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第五十一話 社員旅行4日目

朝起きると横に彩さんが寝ている。

どうやら昨日の事は夢でも妄想でもなかったようだ。

そして俺が動いた拍子に彩さんも目を覚ました。

そのまま彩さんは俺に軽くキスをする。


(これが朝チュンか・・・)


と、考えに更けっていると、彩さんは赤い顔をして起き上がり身だしなみを整え部屋を出て行った。

昨日は勢いに負けて彩さんと関係を持ってしまった。

それに、昨日聞いた話によれば舞さんとホロがまだ控えているようだ。

彼女たち3人とはしっかり話し合う必要がある。

そう思い俺は立ち上がり部屋を出た。


舞さんの部屋に行くと不在のようで返事がない。

そしてホロの部屋に行くとこちらも不在のようで返事がなかった。

俺は仕方なく食堂へ行き朝食を食べる。

その時、配膳のメイドさんがなんだか応援してくれた。

そういえば、すれ違うメイドさんもこちらを見て小声で


「ファイト」


とエールを送ってくれる。

これはどういうことだろうか?


そして俺は次の目的地として彩さんの部屋を訪れた。

ノックをすると中から彩さんが顔を出し部屋に招き入れてくれる。


俺は彩さんに重要な確認があった。

「あの、昨日は突然の事で何も準備してなかったので避妊とかしてなかったですが大丈夫でしたか。」

「ふふ、今更ですね。でも大丈夫ですよ。メイドさんに相談したらこの館にいるお医者さんが避妊薬をくれましたから。」

「そ、そうですか。ところでこの事はどこまでの人が知ってるんですか?」

「さあ、私もお医者さんとメイドさんの一人には相談しましたが、他の人には言ってないですね。どうかしましたか?」

「いえ、すれ違うメイドさんがみんな笑顔でエールを送ってくれるので。」


それを聞いた彩は顔を真っ赤にして俯いてしまう。

どうやら彼女はまだ知らなかったようだ。


「どのメイドさんに相談したか覚えてますか?」

「あのビーチにいたメイドさんです。」


「アイツか~~~」


サトルはつい叫んでしまう。


そしてサトルは彩に言った。


「そういえばここは無人島ですよね。」

「そうですね。」

「そしてメイドさんは女性です。」

「そうですね。」

「なら、こんな絶好のコイバナに食いつかないわけがないですよね。」

「!!た、たしかに、それもそうですね。」

「この感じだと、きっとメイドさん全員が知っていて3人を応援しているのだと思います。昨日の海からなんだか変な気がしてました。」

「すみません。」


「いえ、彩さんと関係を持ったのは俺の責任でもあります。それにこうなると舞さんとホロだけ断るわけにもいきません。それに俺もあの二人の事は女性として嫌いじゃありません。もちろん彩さんも好きですよ。」

「はい」


彩は顔を赤くして少し俯く。


(ホント、俺にはもったいないくらいだ。)


「ところで、舞さんとホロを知りませんか?」

「多分、今日の夜に備えて舞さんは自分を磨いているのでは。ホロは知らないですね。」


そして舞は彩の言った通り館のエステを利用していた。


そしてその頃のホロは・・・。

実はフレイの部屋に来ていた。

フレイはすでに松と関係を持っている。

そのため初めてのホロはフレイからレクチャーを受けていたのだ。


「ホロもとうとうこの時が来たのね。」

「ええ、待ちに待った時が来たわ。」

「ちゃんと薬は飲んだ。」

「ええ、大丈夫よ。」

「今は彼も会社も大事な時。大事な戦力である私たちが抜けるわけにはいかないわ。」

「その通りね。」

「だから子供を作るときはサトルさんや周りとしっかり相談するのよ。」

「ええ、分かったわ。」

「それとあなたは初めてだし体が小さいから最初は痛いかも知れないけどき頑張るのよ。」

「ええ心配してくれてありがと。全力で受け止めて見せるわ。」

「そう、それならもう言う事はないわ。あなたの順番は明日よね。それまで舞さんみたいに自分を磨いてみたら。」

「そうね、そうするわ。」


そしてホロはフレイの部屋から出ていき自分の部屋に戻る。

そしてお気に入りのブラシをもってサトルのもとへ向かうのだった。


その後サトルはホロと出会う。

彼女は犬の姿でブラシを咥え近づいてくる。

それはすなわちブラッシングのおねだりだ。

サトルはマイペースなホロを見て微笑み気が済むまでブラッシングに付き合うのだった。


そして夜が来た。

夕食は終わりお風呂も済ませた。


そして時間を置かずに扉がノックされた。

開けるとそこには可愛らしいパジャマを着た舞が立っていた。

サトルは覚悟を決めて舞を部屋に招き入れる。


いつもと違う服

いつもと違う雰囲気にサトルも舞も緊張は隠せない。

2人はベットに座り無言でいる。

そしてサトルが話を振ろうとした時、舞から話し始めた。


「わたしが最初にあなたを見た時はリーンが足を怪我してすぐの時だったわ。

ポーション不足で怪我を治してあげられなくてね。

家で寝たきりのリーンを置いて仕事に出てたの。

目の前にダンジョンはあったけどモンスターが枯渇しててポーションも手に入りにくくなってたし仕事中に入ることもでなかったわ。

そんな時にあなたがダンジョンに入っていった。

最初は少し心配だったわ。

どう見ても初心者なのに雰囲気に余裕がなさ過ぎたから。

そういう状況の探索者はよく無理をして大けがをしたり死んだりするの。

でもあなたはちゃんと帰ってきて病院にアイテムを供給してくれた。

私があの病院に行ったのはポーションがあるかもしれないという漠然とした噂だった。

当然よね。

災害後の非常時にポーションをペットの動物に提供しようって人はいなかったから。

でも噂は真実であの病院のポーションでリーンはすぐに歩けるようになったわ。

そしてその帰りにあなたを見かけたの。

あなたの顔は覚えていたから遠目からでもすぐに分かった。

そしてあなたが病院の受付にアイテムを渡しているのを見て知ったの。

リーンを助けてくれた人があなただって。

貴方は多くの人を救って笑顔にしてくれたわ。

当然、私も含めてね。

私は嬉しくて次の日にはあなたに話しかけたわ。

そしてその時から私はあなたを好きになったの。」


舞はそう締めくくって話を終えた。


「ありがとうございます。舞さんはずっと見てくれていたんですね。」

「ええ、そしてこれからもあなたの隣で見続けたいわ。」

「俺も、舞さんが傍にいてくれると嬉しいです。」


そう言って二人はキスを交わしベットに倒れこむ。


「サトルさん・・・」

「さんはもう不要ですよ。」

「ふふ、そうね。さとる、お願いがあるの。」

「何ですか?」

「実は私も経験がなくて・・・」

「それは光栄ですね。」

「なんだか余裕ね。」

「そんな事はないですよ。」

「なら優しくリードをお願いね。」

「かしこまりました。お嬢様。」


そしてサトルと舞はキスをして部屋の明かりを消した。

そしてサトルは優しく舞をリードし、舞は全身で愛を受け止めた。

読んでいただきありがとうございます。

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