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第四十六話 社員旅行へ

本日より社員旅行のためサトル達は家を出て港へ向かっていた。

そこで龍斗が準備した船に乗るためである。

場所は個人所有の無人島であることしか聞いておらず正確な場所は知らされていない。

そのため万が一に備え皆、武器・防具を入れたアイテムボックスを持ってきている。


そしてサトルの剣も無事、鑑定が終わり能力が判明した。

まず分かっているのは魔力を流すと斬撃が強化されること。

またその斬撃を飛ばすことが出来ること。

そして凄く丈夫であることだった。


そして新たに判明したことがこの剣は魔力を流すとそれによって剣のダメージが修復するらしいのだ。

そのためいつまでたっても新品のような輝きを放っているらしい。

おそらくこれを持っていた異常種はこの剣を使いこなせていなかったのだろう。

もし使いこなせていたのならサトルはあの異常種に一合目で一刀両断にされていたことは間違いない。


そして港に着くと2隻の船が待機していた。

どちらも同じ型のようだ。

サトルの会社はいまだ人数はそれほど多くないので一隻あれば十分のはずだ。

きっと誰かゲストでも来るのかと思い気にせず船に乗り込んだ。

船の中は思っていたよりもすごく豪華だった。

船内はシャンデリアがいろどり。

食べ物や飲み物が潤沢にテーブルへ並んでいる。ただアルコールは置いてないようだ。

そして、全員が乗り込んだことをリストにより確認しサトルたちの乗る船は出発した。


不思議に思った者が質問する。


「あちらの船は何ですか?」

「あちらは後ほどゲストの方たちを乗せて追いかけてくるようになっております。皆様は気になさらず船の旅をお楽しみください。」


それを聞いて俺たちは談笑をしながら船の旅を楽しんだ。

だがここで予想外の事が起こった。


スノー、クロ、フレイは船が初体験であった。

酔うことはなかったがスノーは彩さんに、クロはスノーに、フレイは松さんに引っ付いて離れなかった。


ホロは時々、旅行でフェリーに乗っていたので問題なかった。

ただ今の状況を楽しむように俺と手を繋いでいる。

そして口を「ア~ンと開けて」食べ物をねだってきている。

俺はいつものようにホロの口に小さく切ったお肉を放り込む。

おそらく今この旅を一番楽しんでいるのはホロなのではないかと思う。


そして数時間の船旅が終わり、どことも知れない無人島に到着した。

無人島と聞いていたがしっかりとした船着き場があり、少し離れたところに大きな洋館が立っていた。

案内役の人に聞くとどうやらあそこが宿泊所らしい。

俺たちは宿泊所に歩いて近づいていく。

近づいて分かったがこの洋館はとても大きかった。

軽く100部屋は超えているだろう。

そして中に入ればそこには複数のメイドさん達が左右に並びし、その中央には龍斗と美雪が立っていた。


「よく来てくれた。今日から1週間この館でくつろいでもらいたい。」

「ええ皆さんここを自分の家だと思って楽しんで帰ってね。」

「そして明日はあるイベントを企画している。年齢が上の者ほどビックリするじゃろうがある意味この社員旅行のメインイベントともいえる。楽しみにしていてくれ。」


そして龍斗は近くにいたメイドさんに代わりその人がこの館についての説明・注意事項・周辺施設の案内などを行い俺たちは各部屋に分かれて行った。

あまりに広い館に部屋が分からなくなるのではと心配したが、部屋の扉にはしっかりとしたネームプレートが取り付けられていた。

そしてサトルが部屋の設備を確認していると扉を開けてホロが飛び込んできた。


ホロは館を探検中のようだ。

サトルも今はする事がないのでついて行くことにした。


「それにしても広いな、道に迷いそうだ。」


そう独り言を言っているとホロは人の姿になった。


「もしサトルさんが迷子になったら私が見つけてあげる。」

「その時は頼んだぞホロ。」


そう言ってホロの頭をなでる。


「うん、まかせて」(尻尾パタパタ)


そして歩いていると前方からだれか歩いてくる。

近づくとそれはリンネだった。


「こんにちわ、リンネも来てたんだね。」


話しかけるとリンネも足を止め返事をする。


「はい、こんにちわ。パパさんとママさんがしばらくこちらに滞在することになりましたので一緒に連れてきてもらいました。」

「そうか、まあ、まだあれからそれほど経ってないから心配なんだろうな。」

「はい、私もあれからレベルを上げましたがまだまだです。これからも精進を続けていかないと。」


そうして話しているとホロも話しかけた


「リンネは進化で何を得たの?」

「私は前衛の双剣使いになりました。元が猫なので身のこなしとスピードを強化する形です。ホロさんは?」

「私は黒魔法使いになったよ。魔法でサトルさんを助けるの。」


そう言ってホロは笑う。


「ありがと、ほろ」

「それでは、そろそろ行きます。夕食でまた会いましょう。」


そう言ってリンネは去っていった。

そして次に出会ったのは彩さんと舞さんだった。


「スノーはどうしたんですか?」

「クロさんと出かけていきました。館の周辺を少し見て回るそうです。」

「そうですか。そうだ、この館の裏に行くとビーチがあるそうですが行ってみませんか?」

「いいですね、行ってみましょう」


4人は海の様子を確認するために浜辺へ向かった。

そしてそこは地平線が望める美しいプライベートビーチであった。

遠くまで続く砂浜は美しく、よく整備されている。


「綺麗ですね。」

「そうねこんなところに招待してくれた社長には感謝しないと。」


そうしていると我慢できなくなったものが一人いた。

ホロは犬の姿になって全力で海に飛び込む。

水辺で戯れる犬一匹。

ホント、マイペースである。


ひとしきり遊んで満足したのかホロはこちらに帰ってくる。

コーギースマイルが凄く満足そうだ。

体をふるって水を落とし人の姿になる。

そして海水で濡れてべたつく体は魔法を使って上手に綺麗にしていた。


(ホロって器用だな。)


そうしていると館から銛を持って誰かやってきた。

よく見るとそれは前に会ったメイドのリンダさんだった


「どうしたんですか銛なんか持って。もしかして漁ですか?」

「いいえ・・・、まあ似たようなものです。あれをご覧ください。」


そう言ってリンダさんは海を指さす。

そこには三角の背びれが海面を進んでいた。


「あれはサメですか?」

「はい、尻尾も海面に少し見えますのでイルカではないですね。警備から通報がありました。」

「それでその銛は?」

「いえ、今からあれを捕ろうかと。」


リンダさんは何でもないように銛を見せて言った。


「でもあそこまで50メートルはありますよ。」

「問題ありません」


そう言って海辺に近づき銛を構えた。

銛には細いロープが付いており投げた後に引き寄せることが出来るようになっていた。

そしてリンダさんは銛を構えて投げつける。

風切り音をたてながら、もの凄い勢いでサメに向かって飛んだ銛は水の抵抗を感じさせない一撃でサメの首のあたりを打ち抜き大人しくさせた。

リンダさんはロープを手繰り寄せてサメを回収する。

近くで見るとでかい。

5メートルくらいあるだろうか。


「メイドってこんなこと普通にできる物なのですか?」

「まあ、たしなみ程度には。」

「そ、そうですか」


どうやらこの館のメイドさんは凄いらしい


「今夜はおいしいワニ料理も振舞えそうですね。楽しみにしてください。」

「ありがとうございます。」


どうやら漁というのも間違いではなかったようだ。


そしてサトルたちは館へ帰っていった。

読んでいただきありがとうございます。

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