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荒廃した世界を救うもの  作者: あさしおやしお971号
技術の発展した世界
8/90

便利な調味品

アパートの住人は各自に予定があるため、雪樹は手の空いた人と行動する。

そんな今日は上の階の凛音の手が空いていた。

なので今回は凛音に面倒を見てもらう事に。

どこへ行くのかというと。


「お待たせしました」


「ああ、特に問題はない」


「では参りましょうか」


今回は凛音が雪樹の相手をしてくれる事に。


どうやら食材の買い出しとの事らしい。


「それで今回はどこへ行くんだ」


「食材の買い出しですね、趣味もあるんですが仕事でも使うので」


「食材の買い出し、分かった」


「では参りましょうか」


「承知した」


その足で少し遠くにあるスーパーに向かう。

近所にもあるのだが、凛音曰く贔屓にしている店があるのだという。


そこは品揃えも近所に比べるといいとの事だ。


「そういえばこの先の坂を上った先にある街は何かと便利なのだな」


「あそこは商店はもちろんですが、飲食店や雑貨のお店なんかも多いんですよ」


「そうなのか、様々な店があるのだな」


「なので文具や薬なんかもよくそっちで買ってるんです」


「都会というのも何かとあるのだな」


とりあえずはそのまま坂を上りその街へと到着する。

そこから一旦坂を下りて、再び坂を上る。


そこから少し歩いて目的のスーパーに到着する。


「到着しました」


「大きいのだな、それに様々なものが売られている」


「今回は魚と野菜ですね、何を使うかは見てから決めます」


「分かった」


「では参りましょうか」


そんなわけでスーパーの中を歩き始める。

その中の光景に雪樹は驚きを隠せない。


自分の世界にこんな商店はないのだから。


「野菜は…にんじんとごぼうですね」


「ここの野菜は鮮度もいいし、機械のおかげできちんと冷やされているのか」


「雪樹さんの世界ではそういうのはないんですか?」


「保存の技術は大体は魔法でやっている、機械というのは珍しいな」


「なるほど、そういう世界なんですね」


次は魚の売り場に向かう。

生の魚などもあり、雪樹は感心している様子。


ちなみに雪樹の世界では魔法による保存で日持ちはするものの生魚は基本食べないとか。


「魚は…鰤、あとは鯖にしておきますか」


「魚まで保存出来るのは凄いな、それも生で食べると聞いた」


「雪樹さんの世界では魚はどうしているんですか」


「一応食べるぞ、保存自体はさっきも言った魔法で出来るが生では食べないな」


「生魚という文化は異世界でも珍しい、なるほど」


食材の他に調味料なども買っていく。

そんな中レトルトやなんとかの素みたいなのに雪樹は興味を示す。


食材とは違い、それこそ雪樹の世界には存在しないものだからだ。


「このなんとかの素とか、レトルトというのはなんだ?」


「レトルトはお湯やレンジで温めるだけで食べられる食品の事ですよ」


「ではこのなんとかの素というのはなんだ?」


「食材と混ぜて調理する事でその料理をお手軽に作れるものですね」


「便利なものなのだな、こっちの世界は」


菓子類やパン類は以前の卯咲子とコンビニに行った際に見ている。

それでも品揃えの豊富さはやはり凄いらしい。


必要なものを買い揃え、支払いを済ませて店を出る。


「さて、では帰りますか」


「これはなんなんだ?」


「もしかしてたこ焼きが気になりますか?」


「たこ焼き?」


「なら一つ買っていきますか」


気になる様子の雪樹を見て、凛音がたこ焼きをワンパック買ってくれる。

熱々のたこ焼きからは香ばしいソースの匂いがする。


食べるのは帰ってからとして、そのまま帰路につく。


「そういえば凛音は以前もそうだが、料理が得意なのだな」


「はい、趣味なのもありますが、和食は昔から得意ですよ」


「その和食というのは僕も得意だ、任務の時などはよく作っていたな」


「そうなのですか?なら今度雪樹さんの和食を食べてみたいです」


「分かった、機会があれば振る舞ってやる」


そんな話をしながらアパートに帰り着く。

凛音の料理はよく他の住民にもおすそ分けしていて評判もいい。


本人はあくまでも趣味と言い張っているが。


「では私はここで」


「ああ、今度また頼む」


「はい、凛音も期待していますね」


今回はスーパーを見る事となった雪樹。

やはりこちらの世界の技術は素晴らしいように見えるらしい。


たこ焼きは碧流の部屋で美味しくいただいた。


あとから知ったタコの正体については驚いたそうだ。

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