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【超工事中!】てんさま。~転生人情浪漫紀行~  作者: Otaku_Lowlife
第一部 3章 エンバー
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Lyla_1

その夜は雷を伴うひどく冷たい大雨だった。


呼吸を荒くして、男が叫ぶ、手には大きなスコップを握りしめて。


「おまえのせいだ……。」


せっかく整えたブロンドの綺麗な髪と、お気に入りの艶やかな赤いドレスは泥水にまみれて台無しだ。


「何もかもおまえのせいだ!!」


血と泥の入り混じる水たまりに身を預け、女は死の時を待っていた。


復讐に目は濁り、自分に近づく男を片っ端から、騙し、盗み、奪い、そしてさんざ遊び歩いた結果がこの様だ。


ふと昔のことを思い出す。


愛した男に逃げられ、堕胎した時の事。


産声を上げることすら叶わなかった私の子。


全てはあそこから始まったのだ。


許さない


許さない


許さない


勢いを増す雷雨の中、女は分厚い雲に覆われた空に浮かぶ不気味な満月を見つめる。


ハッキリと、燃えるような深紅の満月を、その瞳に焼き付けていた。


華の都キョートまでもが焼け野原と化して、絶望に暮れる世界。


道に迷い到着が遅れた事で、ヨシネンは多くの人から罵声を浴びせられ自暴自棄に……。


ある日寒空の下、河原で膝を抱えて蹲っていると、そこへ一人の女性が現れる。


それは大エド大火災で失った親友の恋人だった。


次回!! ヒケコイ883話!!


「ヨシネン、恋の火消しに大大大苦戦!!」


お楽しみに!!

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