第104話 俺はマスコミ連中がうるさいと感じるようになった
「どうしようもないな。マスコミ連中は」
どこに行ってもマスコミが追いかけてくる。
最初の頃は、大金を使ったりしてみてマスコミが喜ぶようなこともした。
しかし、それがいけなかった。
マスコミの報道はさらに過熱して、俺が行くとこすべてに付いてきやがる。
とてもじゃないが対応しきれないな。
「しょうがないな」
俺は開き直って、外に出るのをあきらめた。
うちの中で過ごすことにしよう。
しかし、そうなると暇だ。
特にやることがない。
もちろん、『アイなろ』関係でやらないといけないことはたくさんある。
しかし、どんなアイドルよりも世間の注目を浴びているのは、俺だ。
その俺がアイドルの注目を浴びるための準備とか、どうも気が入らない。
では、どうしよう。
まぁ、仕事をしないといけない理由もないか。
遊ぼう。
なんかして、遊ぼう。
うちの中で遊べることを考えてみよう。
アクティブに遊ぶのは気分じゃないな。
まったりと遊びたいな。
「そうだ。派遣マッサージ師を呼ぼう。最高の技術を持った女性で、美人で」
もちろん、エロは無しだ。
ちゃんとした美人マッサージ師にマッサージしてもらい、癒してもらおう。
それもひとりじゃ足りないな。
何人か。
そうだな4人もいたらいいか。
こういうことに詳しいのは誰か?
パラコンシェルジュに頼めばきっといい感じの人を派遣してくれるだろう。
でも、なんか違うな。
もっと、俗っぽい方が今の気分には合いそうだ。
そういうことに詳しい人。
あ、ひとりいた。
闇金親父だ。
そういう世界のことなら、情報をたくさん持っているはずだ。
「もしもし。闇金屋か?」
「はぁ~、なんだお前。闇金を馬鹿にしているのか?」
よかった、ちょうど闇金親父が出た。
しかし、怖い声を出すんだな。
もっとも、いきなりの電話だから仕方ないか。
「あー。俺は魔法の財布の持ち主なんだが」
「えっ、悠斗さんでしたか。すみません。なめた野郎と勘違いして」
「いやいいんだ。それより」
俺は、この部屋で遊ぶための手配を頼んだ。
エロ無しで、マッサージがすごくうまくて、それも美人。全部で4人。
他にも、その女性達と一緒に食べる料理と酒。
「予算はどのくらいでしょうか?」
「えっと。限度額は200万円もあればいいか?」
「もちろんです。余裕で手配させていただきます」
うん。
こういうことを手配させるなら、やっぱり裏稼業の男に限るな。
きっといい感じのマッサージ嬢を用意してくれるだろう。
☆ ☆ ☆
「痛くないですか?」
「気持ちいいぞ」
「ずいぶんと凝っていますね」
「メロン食べますか? はい。あーん」
「うむ。うまいぞ」
「私は右手をマッサージさせていただきます」
「そうか」
「じゃ私は左手」
「そうか」
全部で4人のマッサージ嬢。
それも揃って美女で巨乳じゃないか。
どうして依頼の時に巨乳を指定しなかったのに、これだけ巨乳が揃っているのか。
もしかして、俺が巨乳好きだとバレたのか。
そうではないな。
美女のマッサージ嬢といえば、やっぱり巨乳が人気なのだろう。
スレンダーなマッサージ嬢では人気がでないのだろう。
要は俺だけではなく、男は巨乳が好きだということだ。
「首も凝ってますね」
うつ伏せでマッサージしてもらっているが、頭の上にやわらかい2つの何かが乗っている。
見えないだけに妙にいい感じだ。
エロは無しと言ったがこのくらいはいいだろう。
4人の巨乳美女にいろいろとやってもらって。
おいしいものも食べさせてもらって。
酒も飲んで。
まぁ、極楽浄土というのは、こういうのをいうのか。
今日は何も考えずに部屋の中で楽しむことにするか。
なんか、主人公、引きこもりはじめました。笑




