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荒廃した世界を救うもの  作者: あさしおやしお971号
技術の発展した世界
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スポーツという娯楽

こっちの世界にもすっかり馴染んできた雪樹。

技術に限らず様々な事を学びそれを伝えようとしている。

そんな中スポーツという事にも興味を示している様子。

それについて聞くのは咲夢のようだが。


「咲夢はスポーツもやっていたのだろう」


「やってたよ、これでも身体能力はそれなりに高いからね」


「こちらの世界のスポーツというものについても聞きたいのだが」


雪樹が興味を示すのは種類の多さもあるが、選手というものについてもらしい。


それはその競技に従事する人達の事ではあるが。


「選手というのは主にチームに所属するものと聞いたが」


「うん、個人スポーツでも団体競技でも基本的にチームは存在するね」


「そういった選手達はやはり勝利のために戦うものなのか」


「そりゃ試合をするからね、勝ってこそ自分達の評価も上がるんだから」


「自分達の評価、なるほど」


成績は給料に直結するのもスポーツの世界。

その一方でスポーツでありながら公営競技になっているものもある。


雪樹はそんなスポーツ選手の引退までなども気になる様子。


「そういえばチームの移籍という話も見たが」


「ああ、基本的に同じチームで引退まで戦える選手は珍しいよ」


「そうなのか?別のチームに移るという事も普通にあるのだな」


「別に珍しい事でもないからね、それでその競技が活性化してるのも事実だ」


「それはスポーツだからこそ許される話なのだろうな」


雪樹は忍者なので、よそに行こうものなら疑われるのは当然だ。

別の組織に移動して戦えるというのはスポーツだからこそ。


雪樹にはそれが不思議に映るのだろう。


「とはいえそれだからスポーツは面白いのだろうな」


「そうだね、それに移籍っていうのは環境が変わるっていう事でもある」


「環境?」


「そう、元のチームでは埋もれていた選手が移籍によって覚醒する事もある」


「そう考えると移籍というのはなかなかに面白いな」


環境が変われば人も変わる。

それによって選手が活性化するという事。


それはスポーツの世界だからこそある話なのかもしれない。


「軍隊で別の部隊ならともかく、他国の軍に移籍などまず出来んからな」


「スポーツっていうのは選手の美しい技術も楽しみの一つだよ」


「その能力の高さを近くで見られるというのはどんなものなんだ」


「そうだね、テレビや動画で見るのに比べるとみんな凄く速く見えるよ」


「やはり生で見るというのはそれだけ違うという事なのだな」


咲夢が言う生で見ると全然違うという事。

それはやはりテレビや動画では伝わらないものがあるという事なのだろう。


生で見るというのはそれだけ凄いという事のようだ。


「一度スポーツを生で見てみたいものだな」


「シーズン的に今から生はきついかな、秋季キャンプとか練習とかなら行けるかもよ」


「秋季キャンプ?」


「要するにシーズン終了後の自主練習とかだね」


「なるほど、そういうのもあるのか」


秋季キャンプなどは一般公開もされる事が多い。

日程をチェックしてそういうのを見に行くのもいいだろうとの事。


それに雪樹も興味を示したようで。


「その秋季キャンプというのはいつ頃なんだ」


「大体は10月下旬から11月辺りだよ」


「ふむ、それなら行ってみるのもよさそうだな」


「なら付き合ってあげようか?時間が空けばだけど」


「いいのか?なら予定が空いたら付き合ってくれ」


スポーツにも様々あるがこの時期に生で見に行けるとしたらそれになるという事か。

野球の秋季キャンプなどはそんなに遠くない場所でも見られる。


なのでそれに予定が空いたら一緒に行く事に。


「だがスポーツだけでもこの世界には多様なものがあるのだな」


「そうだね、ここだと野球が強いけど他の国だとサッカーが強かったりするし」


「世界的な大会もあると聞くからな、やはり他の国との交流は大きいのか」


「外国の選手の技術を目で盗んだりするのもまたスポーツだよ」


「それは実にいいな」


そんなスポーツはこの国だけでなく世界でも様々。

国によって何が強いかなどもある。


そして選手が別のチームに移る事も珍しくないのが面白いと雪樹は言う。


「では予定は見ておいてくれ」


「うん、無理矢理空けてもいいしね」


「ははっ、なら期待しているからな」


そうして秋季キャンプを一緒に見に行く事に。

ここから近くの球場をリサーチしておく必要はある。


そんな雪樹はなんにでも興味を示す。


それだけこちらの世界は知らない事も多いのだろう。

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