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荒廃した世界を救うもの  作者: あさしおやしお971号
技術の発展した世界
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もうすぐ年末

すっかりクリスマスムードのこっちの世界の冬。

その一方で年末もすぐそこに迫っている。

クリスマスが終わればそのまますぐに年末年始になる。

そっちの準備もしなくてはいけないようで。


「このカレンダーというのを見るとクリスマスからすぐに新年なのか」


「はい、なので休んでいる暇もないですね」


「こちらの年末年始は何をするのだ」


雪樹もクリスマスや年末年始は初体験である。


そんな年末年始は何をすればいいのか凛音に聞いているようだ。


「年末年始と聞いても僕の世界だと、また戦争が続くのかという事でしかなかったからな」


「そうですね、基本的には大型の商店以外は大体は休みになりますよ」


「年末年始は基本的にみんな休みになるものなのだな」


「はい、あとはお餅とかおせち料理とか」


「年末年始特有の料理とかもあるのだな」


年末年始は料理もそこまで豪華になるわけでもない。

おせち料理は本来は保存食であるし、餅も腹は膨れるが量があるわけでもない。


どちらかと言えば質素な感じになるのが年末年始である。


「年末年始は何か特別なイベントなどはあるのか」


「特別なイベントですか、初詣ぐらいでしょうか?あとは除夜の鐘とか?」


「初詣?除夜の鐘?」


「初詣は主に神社などに新年のお参りに行くやつですね」


「ふむ、こちらの世界の神への参拝という感じか」


神社へのお参りなどはあくまでも行きたい人が行けばいいという話。

とはいえそれに対して興味があるのも嘘ではない。


凛音はそういうのに詳しそうだからと思ったわけだ。


「それで餅というのはなんなんだ」


「うーん、もち米をこねて整形して固くしたものですね」


「固くするのか?」


「はい、それを焼いていろんな味にして食べたりとか」


「なるほど、ならそれも楽しみにしておくか」


餅は味付けは多様なので好きにして食べればいい。

お雑煮やお汁粉もいいし、余ったらおかきなどにしてもいいのである。


おせち料理も美味しいかと言われればまあそうでもないのだが。


「おせち料理というのはどんな料理なんだ」


「おせち料理、本来は保存食なんですが、いろんな詰合せみたいなものですね」


「ふむ、僕の世界でもそういう文化はあるが、それとは少し違うようだな」


「雪樹さんの世界にも和の文化はあったんでしたか」


「ああ、僕の国はそういう文化だな」


なんにせよそういったものが年末年始だ。

雪樹の国も和の文化の国ではあるが、こちらとは少し異なるようだ。


なのでこちらの世界の文化も学んでおこうという事である。


「要するに料理は割と質素という事でいいのか?」


「そうなりますね、年末年始は休むというのもあるのでそういう感じなのかと」


「なるほど、だから餅やおせち料理か」


「はい、お雑煮やお汁粉も作るのは簡単ですからね」


「質素とはいえそれはそれで楽しみだな」


お正月の料理は基本的に質素なものである。

お雑煮やお汁粉も豪華な料理というわけでもない。


おせち料理も本来は保存食という事もあり、保存の効く食べ物がメインだ。


「あとは何か年末年始のイベントとかはないのか」


「あと…年越しそばとかでしょうか、あとは大晦日の大掃除とか」


「年越しそば?そばというとあの麺の事だろう」


「はい、年を越す時に食べる人も多いですけど、本来は年が明けてから食べるものですね」


「そうなのか、年越しそばなのに年が明けてから食べるのだな」


年越しそばは本来は年が明けてから食べるものである。

ただ好きに食べればいいというのもこの国の考え方でもある。


そんな年末年始の過ごし方も基本的に自由でいいのだ。


「そういえば大掃除というのは大晦日に一気にやってしまうものなのか」


「家の規模にもよると思いますけど、大体は一日じゃ終わらないですね」


「つまりその日の前から掃除は始めてしまうという事か」


「ここはアパートなので一日で終わると思いますけど、一軒家とかだと違うかと」


「なるほど、だから家の規模の話が出てくるのか」


なんにせよ大掃除は基本的に一日では終わらない。

家の規模にもよってくるが、一軒家なんかだと大晦日前からやるものだ。


大きい家になるとそれこそ一日で終わるとは思えない。


「いろいろと話が聞けて助かった、すまなかったな」


「いえ、こっちも年末年始は空けているのでよければご一緒しましょうね」


「それも悪くないな、出来るならそうさせてもらう」


そんな年末年始の予定はまだ未定。

碧流や卯咲子などはここで過ごすのだろうか。


なんにせよクリスマスから年末年始はあっという間である。


今年も残りわずかになったものである。

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