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【超工事中!】てんさま。~転生人情浪漫紀行~  作者: Otaku_Lowlife
第一部 終章 ノー スリープ フォー ルーシィ
129/402

Yukio_1

「そう、俺がこの業苦に最初に気付いたのはまだほんの5歳の時だった。」


は?


「あの頃、俺の家はすごい貧乏だった。」


「一日の食事は痩せたバナナ、それ一本だけ。」


「それを毎日夜の8時に食べるのが、俺の唯一の楽しみだった。」


 ておい!

なにどさくさに紛れて過去の回想入ってんだコラァ!

おまえそんな重要なキャラじゃねぇだろが!

んだ「Yukio_1」ってよぉ!

あ? てことは「Yukio_2」もあんのかこれ!

なぁ!!!


「けど、その日は違った。」


おいっ!!!


「その日だけ――違ったんだ……。」


「そう、かぁちゃんは――いっつも我慢してたんだ……。」


「いっつも無理してたんだ……。」


なげぇぞこれ! ぜったい!


「その日、かぁちゃんは空腹と疲労で、倒れちまった。」


「俺がいつもの様にバナナを食べようとした時、かぁちゃんが目の前で倒れたんだ。」


「俺は慌ててかぁちゃんを起こしてバナナを食べさせようとした。」

 

「そしたら、かぁちゃんは言うんだ。」


なげぇ!!!


「アタシのことはいいから、バナナを食べるんだ、ユキオって……。」


「アタシの分まで、生きなさいって――」


「そして――」


俺のかぁちゃんは…

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