第三話 コボルト
そして次の日もダンジョンにいきポーションスライムをさがすがなかなか見つからない。
どうやら災害が原因でかなりの数が狩られた後らしくそれで人とも会わないということらしい。
どうやら今はワキ待ちらしい。
ダンジョンでは自然とモンスターが発生する。それを探しながら待つしかないようだ。
そして二日目もポーションは得られぬまま病院へ向かう。今日は丸薬は売らない。
お金よりも動物病院にはこの丸薬は必要だ。
あそこでは今も困っている生き物がいる。
そして病院へ向かえばホロはまたぐったりとしていた。体力は戻っても貧血には少しの効果しかないようで命の期限はもうそこまでらしい。
丸薬を一つのみ残りはカウンターへ置く。
そして家に向かわずダンジョンへ。
「もう時間がない」
そしてダンジョンを歩き続ける。
今まではポーションスライムは3階層まででも出現するらしいのであまり下にはおりていなかった。しかし上にいないならば下に探しに行くしかない。
ゴブリンを倒し
スライムを倒し
そしてまだ行ったことのない4階層を目指す。
レベルもあれから2上昇し
レベル・・・7
力・・・・・27
敏捷・・・・21
防御・・・・20
器用・・・・22
天職・・・・---
となった
そしてこの階層からは犬頭のコボルトが出る。
愛犬家には辛い階層だが行くしかない。
そしてしばらく歩けば一匹のコボルトに遭遇した。
目立った装備はないがステータス面において俊敏と器用が高いらしく俺のレベル7という数値ではぎりぎりの相手だ。
可能ならば不意打ちをかけたいが耳と鼻のいいコボルトに駆け出しの俺では不可能だ。
だから目の前のコボルトに全力で挑むしかない。
まずは様子見としてその辺に転がっている石を投げつけた。
俊敏が高いためかよけられたが相手はこちらに向かって走り出した。
この感じなら俊敏の数値は俺と大差ないだろう。
そして剣を構えこちらは待ちの体制をとる。
油断はできない。
そして剣を素早く打ち込む。
コボルトはそれをギリギリで躱して見せた。だが互いに体制が崩れたため仕切り直しとなる。
今度は簡単に突っ込んでこない。
相手も警戒しているようだ。
コボルトの目がこちらをまっずぐに睨んでくる。
俺は犬はまず目力で負けてはいけないことから鍛えてきた。
今では超大型犬にもそうそう負けない。
そして背負っているものがあり気持ちを乗せて本気で睨む。
互いに足が止まり時間が流れる。
1秒・・・
2秒・・・
5秒・・・
ある瞬間コボルトが一瞬目線をそらした。
そして睨み勝った俺は全力で接近し剣を相手の体に突き刺した。
その一撃では倒れなかったがダメージは小さくなく。
動きの鈍ったコボルトを倒すことができた。
そしてステータスを確認すると
レベル・・・8
力・・・・・30
敏捷・・・・25
防御・・・・22
器用・・・・24
天職・・・・---
と上がっていたどうやらコボルトは同格で経験値の入りがいいらしい。
これで次の戦闘は少し楽になる。
その後、複数のコボルトは回避し一匹相手の戦闘を繰り返した。
そして、ポーションスライムが見つからないまま、とうとう複数のコボルトに周りの道を塞がれてしまった。
これでは発見されれば危なく。また、先に進めない俺は袋の中を確認しここまでに手に入れた体力回復薬を飲み2匹いるコボルトに挑むことにした。
ここまでの戦闘でレベルも上がっている。
レベル・・・10
力・・・・・36
敏捷・・・・30
防御・・・・26
器用・・・・27
天職・・・・---
今まではそれほどケガをせず来たがそろそろ限界かもしれない。
覚悟を決めて挑む。
時間をかければ近くにいるコボルトたちが音に気づいてきてしまう。
戦闘時間に余裕はないが仕方がない。
まずはこちらから近づき一匹目に切りつける。
レベルの上昇もあり一匹目はそれほど時間はかからなかった。
光の粒子になり消えるのを確認しながらもう一匹を見据える。
もう一匹は息を大きく吸い遠吠えをした。
その途端に近くにいたコボルトの群れが近づいてくるのが分かった。
即座に近づきそのコボルトを始末にかかる。相手は足止めが目的というように攻撃を捨て防御と回避に専念している。
そして何とか止めを刺したすぐ後に次の群れが来てしまった。
今度の相手も2匹
しかし片方は剣で武装しておりもう片方も革鎧のようなものを着ている。
可能ならば回避したい組み合わせだが仕方ない。
鼻と耳にたけたコボルトから逃げ切れる自信は今の俺にはない。
覚悟を新たに丸薬を飲み剣を構える。
そこでありがたい誤算が生まれた。
ここの通路の幅は素手ならともかく剣を装備したものと二人で戦うには少々狭く。
各個撃破のチャンスとなった。
まずは剣を持ったコボルトから襲ってくるようだ。
こちらも剣を構え接近を待つ。通常二匹相手にいきなり襲い掛かって勝てる見込みは薄い。
俺は弱いのだ。
そして最初の1合目を互いにぶつけ合う
数日前のまではそれだけで手が痺れてしまっていたがステータスのおかげなのか今ではかなりの回数打ち合っても耐えられそうだ。かわりに剣が心配になってきた。
道が狭いためなかなか勝負がつかない。そしてある時剣から
いつもと違う鈍い音がした。
「これはヤバイ」
焦りからつぶやきが漏れる。
そして勝負に出ることにした。
相手の剣を見極め躱す。
頬と腕に剣が過ぎる感覚と痛みが走るが気にしてる暇はない。
その一瞬のスキをつき相手の胸に剣を突き付ける。
その瞬間
俺の剣は折れてしまった。
そして胸に剣を受けたコボルトは光の粒子になり消えていく。
それを見た2匹目はこれをチャンスと思い突撃してくる。
俺はつぶやく
「ありがとう、予想通り動いてくれて」
コボルトはスピードに任せ最速で近づいてくる。
おれはステータスの助けを借り相手の単調な動きを見極め相手の手をつかみ地面に投げつけた。
「少しでも柔道しててよかった。」
すかさず落ちている折れていない剣を拾い、いまだ地面で呻いているコボルトに突き刺し止めをさした。
光の粒子になり消えゆくコボルトを他所に周りを確認する。
もう来ないようだ。
「今回は運がよかった。」
そして周りを見渡しドロップを確認する。
剣
鎧
そして何らかの青い薬瓶、それを拾いあげ・・・
鑑定は出来ないので中身は不明だが集めた情報ではポーションでは・・・。
読んでいただきありがとうございます。




