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第126話 俺は肉フェスタは面白いと言った

チート財布が増殖しました。


使ってもなくならない財布の二次創作作品です。


主人公が変われば、起きることも変わる。

読んでみてくださいね。


使っても無くならない財布の使い道 小心者地味女子の場合

https://book1.adouzi.eu.org/n0478fo/


「みゆちゃんはテレビでアピールするよりネットですよ」


このあたりのセンスは誠人が抜群にいい。

アイドルオタクのことは、やっぱり同類の方が分かるらしい。


「では、ネットでどうアピールしたらいいのか?」

「実は面白い依頼があるんですよ」


誠人のとこに来た依頼のメールを見せてくれた。


「お台場の肉フェスタへのsheshockガールの参加要望です」

「お、それは面白そうだ」


うまい肉を試食させて同時にライブを見せる。

会場が広いだけに、アピールもできるな。


「sheshockシスターズも一緒にどうでしょう」

「それでいこう」


 

sheshockシスターズというのは、sheshockガールの妹分というアイドルグルーブだ。

実際はオーディションに受からなかった18歳未満のアイドル6人で3人2グループ作った。


アイドルの試食販売は大人気でメンバーを増員したというのが本当のとこだ。

肉フェスタになると会場が広いだけにメンバーは多ければ多いほどいい。


会場とユーチューブでsheshockグループを大々的にアピールしないとな。


 ☆   ☆   ☆


「肉100バーガーのSHOCK試食が始まります」

「「「「うおーーー」」」」


お台場の肉フェスタは怒号に包まれた。


パンズの代わりにステーキ肉を使った肉バーガー。

もちろん、真ん中にはハンバーグが入っている。

その上、野菜は一切なくて野菜代わりに豚薄切り肉やベーコンが入っている。


肉100%が売りの肉100バーガー。

元々、肉好きにはたまらない逸品なのだが、sheshockガールズが試食販売をするというのだ。


アイドル好きと肉好きは見事にかぶる。

会場は大きな歓声に包まれた。


メンバー1人に100の試食バーガー。

全部で300の試食を用意したが、一気になくなった。


そして『アイドル革命』の歌が始まった。


「どこにでもいる女の子~♪」


みゆちゃんが気持ち良さそうに歌っている。


俺はドローンで撮影された画像を巨大スクリーンに映し出されているのを観ている。

さすがにアイドルファンの中に混ざって応援する訳にもいかないしな。


「あなたの為なら、全てを変える覚悟はあるわ♪」


しかし、あの電飾革命衣装はいいな。

電飾が付く前はごく普通のカフェ制服にしか見えないな。


「私はあなたの愛で光輝くの~♪」


うん、そこで電飾レインボー!


アイドルオタ心を刺激するなー。

「アイなろ」に登録しているスペシャリスト連中がよってたかって、完成させただけあるな。


「皆さん~、来月からリーダーみゆが登場するアニメ『アイドル革命』がはじまります!」

「「「「おーーーーー」」」」

「観てくださいねぇーーー」

「「「「おーーーーーーー」」」」


やっぱり、みゆちゃんはテレビみたいな小さい場所じゃなくて、人が集まる場所でこそ魅力が出るな。

ビーペックスはセンスが無さすぎだ。


「うん、これで、ネットで沸騰するだろうな」


そのために必要な手はずはいろいろと用意してある。


後は結果を楽しみにするか。


 ☆   ☆   ☆


「仙台牛の塊焼はいかがですか~」


実は肉フェスタに試食販売アイドルだけで参加したんではない。

俺もひとつ屋台を出す権利をもらっていたのだ。


メールで試食販売の打ち合わせの時に、こんなことを言ってみたのだ。


「すみません。屋台の方は人気でして。空きがないですよ」

「ひとつくらい屋台を増やすことはできないのか?」

「それだと印刷物とかが影響してしまうので」

「そこをひとつだな。このお饅頭でなんとかならないか?」


俺はキャスティング会社で成功したのを味をしめて、饅頭箱を持ち歩くことにしていた。


「お饅頭ですか?」

「まずはひとつ食べてもらおう」

「えっと、食べるんですね」


ひとつ饅頭を取ったら、目の色が変わった。


「この饅頭ひと箱でどうにかならないか」

「えっと。ちょっと饅頭箱と相談してみていいですか?」

「もちろんだ」


そして、俺は屋台の特別出店許可をもらった。


俺が出店しているのはブランド牛の人気ランキングでいつも上位に入る宮城牛。

それを塊状にして焼いた肉だ。


ひとつが150gあるから食べ応え満点だ。

これを税込500円で売るという暴挙だ。


正直に言えば、肉代だけでも原価3倍はかかっているという代物だ。


それをでっかい鉄板でジュージュー焼く。


「うまそうだな。ひとつくれ」

「500円だ」

「ほいよ」

「それじゃ、これだ」


ごろんとしていい色に焼けている宮城牛を串でさして差し出した。


「おおー、でかいな」

「がふりと喰ってくれ」

「もちろんだ」


かぶりと行ったな。

肉質がいいから、あっさり噛み切れる。


「うまい! これ本当に500円なのか?」

「ああ。今日だけの特別価格だ」

「あと、3串くれ」

「ちょっと、私もそれちょうだい」

「私が先よ」


あっという間に行列ができてしまった。

100人分が30分で売切れてしまった。


饅頭箱がクセになっているなぁー。


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