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第123話 俺は番宣を仕掛ける準備をした

俺はアイドル革命のミーティングの後、誠人と話していた。


「やはり新番組なら番宣がいるな」

「アニメですよ。普通はCMですよ」


たしかに、ドラマだったらいろいろな番組に役者を出す番宣が普通だ。

しかし、アニメだと、よほど人気が出る劇場版以外、番宣はあまり聞かない。


「登場アイドル達をテレビ番組に出すことはできないか」

「それじゃ、アイドルを番組に売り込むのが得意な人を探さなきゃ」


正直に言うと、テレビ関係はほとんど人脈はない。

アイドル達もネット関係やライプ関係なら知り合いも多いが、テレビとなると別だ。


「よし、俺が見つけてこよう」


じつはひとつだけ当てがあった。

とても優秀なあてだ。


「実はテレビ関係に強い男を用意して欲しいのだが」


困ったときの元パラコンシェルジュ。

きっと彼ならなんとかしてくれるだろう。


「分かりました。明日までに用意します」


商品じゃないんだから、本当に大丈夫か?

ちょっと思ったが、気にすることはない。


彼が大丈夫だというなら、大丈夫なのだ。


「明日、テレビ関係の男と会う、美咲さんも同席してくれ」


テレビ関係の男と会うなら、こっちもすごそうな雰囲気がいるだろう。

美咲さんと美波。


このタイプが違う美女二人を連れていれば、きっとハッタリが決められるだろう。


「ほかに何か準備はいるだろうか」


これからテレビ関係の人脈も作らないといけないな。

そのために必要なもの。


それはなんだ?


「そうだ。忘れていた」


手土産のお饅頭だ。

お饅頭がぎっしりと12個詰まった箱。


本来は2段にまんじゅうが入るものだが、下の段には饅頭が入っていない。

替わりに現金が詰まっている。


「早速買ってきて試さないとな」


 ☆   ☆   ☆


俺は饅頭の箱を前にして実験をしている。


「このサイズだと、一万円札だと3束だな」


お饅頭の箱に一万円の束が3束敷き詰めるとちょうどいい。

饅頭の高さを考えると積み重ねるのも3束がちょうどいい。


3X3で9束で900万円。

その上に饅頭を12個。


完璧だ。

時代劇なら黄金色の饅頭なんだろうが、今はお札だな。



ちょっと多めに4つほど饅頭の箱を用意した。


「あれ? 重いな」


饅頭より、一万円札をぎっしりと敷き詰める方が重いらしい。

妙にずっしりとした饅頭の箱が完成した。


テレビのコネづくりだね。


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