないとな。


「美澄は占いを教えることはできるのか?」

「タロットなら、やり方や読み方くらいならできます。他にも占星術と手相もマスターはしているんですがまだまだ教えるところには行ってなくて」

「それなら、他のアイドルに教えてくれ」


占いができるアイドル。

間違いなく、占いの部分は人気になるはずだ。


アイなろで、占いに興味あるアイドルを集めればいい。


「占ってもらえるアイドル」


これはいいかもしれないな。


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