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ちいさなあかり
ぼくらは
くらくてせまくておとのないこのよるのせかいにすんでいます
ここには
たのしいことやわらいごえやしあわせなんかすこししかなくて
だれもが
いまだけこのじかんこのほんのちいさなあかりだけをたよりに
おもいやりややさしさやまえむきなこころをころしていきてます
わかってる
なにもできないしうつむいててもありにめをむけることもないし
さしのべられるてがほんものかそれともかまなのかもわからない
かみさまはいいました
かたりべもいいました
しあわせになるにはおしえがひつようですこころのよりどころが
ぶあついほんやながいながいことばのなかにあるふへんせい
たぶんきっとやっぱりまちがいないとおもうことはぼくらみんな
かってでいじきたなくってひとりよがりでせいぎぶってうそつき
あ~あまだわかってくれないんだないつんなったらきづくのか
おんなじでいることはちがっててとうぜんでかわんないってこと
きょうもおひさまがのぼりくもがながれかぜがやわらかいんです
おつきさまがあがりほしはまたたきゆらぐひがあったかいんです
ちいさなあかりがともされています




