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第八十一話 精霊ノーム

サトル達は4階層に到着した。

すると前方にはすでに、ゴーレムが2体待ち構えていた。

サイズは6メートルほどと今までで一番大きい


「サトルさんスゲー。あれ色が付いてるぜ。」

そのゴーレムを見てイクスははしゃぐ。

「それにしても、懐かしのレトロ感がありますね。」

「でも、なんだかギミックが多そうよ。」

舞はデザインに昔っぽさを感じ彩はギミックを警戒する。


その姿はまさにマ〇ンガーとゲッ〇ーロボ


「まずは俺とスノーで様子を見ます。

さすがに4階層になれば敵も強くなっているでしょう。

ホロ、まずは牽制で魔法を頼む。」

「分かりました。」


その指示を聞き、まずはホロが魔法を放つ。


「風よ切り裂け。」


その言葉と共に魔法はゴーレムに向かって進み直撃した。

しかし、今回のゴーレムには傷一つ付いていない。

そこでエリザが叫ぶ。

「恐らく魔法コーティングよ。物理攻撃しか効かないわ。」


その時サトルは心の中で毒づく

(くそ、ここに来てビームコーティングかよ。)


そして魔法の直撃と同時にゴーレムたちも動き出した。

ゲッ〇ーは少し回り込みながら背中のトマホークを手に取り攻撃を仕掛けてくる。

マ〇ンガーは両手を突き出してその照準をこちらに合わせた。

それを見てサトルは警告を飛ばす。


「みんな気をつけろパンチが飛んでくるぞ。」


その警告と共に大砲のようなロ〇ットパンチがサトル達に迫る。

しかし、彩は即座にスノーを強化し、サトルは自分のスキルをフルに使い

パンチを盾で逸らした。

逸らされた腕は壁にぶつかりその動きを止める。

サトルはその腕がどうなるのか警戒した。

しかし、飛ばした腕に変化はなく戻る気配もない。

前を向けば腕を失ったゴーレムが一体。

そしてここでサトルが指示を出した

「彩さん、スノー、腕のないゴーレムを頼みます。もしかしたら目か胸からビームを出すかもしれないので気を付けてください。

他のメンバーであっちの赤いのをやるぞ。」


そう言って全員動き出した。

そしてゲッ〇ーは多勢に無勢と考えどうやら予想通り変形するようだ。

ゴーレムは飛び上がり3つに分裂する。

そしてゲッ〇ーⅡに変形しようとして・・・

失敗して自爆した。

あの変形は完全に息の合った3人だから出来るのであって現実には不可能だ。

サトルは一瞬遠い目をしたが戦闘は今だ続いている。

すぐに彩とスノーの援護に向かった。


彩たちの方はやはり苦戦していた。

胸からのブレス〇ファイ〇ーが邪魔をして接近できないようだ。

しかし、相手を牽制してくれたことでゴーレムを一体倒すことが出来た。

そして、前衛を彩と交代しサトルが前衛を担当する。

そしてサトルとスノーが囮となっている間に彩は後方へクロとイクスとリーンは側方へ移動した。

そして、舞さんからの援護射撃が始まった。


すると攻撃が当たった所のコーティングがはげる。

それを見た舞がみんなに伝える。


「皆さん、相手のコーティングはそんなに厚くないようです。物理攻撃でコーティングをはげばホロの魔法で倒せます。」


それを聞いた前衛組は大きな一撃ではなく小さくても少しずつコーティングをはがしていった。

そして足のいたるところに傷をつけた時ホロが魔法を放つ。


「皆さん下がってください。」

それと同時に前衛が下がる


「風よ穿て」


その言葉と共に風の弾がゴーレムの足に当たる。

そして、風で足を削りつくし破壊した。

ゴーレムはバランスを崩し前へ倒れていく。

それを狙っていた彩はゴーレムの背中を走りあがり、弱点の核に短剣を突き立てた。

それが止めとなりゴーレムは消えていく。


そして一行は次の部屋。

ボス部屋へと向かった。


サトル達は扉の前に立っていた。

そして、扉の文字を読む。


【ははは、よくここもできた挑戦者よ。

この先が最後の試練となる。我が最高傑作で相手してやろう。】


(最高傑作壊しちゃっていいのかな?)


しかし、悩んでも仕方がないのでサトルは最後の試練の扉を開けた。


そこには暴走した〇ヴァ初号機がいた。

拘束具は外れ息は荒く、胸の赤いコアはむき出しだ。

それを見て全員がその結果を想像した。


ゴーレムはこちらを向くと手を左右に広げノーガードで突撃してきた。

しかし周りの者は誰も警戒していない。

それどころか剣に手さえかけずその突進を見つめている。


その直後ホロは風のカマイタチを作り出しコア・・・もとい、核を切り裂いた。

ゴーレムは何もできないまま消えていく。

どうやら出来は最高傑作のようだが強さは最弱だったようだ。

そして俺たちはノームが待つであろう部屋へと進んだ。


そこには魔王城のような玉座に座る黄色いゴスロリ服を着た少女がいた。


「ははは、よく来たな試練を超えし者よ。」

そう言って彼女は傍らに立てかけていた鎌を手に持ち、こちらへと近づいてきた。

「よくも私の大事なコレクションを大量に破壊してくれた。」


よく見れば彼女の目の端には涙が溜まっていた。


そしてこちらに近づいてきたノームは途中で膝をつき・・・・


「わああああん。」


泣き出してしまった。


それを見て俺たちは慌てて慰めに入る。

前回のシルフでは危うく日本が無くなりかけた。

今度は富士山の噴火か本州分裂位は起きるかもしれない。


俺たちはあのゴーレム造形の素晴らしさ。

強さやクオリティーを称えた。

しかし彼女は


「それを破壊したじゃないか。」


といってなかなか泣き止まなかった。

しかしその時風子が


{ポトリ}


「あ、落としてしまいました~。」


と言ってワザとらしく何かを手から落とした。

それを見たノームは一瞬止まりそれが地面につく前に飛びついた。

その顔はすでに先ほどの泣きはらした顔ではなく満面の笑顔。


それを見て風子は説明してくれた。

「これは日本でも有数の造形師作のフィギュアです。

実は家を出る前にウィンディーネ様よりアドバイスがあり。

もしもの時はこれを渡すようにと。」


一行はそれを見て背中に冷汗が流れる。

この子は今回確実に日本を救った。

しかしあれが地面に落ちていれば日本は確実に沈んだことだろう。


しかし、日本は救われたのでサトルはノームに話しかけた。


「すみません、これで祝福と加護を貰えますか。」

「でへへ、いいよ~。幻の作品が手に入って今幸せだからね~。」

そう言ってノームは緩んだ表情で周りを見回す。


「そうだね。そこの白魔法使いの子以外の獣人には加護を上げる。

人間の方は黒髪の君だね。」


どうやらスノー、クロ、イクス、リーン、サトルには加護を

それ以外のメンバーには祝福をくれるようだ。


「それと君にはこの魔石を上げる。」

「この子は?」

「サンドタイガー。」

「大丈夫なんですか?」

彩は前回の教訓からノームに確認を取る。

「大丈夫だと思うけど少し呼んでみようか。」


そしてノームは魔石に力を込めた。

すると目の前に3メートルくらいの白い虎が現れ彩を見る。

彩はさっそく聞いてみることにした。


「あなたは私に力を貸してくれるの?」

「も、もちろんだとも我が主。私は逆らったりしない。」

そう言って少し怯えながら彩の質問に答える。

「どうしたの?」

彩は初対面なのに怯えられているため首をかしげて問いかける。

「グリフォンの話は有名だ。私は一生あなたに忠誠を誓う。」

そう言ったサンドタイガーはその体に見合わず腰が引けている。

「そう、ありがと。ところでそれは何処からの情報?」

「シルフ様がお腹を満たして満足している時に漏らしていた・・・。」

サンドタイガーは恐怖から渋々答えた。

「そう、それは良いことを聞いたわ。」


彩はそこで笑顔で答えるが目が笑っていない。


そしてサンドタイガーは魔石に戻り彩の手の中に納まった。


「ノーム様ありがとうございます。」

彩はノームに礼を言い下がる。


そしてやはりノームも他の2人同様に我が家に使いを置きたいらしい。


「他の二人も受け入れたのだからまさか断ったりしないわよね。」

サトルは受け入れることには問題ないと思っているが誰が来るのかを確認した。


「あなたの所に誰かいないの?」

ノームはフィギュアから目を離さず聞いてくる。

「家には後、ヘルハウンドが2匹いるだけです。」

サトルは手を組み悩んだ末にそう答える。

「そう、その子でいいわ名前は?」

「サンとユエです。でも、意思確認はちゃんとしてくださいね。」

今はヘルハウンドでももとは犬。

サトルは彼らへの配慮を忘れずノームへ告げる。

「ええ、そのつもりよ。そこのシルフの眷属の子、ちょっと力を貸してくれない。」

そう言って自分のもとへと風子を呼んだ

「かしこまりました。」


風子はそう言うとノームに近づく。


「私、空間系は苦手なの。だから私が力を貸すから、その子たちをこちらに呼び寄せて。」

「かしこまりました。あ、シルフ様も少し手伝ってくれるそうです。」

「そう、それなら安全ね。」


そう言ってノームは風子に力を注ぎ風子は空間を繋いで二匹をこちらに呼び寄せた。

そしてノームは2匹に話しかける。


「あなた達のどちらかに、私の眷属になってほしいけど立候補する者はいる?」


するとユエの方が立ち上がり前にでる。


「あなたがやってくれるのね。」

ノームはユエの顔を見て意思確認を行う。


{コクリ}

ユエは頷いてそれにこたえる。

「あなたは今はモンスターに近いけど今からは精霊に分類されるわ。

受肉もするから普通の人でも触れるしイメージさえしっかりしていれば姿も変えられるわ。今の所お願いすることはないから、この子たちの家で今まで通り過ごしていいわよ。

それじゃお願いね。」


そう言うと彼女は髪を一本引き抜きサンの頭に乗せた。

するとユエは光を放ちその輪郭をハッキリとしたものに変える。


「これでいいわ。それじゃ祝福と加護を与えます。」


そう言って俺たちに向かって腕をふった。

すると光の粒が頭上から舞散り俺たちに降り注いだ。


「これでいいわよ。それじゃ、何かあったら呼びかけてね。

私も何かお願いがあったらサンを通してするかもしれないから。」


そう言ってノームは消えていった。

サトル達はそれを見て疲れが一気に湧き上がる。

今回も危なかったが何とかなった。

次回は4大精霊の最後の試練。

いったいどんな相手なのか思いやられながら一行はホテルへ帰っていった。

読んでいただきありがとうございます。

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