表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異聞録:東京異譚  作者: 小礒岳人
魔の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/237

其の三

帰宅しソファーに倒れ込む黒い男―

そこで思惑するのは…



―9月24日(金)深夜―


―都内某所―

挿絵(By みてみん)



黒い男「―はァ…」


一息吐くと共に、簡素な部屋のソファーへと倒れ込む。


他には生活に必要な物以外置いていない。


完全に休むだけの場所―


―あれ以来、DPPへは戻っていない。


日本政府からの依頼は受けず、情報のみを覗いて、勝手に対処している。


誰とも顔を合わせたくなかった―


誰とも関わりたくなかった―


悪意を狩る―その思いだけで、ただ、東京の大罪を狩っていた―


…―しかし、終わりは来ない。


いつまでもいつまでも、終わりの無い無間地獄の様に…


その思いが、心を全て支配していた。


あれからトシ達―クリフにすら会っていない。


そもそも基本、携帯は閉じている。


着信を受ける事も無い。


―無能共が。


自分だけがこんなにも動いている事に対し、全て自分に片付けられてしまっている事態を、東京を護れていない事を、憤っていた。


しかし、その憤り事態も、理不尽な事ではあるが―…


東京の敵対してくる悪意は全て根刮(ねこそ)ぎ無くさねばならない。


その意志だけで、動いている。


動いているというより、使命感だった。


(うつぶ)せに倒れ込んだソファーの上で、腹が鳴る。


黒い男「…腹減ったな…何食うか…」


顔を横にしながら呟く。


結局食事を取ったのは、その後朝を迎え、昼を過ぎた頃だった。

1ヶ月後―

人の居なくなった不忍池には―…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ