第111話 俺は警護のことも考えざるを得なくなった
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この作品の作者さんです。
家電量販店に異世界召喚陣が繋がった~~♪
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「駄目です。身辺警護は必要です」
美咲さんから言われてしまった。
マスコミの記者くらいなら、情報漏洩はあるだろうけど、身体的な危険はない。
だけど、当然、強盗や誘拐と言った犯罪を考えている奴らの標的になる可能性がある。
さらに、恨みだって買っているかもしれないから、暴力団みたいなやつらに狙われる可能性だってある。
「わかったよ。じゃあ、プロに相談しよう」
もちろん、こういう時はパラコンシェルジュだ。
最高の身辺警護を頼むことにしよう。
「それでは1日100万円のコースを提案します」
なんだ、その100万円というのは。
昔だったら、考えられないな。
もっとも今は、大した金額でもないからオッケーした。
3カ月分で1億円でおつりがくるし。
☆ ☆ ☆
「いくつか、身に着けて欲しいものがあります」
警護リーダーとなった、新谷さん。
彼はこの道、18年というプロらしい。
彼、及び、彼のチームが俺の担当になるらしい。
彼が俺に手渡してきたのは、薄いたばこケースのようなもの。
「なんだ、これは?」
「多機能GPSです」
よくは分からないが、いろんな情報を警護チームに提供する装置らしい。
この装置を身に着けていれば、いつでも警護が受けられるという。
「家にいるときも身に着けるのか?」
「もちろん。24時間身につけてください」
「風呂のときもか?」
「完全防水で耐衝撃なので風呂も問題ありません」
しかし、24時間となるとどこに着けるといいのか。
迷うな。
「肩ベルトがあるから、それで身に着けてください」
なるほど、これか。
これだと肩の後ろくらいに密着する形だな。
服を着ると分からなくなるな。
「これで何が分かるんだ?」
「それは極秘事項です」
まぁ、身辺警護以外に情報漏洩することはないと保証してくれた。
信じるしかないだろう。
「それでは、今から警護を始めます」
そう言うと、新谷さんはすすすっと下がって姿を消した。
もしかして、先祖は忍者か?
「まぁ、これで美咲さんも安心してくれるだろう」
そう思うとちょっと違和感がある肩の装置もいいかなと思えるんだがな。
もっとも、美咲さんと新谷さんは警護の関係上、予定等の情報を共有すると言っていた。
今度は猫島に引きこもろうとしても、すぐに美咲さんにバレてしまうな。
引きこもり作戦はこれからは美咲さんの了承がいるということだな。
今頃、考えているのかっ。
って言われそうだなぁ。




