設定・用語解説まとめ・地図
人物紹介と一緒ですね
地図は「もっとしりたい!三国志」様より引用しております。許可はいただいています。
役職等
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車騎将軍:大将軍や驃騎将軍の下。前後左右将軍の上。軍部のナンバー2的な存在で、現場での実質的なナンバーワン的な役職である。この乱の前までは皇甫嵩が就いていたが現在は宦官による讒言のせいで降格している。皇甫嵩の後釜が張温である。しかし李儒は大将軍の名代的な扱いなので、張温も気を遣う必要が有る。
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九卿:漢帝国に於ける大臣のような者。礼儀祭祀を担う『太常』。宮中警備を担う『光禄勲』。宮門警備を担う『衛尉』。車馬の管理を担う『太僕』。司法を担う『廷尉』。来朝者の応対・接遇を担う『大鴻臚』。皇族の処遇を担う『宗正』。国家財政を担う『大司農』。宮中財政を担う『少府』などがある。
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司馬:読んで字のごとく馬を司るので司馬。この場合の馬は軍を意味するので、軍を司る役職のこと。
司馬懿の司馬はここから来ている。それぞれの国や勢力にいろんな司馬が居る。そのため大将軍司馬とか仮司馬とか訳のわからない役職もある。
1番偉い司馬は大司馬であり、大将軍と同じ意味合いを持つ。真剣に官位官職を調べると司馬がゲシュタルト崩壊するので注意が必要である。
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宦官:後宮(帝のハーレム)に男は入ってはいかん!と言うルールから生まれた、自分の意思でアレを切り落とした男や罪を犯した罰としてアレを切り落とした男。当然前者の方が偉い。
帝に近い存在であり、権力を握りやすいが、アレが無いので子は居ない。基本的には養子を取る。前者は十常侍や曹操の祖父である曹騰が、後者は史記を書いた司馬遷が有名。
政治的な能力も才能もないくせに、帝に取り入るのだけは上手い連中。そのため国家を滅ぼす元凶になりがちなので、時代によっては宦官の存在を否定する王朝も有る。
歴史的に見てもロクなことをしないので、度々不要論は出るのだが「じゃあ誰が後宮管理すんだよ?」と言う議論が出る度に復活する。後宮を廃止すると言う発想に至らないのが、あの国の皇帝制度の限界なのかもしれない。
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十常侍:張譲、趙忠、夏惲、郭勝、孫璋、畢嵐、栗嵩、段珪、高望、張恭、韓悝、宋典の12人居るけど十常侍。
演義では張譲、趙忠、封諝、段珪、曹節、侯覧、蹇碩、程曠、夏惲、郭勝の10人。
宦官の中でも勝ち組の存在で、特に張譲と趙忠は霊帝からの信頼も厚く、それぞれ「わが父・わが母」とまで言われていたと言う。まぁその父である張譲は黄巾の張角が教祖を務めていた太平道の信者だった。うんやっぱり霊帝はダメだな。
名家と共に漢を腐らせた元凶とされる。
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校尉:軍を率いる将軍の部下のこと。今で言えば大佐とか中佐といった高級佐官と言ったところだろうか。当然将軍の方が偉い。
つまり拙作の主人公、輔国将軍であり光禄勲でもある李儒君から見たら、曹操も袁紹も二重の意味で部下になる。しかし彼らは腐っても皇帝直属軍の司令官なので、帝が存在した場合は大将軍の直属である李儒と同格かやや上くらいになるのかもしれない。
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雑冠将軍:雑号将軍とも言う。大将軍・驃騎将軍・車騎将軍・衛将軍と征・安・鎮の四将軍(征東征西征南征北将軍・安東安西安南安北将軍・鎮東鎮西鎮南鎮北将軍)さらに前後左右将軍と言った将軍以外の将軍職のこと。上記の将軍職は将軍府を作ることが出来る正式な将軍(東西南北の将軍は非常時に臨時で任命される)。
輔国将軍だとか輔漢将軍だとか、破虜将軍だとか偏将軍だとか護軍将軍・軍師将軍もコレ。一応其々に役割は有るのだが、この時代ほとんどの場合は、万を超えるような軍を率いる将軍の資格を持つ者に与えられる称号のような物と思っても良い。
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太傅 :帝の教育係という名誉職。実際は宦官の張譲とかが居るので、帝との接触もほとんど無い。しかも一人に限らない(実権が無いのでその気になれば増やせる)ので、隠居した年寄りなどの名誉欲を満足させる為に使われたりする。
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太尉 :三公の一つ。軍事を担当し防衛大臣、国防長官、国防大臣を兼任する最高責任者……なのだが、敵が居ないのか家臣に兵権を預けるのを嫌ったのかは知らないが、司徒や司空と違い太尉は常設されなかった。
さらに大将軍である何進が実際に力を持っている現在では単なる名誉職である。霊帝としてはこれを最高値で買った曹嵩を評価したようだ。結果として彼の息子である曹操を西園八校尉に取り立てることにもなったのではなかろうかと思っている。
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司隷校尉:洛陽や長安を含む州である司隷に於ける軍事の責任者。太尉だの大将軍だのは漢全土の軍事の責任者であり、河南尹だの京兆尹だのと言った役職は県知事的な存在なので、司隷限定で考えれば偉いように思える。
しかし黄巾の乱の後の司隷には、大将軍の他にも各種将軍だの光禄勲だの衛尉だのと言った兵権を持つお偉いさんが多数居るので、実権はそれほどでもない。まぁ各々の郡の管理は必要なので書類仕事はあるもよう。
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禁軍:皇宮警備隊。
近衛:皇族警備隊。
西園軍:帝直轄軍。
似ているようで微妙に違います。あくまで作者の中での仕分けですので、実際はどうかはわかりませんので、この辺は曖昧に流して頂けると幸いです。
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小ネタ・道具等
勝利賽子:戦国時代、稀代の名将とうたわれた武田信玄が考案したと伝えられる。寿・吉・勝・祝・喜・生の六文字をそれぞれ六面に書き入れたサイコロを頭上高くに投げ、表に出た文字によって戦の行方を占ったとされる。しかしどの面を見ても勝利を暗示する文字が書かれているわけで、言うなれば出陣前の景気づけに使われたモノである。(参考資料:英学館刊「武家社会に於ける風俗・迷信」より)
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戦吉兆占針盤:戦国時代、稀代の名将とうたわれた武田信玄が中国の霊占をヒントに考えだしたと言われている。100有る項目のうち99の勝利と1つの死と言う縁起担ぎのルーレットである(参考文献:戦国武将考察:民明書房刊)
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投石機:作中に登場したご都合主義兵器。古代中国の投石機は小型の平衡錘投石機であり、大型のモノは140キロ近い岩を300メートル以上飛ばしたと言われている。しかし『積載物の大きさや容量を変えることで射程はある程度調節出来た』と言う文章を確認した作者は「ほんなら10kgくらいの小型弾なら1Km以上いけるやろ」と考えたと言う。
まぁ出来ないと言う記載も無いから、行けるんじゃない?と思って貰えれば幸いです。
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中抜き:吉○芸人や派遣業者の方々が有名ですが、この時代はありとあらゆるところで中抜きが行われております。万単位の人間が動く軍事行動の兵糧の準備に関わったらボーナス確定。散々賄賂取った挙句にこれって……そりゃ漢帝国も滅ぶわいな。
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能力90縛り:ステータスに90以上の値がある武将を一切使わないと言う、コー○ーの三國志や信長の○望等における中級者が行う縛り(マゾ)プレイのこと。
上級者は当たり前に70縛りとかする。パワーアップキットで自軍の武将のステータスを下げると言う逆の意味での改造チートをする場合もあるが、作者は個人的には数値を弄らずに素のステータスでやった方が面白いと思っている。
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烏桓:北方の騎馬民族。主に幽州の北に居ると思えば良いかもしれない。蹋頓が有名。
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羌族:北方の騎馬民族。主に涼州方面に居ると思えば良いかもしれない。越吉元帥と雅丹丞相が有名。
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匈奴:北方の騎馬民族。主に并州方面に居ると思えば良いかもしれない。呼廚泉が有名。
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鮮卑:北方の騎馬民族。烏桓や匈奴、羌族のさらに北に居ると思えば良いかもしれない。それら3つをほぼ支配下に置いていた(同盟関係も有ったかもしれない)檀石槐が有名。
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演義 :世界で最も有名な三國志の二次小説 (?)である三國志演義のこと。元々三國志は蜀の陳寿と言う人物が書いた史書なので劉備が主人公っぽくなっているのだが、演義はそれに輪をかけて劉備を活躍させているのが特徴と言えば特徴。
横山光輝大先生の横山三国志や、その元となった吉川英治先生の吉川三国志も演義が元っぽい。何進・董卓・曹操・袁術・司馬懿・公孫瓚・陶謙・李儒など、被害者が多数存在する。作者としても読み物としては面白いので、三國志の入門編としてお薦めできるのが何とも言えないと思っている。
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土佐の滅殺相撲:作者の界隈で使われていた造語。
むかしむかし、関ヶ原の戦の後に土佐に入った山内一豊君がおりました。しかし当時の土佐では元の主君である長宗我部家のことを忘れられない土着の地侍らが、余所者に従えるか!と反乱を起こしたり一揆を起こしたりしていたのです。
そんな彼らにイラついた一豊君は「土佐で一番の漢を決める武芸大会する!成績優秀者は高禄で召し抱えるぞ」と言って相撲大会の開催を宣言し、土佐の地侍どもを集めることに成功します。
その会場に於いて、彼は参加者や見物客を問答無用でSATUGA……一網打尽にしました。そうして彼に抵抗する者が大量に居なくなったことで土佐の治安は良くなり、数年後の滝山一揆を境に土佐の民は山内家の従順な家畜となりましたとさ。めでたしめでたし。
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あからさまな解説
燃料:ポイントのこと。もらえると作者が喜ぶ。投下方法は、PCなら本文の下の方にあるポイントを押してエンターするだけ。スマホの場合は下の方に「感想を書く」とか「ポイントを入れる」みたいなところが有るので、そこをプッシュして投下すれおK。
もちろんブックマークもポイントにつながるので作者は喜ぶようだ。
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愛の鞭:感想のこと。上記の燃料同様に、もらえると作者は喜ぶ。投下の方法は本文の下にある感想を書くと言う欄に書き込んでえんたー。
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三國志全体地図。
ちなみに孫堅は豫州の穎川から、北荊州の南陽へ転戦。
さらに涼州の内部に遠征に行った挙句に荊州南部の長沙に配備されました。
司隷地図。
洛陽は河南尹に有り長安は京兆尹にあります。
弘農はほぼ中間ですね。
涼州地図
韓遂や辺章は頑張った。
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次の章に関しては、1章を読み返して修正したり幕間をいれたり他の作品の投稿をしてからになるので、少し時間がかかるかもしれません。
燃料やネタは大歓迎ですが、展開予測やネタバレは勘弁願いますってお話。
閲覧、感想、ポイント評価、ブックマーク、誤字訂正ありがとうございます!









