表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒廃した世界を救うもの  作者: あさしおやしお971号
技術の発展した世界
50/90

ギャルの作るお菓子

最近は自分の足で遠くまで行ったりするようになった雪樹。

そんな中出かけた先で買い食いなどもしている様子。

とはいえそんな大金は持てないので買えるものも限られてくる。

その一方でアパートで暮らしているとおすそ分けなんかももらうようだ。


「ふむ、意外と美味しいではないか」


「そうっしょ」


「愛依がドーナツを作れるというのは意外だったな」


どうやら愛依がドーナツを作っておすそ分けに来たようだ。


その味は想像よりも美味しかったようで。


「それにしても愛依はその性格の割に家庭的なのだな」


「その性格とか言われてもね、うちはこれでもお菓子作ったりするの好きだよ」


「このドーナツもよく出来ている、意外と凝っているしな」


「でしょ、これぐらいならちょろいよ」


「しかし凝ったものも作れるというのは素晴らしいな」


雪樹は割と甘いものは好きな方ではある。

なので愛依のドーナツも好評な様子。


バンドメンバーだと凛音にも食事をおすそ分けしてもらったりしているのだが。


「このカラーパウダーというのか?こういうものを使う辺りが愛依らしいな」


「そう?こういうのを使うのは定番っしょ」


「ソースもいちごクリームを作っている辺り手が込んでいるな」


「アラザンとかも使いたいんだけどね、本当は」


「そういうものはどこで手に入れてくるんだ」


愛依もカラーパウダーなどをきちんと揃えてから作るタイプの様子。

クリームなどもいちごクリームなどをきちんと手作りする。


こう見えて割とお菓子ガチ勢である。


「愛依は作るイメージはないのだが、人は分からんな」


「失礼しちゃうね、うちはこれでもお菓子も料理もガンガン作るからね」


「おっと、碧流の分も残しておいてやらねば」


「雪樹って意外と食べるよね」


「忍者というのは長時間の活動もしたりするからな」


雪樹はこれで結構なハイカロリーを摂取したりする。

それは忍者として長時間の活動をするからなのだと本人は言う。


そういうところはやはり異世界人なのだろう。


「ふぅ、満足だ」


「雪樹って実は甘党だったりする?」


「そうだな、甘いものは好きだ、まあ僕の世界だと割と高級なものではあったが」


「ふーん、この世界がそれだけ平和って事なのかな」


「それはある、少なくともこの国の中だけなら平和なものだ」


雪樹は甘いものが好きながらも雪樹の世界では貴重なものだという。

なのでこっちの世界では甘いものをたくさん食べられて嬉しそうでもある。


それはそれだけこの世界が平和という事でもあるのだろう。


「しかし愛依はなんというか母親のような味を作るのだな」


「お母さんみたいな味って、どんな味なのさ」


「なんとなくだがな」


「まあいいけどさ、これでもメンバーにも好評なんだよ」


「買って食べ寝るものも美味しいが、作ったものを食べるのもいいものだ」


雪樹には割と好評な様子の愛依のお菓子。

今回はドーナツだが、ケーキなんかも作れる様子。


お手軽なお菓子から本格的なものまで作れるらしい。


「そういえば他にもいろいろと作れるのだろう?」


「うん、これ作ったやつの写真ね」


「これはなかなかに本格的だな、想像以上だ」


「でしょ?うちを甘く見ないでよね」


「このアパートの設備でこれだけ作れるものなのだな」


実際はアパートの設備では難しいので、仕事で作ったりしたものらしい。

ちなみにオーブンなどは電力を大きく使うのでアパートでは難しいとか。


なので本格的なものは知り合いに頼んでその家の設備を使わせてもらっているのだとか。


「このアパートだと設備を増築するわけにもいかんからな」


「そうなんだよね、だから知り合いの家を借りてるんだけど」


「そういう繋がりがあるのは素晴らしいと思うぞ」


「だね、ドーナツとかクッキーなんかはここでも作れるけどケーキとかは無理」


「やはり限界はあるという事なのだな」


設備による作れるものの限界。

知り合いの家でケーキを焼いたりしているのは愛依の人脈ともいえる。


芸能界で仕事をしていて知り合った人というのは趣味なども多様なのだから。


「まあ美味しいって言ってくれたのなら嬉しいよ」


「うむ、甘いものが好きな人というのはいいものだ」


「また何か作ったら分けてあげるからね」


それは甘いものが好きな雪樹には嬉しいおすそ分けでもある。

自分の世界だと甘いものは貴重だったからこそ。


この世界ではそんな甘いものもたくさん食べられる。


異世界で任務をする上でこれが何よりの楽しみのようである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ