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第152話 俺はイベントがすごいことになったのを見届けた

「いらっしゃいませ。三輪そうめんはどうですか?」


みゆちゃんをはじめ、SheShockガールが試食販売を始めた。

今回はみゆちゃんを含めて3人の参加だ。


あと、美尾ちゃんと紗夜華も参加しているから、アニメの3人娘が参加できた。

これがでかいな。


3人そろってのイベントは初めてだから、ネットニュースにあがっていた。


「おや、テレビカメラ。テレビ取材も入るのか」

「もちろんですよ。このチャンスは外せませんから」


なんと、地方局だけでなくキー局も取材に来ている。

まだ、メジャーデビュー前のアイなろアイドルも多いから、キャーキャー言ってるな。


「今日は悠斗さんは泊まるんですよね。どうです? 三輪山登拝しませんか?」

「ああ。みゆちゃんと一緒に明日朝に予定している」

「それはいいですね」


三輪山は卑弥呼の時代から神山と呼ばれている山らしい。

それも祀っている神様は大物主で蛇の化身だともいわれているらしい。


「それよりも今日のイベントだな」

「はい」


高齢者ゲーム普及協会会長の陽太の仕掛けたイベントもあちこちのお店で開催されている。

空き店舗が多いから、あちこちでゲームスペースを作っていて今日は全部のゲームスペースが解放されている。


「一緒にボケモンやろうよ! おもしろいよ」


すごくボケたモンスターが人気のボケモン。

高齢者にもやりやすいと人気で、常連の子供達が高齢者に声をかけてゲームスペースに引っ張り込んでいる。


もちろん、今日たくさん高齢者を集めた子供には、景品が用意されているから子供達も本気だ。



ほかの店舗では、猫が客引きをしている。


猫島からやってきた猫で愛嬌がすごくある猫だ。


お店では猫グッズを売っている。

猫女も猫グッズ女も、揃って店番をしている。


「こういう人が集まるところには、絶対猫好きがいるのよ。そういう人の生の声を聞くいいチャンスなの」


すでに猫グッズは仕入れた物と自分で作ったもの両方でお店一杯あつめてある。


「お勧めはこの白猫備前と黒猫備前よ」


ちゃんと備前焼で作った白い猫の置物と黒い猫の置物。


実際の猫を知り尽くした猫女がポーズをセレクトしたということで、自慢の一品らしい。


今は白と黒でそれぞれ5ポーズだが。これから無限に増やすんだ、と鼻息が荒い。


猫島でも人気のお土産品になっているらしい。



あちこちでアイドルやゲーム、アニメ、猫と、いろんなイベントをしている。

来ているお客さんはネットでイベントを知ったオタッキーな連中と、口コミで集まってきた地元の人たち。


とにかく、あちこちで人だかりができていて、大賑わいだ。


「あれ? なんか天気がおかしいぞ」

「変ですね。今日は予報では降水確率0%のはずなんですが」

「あっちの方から、黒い雲が広がってきているぞ」

「あちゃ、雨対策なんて、全く考えてなかったですよ」


せっかくの大イベント。


あの雲の感じでは、屋外のものは中止せざるを得ないのかもしれない。


ゴロゴロゴロ。


「うわっ、雷か。ゲリラ豪雨になるんじゃないか」

「こまりました」

「なんか、対策はないのか?」

「あー、ないとは言わないんですが」

「よし、それをやろう」


対策内容を聞かずに決定してしまった。

その対策というのが。


白蛇の神様がいるという、三輪山に登るらしいぞ。


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